2023年はフォードブルー基調に。Mスポーツ、カラーリングを一新したプーマ・ラリー1を公開

 1月16日、WRC世界ラリー選手権に参戦しているMスポーツ・フォードWRTは、2022年引き続きシリーズの最高峰カテゴリーに投入されるフォード・プーマ・ラリー1の新しいカラーリングを公開した。

 WRCハイブリッド時代の幕開けを告げるラリー1規定が導入された2022年シーズンのオープニングイベントで歴史的なワン・スリー・フィニッシュを飾り、4年ぶりの勝利を味わったMスポーツ・フォード。あれから約1年、イギリスの名門ラリーチームは新シーズンに向け、2019年王者のオット・タナクと成長著しいピエール-ルイ・ルーベのふたりをレギュラードライバーに迎え、まもなくラリー・モンテカルロで開幕する2023年の戦いをスタートさせる。

トヨタ、ボディワークなど改善した2023年型GRヤリス・ラリー1発表。エンジンも新スペックに/WRC

 1月13日、TOYOTA GAZOO Racing WRTは、来週19(木)から22日(日)にかけて、モナコとフランスで開催される『ラリー・モンテカルロ』に先駆け、2023年シーズンのWRC世界ラリー選手権に投入される改良型トヨタGRヤリス・ラリー1を発表した。

 ハイブリッド規定のラリー1導入初年度となった昨季2022年、ドライバー/コドライバー/マニュファクチャラーの3冠獲得を2年連続で達成したトヨタ。まもなく開幕する2023年に向けては既報のとおり、新王者カッレ・ロバンペラとエルフィン・エバンス、セバスチャン・オジエを継続起用しつつ、新たに勝田貴元をワークスチームに迎え、オジエと3台目のマシンをシェアするメンバーとしている。

トヨタGR、ロバンペラとオジエの名を冠したGRヤリス特別モデルを発表【東京オートサロン2023開幕】

 1月13日、TOYOTA GAZOO Racingは千葉県千葉市の幕張メッセで開催されている東京オートサロン2023において、トヨタGRヤリスの特別仕様車となる『GRヤリス RZハイパフォーマンス・カッレ・ロバンペラ・エディション・コンセプト』と『GRヤリス RZハイパフォーマンス・セバスチャン・オジエ・エディション・コンセプト』を世界初公開した。

 カッレ・ロバンペラとセバスチャン・オジエ、この両名の共通点はWRC世界ラリー選手権でドライバーズタイトルを獲得したワールドチャンピオンであること。通算8回のタイトル獲得経験を持つオジエは2019年のTOYOTA GAZOO Racing WRT(TGR WRT)加入以降、2020年と翌21年にシリーズ連覇を達成した。一方のロバンペラは昨季2022年に世代交代を告げるがごとくの活躍でシーズンを席巻。半世紀の歴史を持つWRCの中でもっとも若い22歳でのチャンピオンシップ獲得を果たしている。

ヒョンデ・モータースポーツ、シリル・アビテブールのチーム新代表就任を発表

 1月12日、ヒョンデ・モータースポーツは、ケータハムF1のチーム代表やルノーF1でマネージングディレクターを務めたシリル・アビテブールがチームの新代表に就任したことを明らかにした。

 45歳のフランス人はドイツ、アルゼナウに拠点を置くチームに加わることになる。アビテブールが、ヒョンデが行うWRC世界ラリー選手権での活動をはじめ、ラリーやツーリングカーの分野でのカスタマーレーシング・プログラムの責任者となることで、韓国のメーカーはヒョンデ・モータースポーツの事業を強化したい考えだ。

J SPORTS、2023年もWRC全戦を徹底放送/配信。生中継中心に圧倒的ボリュームでお届け

 スポーツ専門チャンネルのJ SPORTSは1月11日、世界最高峰ラリーのWRC世界ラリー選手権を2023年も全戦にわたって放送すると発表した。パソコンやスマートフォン、タブレットでも視聴ができるJ SPORTSオンデマンドでも同様に全戦の配信が行われる。

