元DTM王者ゲイリー・パフェット、ネオム・マクラーレンのスポーティングディレクターも兼任/エクストリームE

 創設3年目を迎えるワンメイク電動オフロード選手権『エクストリームE』だが、来季2023年のドライバー体制に関して、すでにエマ・ギルモアとタナー・ファウストの残留を発表しているネオム・マクラーレン・エクストリームEが新たなマネジメント体制をアナウンス。ABB FIAフォーミュラE世界選手権でもネオム・マクラーレンのプログラムを牽引する元DTMドイツ・ツーリングカー選手権王者のゲイリー・パフェットが、電動フォーミュラでのチームマネージャーの役割と並行して、エクストリームEでもスポーティングディレクターの役職に就くことが決定した。

勝田貴元を襲った二度の車両トラブル。最終SSではデフが破損「リヤの駆動が一気に抜けた」/WRC開幕戦

 シリーズ8冠王者のセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が前人未到の大会9勝目を飾って幕を閉じたWRC世界ラリー選手権第1戦ラリー・モンテカルロ。日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は同イベントで総合6位入賞を果たし、2023年シーズンの開幕戦からドライバー選手権ポイントを獲得したが、戦いの中では二度にわたってメカニカルトラブルに見舞われた。これらの状況についてラリー・モンテカルロ後の合同オンライン取材会に登場した勝田に話を聞いた。

 今シーズン、勝田がトヨタのワークスチームに昇格し、オジエとサードカーをシェアしつつ4台目のGRヤリス・ラリー1も活用して年間の全13戦に出場するのは既報のとおりだ。1月19~22日に開催されたラリー・モンテカルロはその初戦。勝田はチームメイトであるカッレ・ロバンペラ、エルフィン・エバンス、そしてオジエの3名とともに伝統の一戦に臨んだ。

【動画】2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ ダイジェスト

 1月19日から22日にかけて、モナコとフランスを舞台にWRC世界ラリー選手権第1戦『ラリー・モンテカルロ』が開催され、TOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合優勝を飾った。2023年シーズンの開幕戦として行われた同イベントのダイジェスト動画が、シリーズのYouTube公式チャンネルをはじめ、Mスポーツ、ヒョンデ、トヨタの各オフィシャルチャンネルで公開されている。

 共通ハイブリッドシステムの搭載が義務化されたラリー1規定の導入2年目のシーズン。約2カ月間の短いオフシーズンを経てふたたび顔を揃えた各陣営は、2023年シーズンに向けて固めた新しいドライバーラインアップ、アップデートされた競技車両をラリーの拠点であるモナコに持ち込んだ。

トヨタのラトバラ代表、WRC開幕戦で圧勝も楽観視せず「スウェーデンで再びそうなるとは限らない」

 TOYOTA GAZOO Racing WRTのチーム代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラは、2023年WRC世界ラリー選手権のオープニングイベントで自身チームが他を圧倒するパフォーマンスを発揮して勝利を収めた後も、「次戦以降の成功を保証するものではない」として状況を楽観視していない。

 1月19~22日にモナコとフランスで開催されたWRC開幕戦ラリー・モンテカルロ。同ラウンドで日本メーカーのチームは、セバスチャン・オジエとカッレ・ロバンペラがワン・ツー・フィニッシュを達成しただけでなく、エルフィン・エバンスが4位、勝田貴元が6位となり全4台がトップ6に入った。さらに、トヨタGRヤリス・ラリー1勢は全18本のSSのうち16SSを制す圧勝劇を飾っている。

初の雪上戦では盟友ブロックを偲び特別カラーで出場。『43』は永久欠番に/NitroRX第7戦

 年跨ぎの2022-23年シーズンとして、北米開催の続く創設2年目のNitroRXナイトロ・ラリークロスは、2023年に入った1月21~22日にカナダのケベックで第7戦を開催。シリーズ初の雪上戦で予選最速だった強豪ドレイヤー&レインボールド・レーシング・ウィズ・JCレーステクニーク(DRR JC)のフレイザー・マッコーネルを撃破し、兄で僚友のケビン・エリクソン(オルスバーグMSE AB)との“エリクソンズ対決”も制したオリバー・エリクソン(オルスバーグMSE AB)が、自身とチームにNitroRX初勝利をもたらした。

