12月12日にホンダが行った2023年の参戦体制発表会。国内トップカテゴリーである全日本スーパーフォーミュラ選手権、スーパーGT・GT500クラスともにホンダ陣営内では多くの“動き”が見られたが、そのなかにあって両カテゴリーへのステップアップを決めたのが太田格之進だ。
HRC、2023年も『HONDA』ロゴを使用へ。2026年以降のF1パワーユニット製造者登録を行ったことも明らかに
12月12日に行われたホンダの『2023 モータースポーツ活動計画発表』において、HRC(ホンダ・レーシング・コーポレーション)が2026年以降のF1のパワーユニット(PU)製造者登録を行ったことが明らかになった。
8月に行われた世界モータースポーツ評議会において、F1では2026年よりPUに関する新しい規則が導入されることが正式に承認された。この規則については、コストキャップの導入をはじめ、100%持続可能な燃料の使用や、電力の割合の引き上げ、MGU-H(熱エネルギー回生システム)の廃止などが決まっている。
「野尻よりもいい結果を出さなければいけない」ローソンにキャシディ&ガスリーがアドバイス
2022年のFIA F2で4勝を挙げてランキング3位に入り、スーパーライセンスポイント40点を獲得。さらに、レッドブルとアルファタウリのリザーブドライバーを務め、3度F1のフリー走行に出走するなど、レッドブル育成ドライバーの中でもっともF1に近い存在と目されるリアム・ローソンが、2023年の全日本スーパーフォーミュラ選手権にTEAM MUGENから参戦する。
12月7〜8日に鈴鹿サーキットで行われたSF合同/ルーキーテストからTEAM MUGENに合流したローソンは、「スーパーフォーミュラの車両を走らせるのは楽しいし、鈴鹿サーキットは子供の頃からF1のゲームで慣れ親しんでいて、ずっと走りたいと思っていたサーキットだったから、ようやく走ることができて、素晴らしい経験だったね」とテストを振り返った。
ロースクールを経てスーパーフォーミュラ参戦へ。ラウル・ハイマンの学習意欲と成長戦略
12月12日に行われた2023年ホンダモータースポーツ活動計画発表会において、2022年フォーミュラ・リージョナル・アメリカズ(FRA)王者のラウル・ハイマンがB-MAX Racing Teamに加入し、2023年の全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦することが明らかにされた。
南アフリカ生まれのハイマンは15歳からイギリスに移住し、レース活動と並行してロースクールで法律を学んだ。そんなハイマンは、2019年の終わりに鈴鹿サーキットで開催された全日本F3選手権のテストにB-MAX Racing Teamから参加し、2020年シーズンからは日本での活動を渇望していた。
3連覇とダブル王者狙う野尻智紀「刺激的なチームメイト」大湯加入とARTA2台体制で高まるプレッシャー
12月12日、ホンダの2023年参戦体制発表会において明らかとなった、スーパーGT・GT500クラスのラインアップ。5台中3台でドライバーコンビが変更されることとなったが、中でも大きな変化となったのがARTA陣営だ。
これまで8号車の1台体制で戦ってきたARTAだが、2022年までTEAM Red Bull MUGENとして戦ってきた16号車が加わる形となり、1チーム2台体制となった。そして昨年まで8号車をドライブしていた福住仁嶺が16号車に移り、Modulo Nakajima Racingから移籍する形となった大津弘樹と新たにコンビを組むことに。
そして8号車野尻智紀の相方としては、TEAM Red Bull MUGENから大湯都史樹が加入。スーパーフォーミュラで2年連続王者となった野尻、そして近年抜群の速さを見せてきた大湯のコンビとあって、チャンピオン奪還を「必達目標」(HRC渡辺康治社長)とするホンダが大きな期待をかけられた1台であることはラインアップからも見て取れる。さらに、発表資料では触れられていないものの、8号車、16号車ともにメンテナンスはMUGENとなり、タイヤは2台ともブリヂストンを履くことも、関係者への取材で明らかになった。
■「彼の方が速く走る状況が多いのではないか」
大湯都史樹、まさかのスーパーフォーミュラ記載なし「それが事実です。僕もびっくりしました」複雑な心境を吐露
12月12日、例年よりも約1カ月早まって発表されたホンダの2023年モータースポーツ活動計画。国内の四輪、二輪を中心に2023年のラインアップが発表されたが、そのなかでも今回一番のサプライズとなったのが、全日本スーパーフォーミュラ選手権の体制概要のなかで大湯都史樹、大津弘樹、笹原右京の名前がなかったことだ。大津については事前に噂が挙がり、笹原は先日の鈴鹿ルーキーテストでトムスから参加したことで移籍の推察がされていたが、大湯についてはまったくのサプライズだった。その大湯に、発表会の場で聞いた。
ホンダ、幅広い人にレースの魅力を伝えるべく2023年もモータースポーツ普及活動を継続
12月12日に東京・青山のウェルカムプラザ青山で行われたホンダの2023年モータースポーツ参戦体制発表。このなかでホンダは幅広い層の人にモータースポーツの魅力を伝えることを目的としたさまざまな活動を2023年も行っていくことを明らかしている。
ホンダが販売する軽自動車『N-ONE』を使用して行われているナンバー付き車両スプリントレースが『N-ONEオーナーズカップ』。この参加型モータースポーツは、レース入門者をはじめとした、より多くの方が気軽に参加し、走る喜びと操る喜びを感じてもらえるように2014年から開催されてきた。
佐藤琢磨、2023年シーズンもインディカーに参戦へ。現時点でチームは未定
12月12日(月)、ホンダは『2023 モータースポーツ活動計画発表』を行い、2023年シーズンの二輪、四輪のモータースポーツ参戦体制を明らかにした。そのなかでホンダは佐藤琢磨について、2023年も引き続きNTTインディカー・シリーズで戦うことを発表した。
インディカーで13年目のシーズンを迎えた2022年、琢磨はデイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシングから参戦し、ランキング19位でシーズンを終えた。開幕戦でインディカーでの200戦目という節目を迎えた琢磨だったが、シーズン半ばから不振に陥り、さらには怪我の影響もあって、最終的にシーズン中の最高位は第15戦ゲートウェイでの5位と、2022年は表彰台に乗ることができなかった。
2023年のスーパー耐久ST-Qクラスにシビック・タイプRをベースとした車両でホンダが参戦を明言
12月12日、ホンダは東京都港区のHondaウエルカムプラザ青山で2023年のモータースポーツ活動計画について発表会を行ったが、このなかで渡辺康治HRC社長は2023年、ホンダ・シビック・タイプRをベースとした車両で、スーパー耐久シリーズのST-Qクラスに挑戦すると発表した。
2023年もスーパーフォーミュラ・ライツにHFDPから2名が参戦。木村が2年目、小出が初年度に挑む
12月12日、ホンダは東京都港区のHondaウエルカムプラザ青山で2023年のモータースポーツ活動計画について発表会を行い、このなかで二輪ライダー/四輪ドライバー育成についての活動を発表した。四輪ではホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)としてFIA-F4、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権に育成シートを用意。スーパーフォーミュラ・ライツには木村偉織、小出峻のふたりが参戦することになった。