ヒョンデ、2023年仕様のi20 Nラリー1を発表。WRC参戦10年目のシーズンにWタイトル獲得狙う

 1月10日、WRC世界ラリー選手権に参戦しているヒョンデ・モータースポーツは、今月19日にモンテカルロで開幕する新シーズンに向け、2023年仕様のヒョンデi20 Nラリー1を発表。あわせて新しいマシンカラーリングを披露した。

 ヒョンデ・シェル・モビスWRTとしてWRCの最高峰クラスに参戦し、TOYOTA GAZOO Racing WRTとMスポーツ・フォードWRTを相手にバトルを繰り広げているヒョンデ。この韓国車メーカーは今季2023年でシリーズ参戦10年目を迎え、その節目でのマニュファクチャラータイトル奪還とドライバー選手権制覇を加えたダブルタイトルの獲得に照準を合わせている。

2023年WRC開幕戦モンテカルロのエントリーリスト発表。トヨタは3台目にオジエを登録、勝田は4台目

 1月9日、ラリーの主催者であるモナコ自動車クラブが、1月19~22日に開催されるWRC世界ラリー選手権第1戦『ラリー・モンテカルロ』のエントリーリストを発表した。

 8日(日)付で公開された同イベントの出場車リストには、最高峰カテゴリーに参加する10台のラリー1カーのほかサポートカテゴリーであるWRC2以下、4つのクラスから全75台が名を連ねた。

【動画】Mスポーツ、モンテカルロに向けたテストを実施。タナクとルイ・ルーベがプーマ・ラリー1で走行

 Mスポーツ・フォードWRTは、1月8日と翌9日に2023年WRC世界ラリー選手権開幕戦『ラリー・モンテカルロ』のプレイベントテストを実施し、その模様を公式YouTubeチャンネルで公開している。

 1月19~22日に開催される第1戦モンテカルロから始まる新しいシーズンに向け、オット・タナクとピエール-ルイ・ルーベをレギュラードライバーとする新体制を構築したMスポーツ・フォード。2023年開幕戦ではジェントルマンドライバーのジョルダン・セルディルディスを加えた3台でのエントリーとなる同チームは、8日(日)から9日(月)にかけて、南フランスのギャップでテストを実施した。

トヨタ、4台目のGRヤリス・ラリー1を貸出へ。WRCスウェーデンでのベルテッリのドライブが決定

 プラダの御曹司として知られるロレンツォ・ベルテッリは1月8日、自身のSNSで2023年WRC世界ラリー選手権の第2戦、ラリー・スウェーデンにトヨタGRヤリス・ラリー1で参戦することを明らかにした。

 昨季2022年は第11戦ラリー・ニュージーランドで、Mスポーツ・フォードWRTのフォード・プーマ・ラリー1をドライブしたベルテッリ。34歳のイタリア人は長年にわたってフォードのマシンでWRCに挑戦してきたが、2023年はトヨタ車のステアリングを握ることとなった。

Mスポーツ離脱のガス・グリーンスミス、2023年は新型シュコダでWRC2にエントリー

 2022年限りでMスポーツ・フォードWRTを離れたガス・グリーンスミスは1月5日、自身のSNSで2023年の活動計画を明らかにした。イギリスのスタードライバーはシュコダ陣営に移籍し、新型ファビアRSラリー2でWRC2クラスに参戦する。

 8年間にわたってMスポーツ・フォードに在籍し、育成カテゴリーからトップカテゴリーまで上り詰めたグリーンスミス。2022年はMスポーツが開発したフォード・プーマ・ラリー1でWRC世界ラリー選手権のトップカテゴリーでフルシーズンを戦い、開幕戦モンテカルロでは自身初のステージウインも記録している。