 また、シリーズの前身であるナイトロ・ワールド・ゲームスへの参戦経験もあり、年明け1月2日に急逝したケン・ブロックへの追悼の意を込め、改めてNitroRXのシリーズはブロックの象徴でもあるナンバー『43』を永久欠番にすると発表。さらに彼の盟友であり、シリーズ創設者兼初代チャンピオンにも輝くトラビス・パストラーナ(バーモント・スポーツカー)はこの週末に向け、かつてブロックがドライブした“スノーカモ(雪上迷彩柄)”のラリーカーにインスパイアされた、トリビュートカラーの『FC1-X』で出場している。

初陣は3位、ヒョンデ新代表アビテブール「表彰台は嬉しいが、もっとペースが必要」/WRCモンテカルロ

 ヒョンデ・モータースポーツの新代表に就任して以来、初めてWRC世界ラリー選手権の週末を過ごしたシリル・アビテブールは、トヨタ勢の後方でティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1)がポディウムフィニッシュを果たした後、「3位は悪いスタートではない。しかし、優勝と選手権タイトルのために戦うという大きなビジョンを見失ってはいけない」と述べた。

 代表不在のなか実質的にチームを率いていたジュリアン・モンセ副代表に替わり、2023年からヒョンデ・シェル・モビスWRTの新しいチーム代表に就任したアビテブール。2020年以来のタイトル獲得を狙う韓国のブランドは体制を新たに、1月19~22日にモナコとフランスで開催されたラリー・モンテカルロに臨んだ。

ふたりのセブ対決再び? ローブがWRC開幕戦優勝のオジエを祝福。同時にモンテでの再戦を示唆

 元シリーズ9連覇王者であるセバスチャン・ローブは、1月19~22日に開催されたWRC世界ラリー選手権2023年シーズン開幕戦『ラリー・モンテカルロ』を制し、史上最多となるモンテ通算9勝をマークしたセバスチャン・オジエに再戦を申し込んだ。

 1年前のラリー・モンテカルロでオジエと死闘を演じ、Mスポーツ・フォードWRTに4年ぶりの勝利をもたらすとともにモンテ通算8勝目を挙げたローブ。WRC史上最年長優勝記録も持つ男は22日、SNSで同郷のライバルであるオジエを祝福するメッセージを送った。

勝田貴元、デイ1のトラブルから挽回。WRCモンテカルロで6位入賞「初戦でポイントを獲得できて嬉しい」

 TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加している日本人ラリードライバーの勝田貴元が、1月19日から22日に開催されたWRC世界ラリー選手権2023年シーズン開幕戦『ラリー・モンテカルロ』に臨み、コドライバーのアーロン・ジョンストンとのペアで総合6位入賞を果たした。

 昨年11月、愛知県と岐阜県で開催されたWRC最終戦『ラリージャパン』において、初の母国戦で総合3位表彰台を獲得した勝田。直後に行われたトヨタの2023年体制発表にてワークス昇格がアナウンスされ、今シーズンはセバスチャン・オジエと3台目のトヨタGRヤリス・ラリー1をシェアすることが決定。また、オジエがラリーに出場する際は4台目のGRヤリスで参戦することが伝えられた。

「藤原とうふ店」シュコダのグリアジン、5秒加算で降格。ロッセルが繰り上がり優勝/WRC2

 1月19~22日にモナコとフランスで開催されたWRC世界ラリー選手権第1戦『ラリー・モンテカルロ』において、WRC2クラストップでフィニッシュしたニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2)がイベント後にペナルティを受けて降格となり、同2位でラリーを終えたヨアン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)がWRC2クラスの優勝者となった。

 2023年にデリバリー開始となった新型シュコダ・ファビアRSラリー2で、同マシンにとってWRCデビュー戦となるラリー・モンテカルロに臨んだグリアジン。

優勝オジエ「完璧な週末だった。喜びを満喫したい」/WRC第1戦モンテカルロ デイ4後コメント

 1月22日、WRC世界ラリー選手権の2023年シーズン開幕戦『ラリー・モンテカルロ』競技最終日のSS15~18が行われ、デイ1のSS1からトップの座を守り抜いた“モンテマイスター”ことセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合優勝を飾った。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合6位でフィニッシュした。1月19日(木)から4日間にわたって行われた開幕戦モンテカルロの全日程を戦い終えた各陣営からドライバーコメントが発表されている。

■Mスポーツ・フォードWRT

●オット・タナク(#8 フォード・プーマ・ラリー1)/総合5位