ベルテッリ、GRヤリス・ラリー1をテスト。WRCスウェーデンにトヨタの4台目をレンタルして参戦予定

 2月9日から12日にかけて、スウェーデンのウメオを中心に開催されるWRC世界ラリー選手権第2戦『ラリー・スウェーデン』にスポット参戦するロレンツォ・ベルテッリが、来週末のラリーに向け、トヨタGRヤリス・ラリー1でテスト走行を実施した。

 高級ファッションブランド、プラダの御曹司として知られるベルテッリは既報のとおり、2年連続で年間3タイトルを獲得しているTOYOTA GAZOO Racing WRTの4台目のマシンを利用してラリーに参加する、最初のプライベーターとなる。

勝田貴元を襲った二度の車両トラブル。最終SSではデフが破損「リヤの駆動が一気に抜けた」/WRC開幕戦

 シリーズ8冠王者のセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が前人未到の大会9勝目を飾って幕を閉じたWRC世界ラリー選手権第1戦ラリー・モンテカルロ。日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は同イベントで総合6位入賞を果たし、2023年シーズンの開幕戦からドライバー選手権ポイントを獲得したが、戦いの中では二度にわたってメカニカルトラブルに見舞われた。これらの状況についてラリー・モンテカルロ後の合同オンライン取材会に登場した勝田に話を聞いた。

 今シーズン、勝田がトヨタのワークスチームに昇格し、オジエとサードカーをシェアしつつ4台目のGRヤリス・ラリー1も活用して年間の全13戦に出場するのは既報のとおりだ。1月19~22日に開催されたラリー・モンテカルロはその初戦。勝田はチームメイトであるカッレ・ロバンペラ、エルフィン・エバンス、そしてオジエの3名とともに伝統の一戦に臨んだ。

【動画】2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ ダイジェスト

 1月19日から22日にかけて、モナコとフランスを舞台にWRC世界ラリー選手権第1戦『ラリー・モンテカルロ』が開催され、TOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合優勝を飾った。2023年シーズンの開幕戦として行われた同イベントのダイジェスト動画が、シリーズのYouTube公式チャンネルをはじめ、Mスポーツ、ヒョンデ、トヨタの各オフィシャルチャンネルで公開されている。

 共通ハイブリッドシステムの搭載が義務化されたラリー1規定の導入2年目のシーズン。約2カ月間の短いオフシーズンを経てふたたび顔を揃えた各陣営は、2023年シーズンに向けて固めた新しいドライバーラインアップ、アップデートされた競技車両をラリーの拠点であるモナコに持ち込んだ。

トヨタのラトバラ代表、WRC開幕戦で圧勝も楽観視せず「スウェーデンで再びそうなるとは限らない」

 TOYOTA GAZOO Racing WRTのチーム代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラは、2023年WRC世界ラリー選手権のオープニングイベントで自身チームが他を圧倒するパフォーマンスを発揮して勝利を収めた後も、「次戦以降の成功を保証するものではない」として状況を楽観視していない。

 1月19~22日にモナコとフランスで開催されたWRC開幕戦ラリー・モンテカルロ。同ラウンドで日本メーカーのチームは、セバスチャン・オジエとカッレ・ロバンペラがワン・ツー・フィニッシュを達成しただけでなく、エルフィン・エバンスが4位、勝田貴元が6位となり全4台がトップ6に入った。さらに、トヨタGRヤリス・ラリー1勢は全18本のSSのうち16SSを制す圧勝劇を飾っている。

勝田貴元、デイ1のトラブルから挽回。WRCモンテカルロで6位入賞「初戦でポイントを獲得できて嬉しい」

 TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加している日本人ラリードライバーの勝田貴元が、1月19日から22日に開催されたWRC世界ラリー選手権2023年シーズン開幕戦『ラリー・モンテカルロ』に臨み、コドライバーのアーロン・ジョンストンとのペアで総合6位入賞を果たした。

 昨年11月、愛知県と岐阜県で開催されたWRC最終戦『ラリージャパン』において、初の母国戦で総合3位表彰台を獲得した勝田。直後に行われたトヨタの2023年体制発表にてワークス昇格がアナウンスされ、今シーズンはセバスチャン・オジエと3台目のトヨタGRヤリス・ラリー1をシェアすることが決定。また、オジエがラリーに出場する際は4台目のGRヤリスで参戦することが伝えられた。

優勝オジエ「完璧な週末だった。喜びを満喫したい」/WRC第1戦モンテカルロ デイ4後コメント

 1月22日、WRC世界ラリー選手権の2023年シーズン開幕戦『ラリー・モンテカルロ』競技最終日のSS15~18が行われ、デイ1のSS1からトップの座を守り抜いた“モンテマイスター”ことセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合優勝を飾った。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合6位でフィニッシュした。1月19日(木)から4日間にわたって行われた開幕戦モンテカルロの全日程を戦い終えた各陣営からドライバーコメントが発表されている。

■Mスポーツ・フォードWRT

●オット・タナク(#8 フォード・プーマ・ラリー1)/総合5位

オジエが前人未到のラリー・モンテ9勝目。トヨタ、WRC開幕戦でワン・ツー・フィニッシュ達成

 1月22日、WRC世界ラリー選手権第1戦『ラリー・モンテカルロ』の競技最終日がモナコを起点に行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTはセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合優勝、チームメイトのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合2位となり、2023年シーズン開幕戦でワン・ツー・フィニッシュを達成した。

 また、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合4位、TGR WRCチャレンジプログラムにより4台目のトヨタGRヤリス・ラリー1で今戦に臨んだ勝田貴元/アーロン・ジョンストン組が総合6位に入ったことから、全4台のGRヤリスがトップ6フィニッシュを果たしている。

豊田章男氏「優勝おめでとう」新会社始動や蒲郡のラリーイベントにも言及。WRCモンテ後コメント全文

 1月23日、WRC世界ラリー選手権の2023年シーズン開幕戦『ラリー・モンテカルロ』で優勝したTOYOTA GAZOO Racingワールド・ラリー・チーム(TGR WRT)の会長を務める豊田章男氏が、ラリー後のコメントを発表。優勝クルーのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組を祝福した。

 昨季2022年オフに始動した新会社TGR WRTの会長を務める豊田氏は、同時に短いオフシーズンの間にトヨタGRヤリス・ラリー1にアップデートを重ねてきたチームスタッフを労い、「チームメンバー全員に感謝します」と述べている。

トヨタ、開幕戦1-2フィニッシュに王手。ラトバラ「今晩も非常にハッピー」/WRCモンテカルロ・デイ3

 1月21日、WRC世界ラリー選手権の2023年シーズン開幕戦『ラリー・モンテカルロ』の競技3日目がモナコを起点に行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が引き続き総合首位の座を守っている。

 前日のデイ2に総合2番手に浮上したカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)もポジションをキープしTGR WRTのワン・ツーを維持。また、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合4番手に、TGR WRCチャレンジプログラムにより4台目のトヨタGRヤリス・ラリー1で出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組は総合6番手に順位を上げた。

パワステ故障「最悪のステージだった」とタナク/WRC第1戦モンテカルロ デイ3後コメント

 1月21日、モナコとフランスで開催されているWRC世界ラリー選手権第1戦『ラリー・モンテカルロ』はデイ3のSS9~14が行われ、TOYOTA GAZOO Racingのセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位を堅持している。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合6番手で競技3日目のステージを走破した。伝統のラリー3日目を終えた各陣営から発表されたドライバーコメントは以下のとおりだ。

■Mスポーツ・フォードWRT

●オット・タナク(#8 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合5番手