今季2023年で創設3年目を迎えるワンメイク電動オフロード選手権『エクストリームE』に向け、新型モデル『タバスカンXE』を投入予定のアプト・クプラXEは、ダカールラリー“5冠”のナッサー・アル-アティヤに加えて、昨季の代打起用で初優勝に貢献するなど鮮烈な印象を残した、クララ・アンダーソンの継続起用をアナウンス。スウェーデン出身の22歳が、晴れてフルシーズンのレギュラーシートを獲得した。
2022年WorldRX王者KMS、オーレ・クリスチャン・ベイビーを擁し『ポロGTI R5』でWRC2地元戦出場へ
2023年で世界選手権化10周年を迎えるWorldRX世界ラリークロス選手権にて、電動化初年度となった昨季2022年も最高峰クラス『RX1e』で圧倒的強さを発揮し、自身5度目のタイトルを獲得した“絶対王者”ヨハン・クリストファーソン(KMS/フォルクスワーゲンRX1e)だが、ともにフォルクスワーゲン・ディーラーチーム・バウハウスとして参戦した僚友オーレ・クリスチャン・ベイビーへの支援態勢を敷き、来月2月9〜12日にスウェーデンで開催されるWRC世界ラリー選手権への参戦を表明。強豪ひしめくWRC2クラスに『フォルクスワーゲン・ポロGTI R5』を投入する。
ともにWRC出場経験を持つKMSのふたりだが、WorldRXでも2022年よりタッグを組んでチームに世界タイトルをもたらした連携を活かし、ノルウェー出身クリスチャン・ベイビーは同郷のアンドレアス・ミケルセンに敗れ2位に終わった昨季の雪辱を。そしてエースのクリストファーソンは、昨季同様エンジニアリング面でKMSを牽引する役割を担い、自身が地元でクラス優勝を飾った2019年の再現を狙っている。
ケン・ブロックと競った仲間からも追悼の声「ダメだダメだ、受け入れられない!」/WorldRX
2023年1月2日、世界中のクルマ好きを楽しませてきたケン・ブロックの急逝が伝えられ、多くのモータースポーツ・ファンが衝撃を受け、悲しみに暮れるなか、2014年から2017年にかけて参戦したWorldRX世界ラリークロス選手権のファミリーや競合ドライバーからも「彼はつねにシリーズの友人であり続けている」と、多くの追悼の声が寄せられた。
2005年から本格的なモータースポーツのキャリアを開始し、地元アメリカの国内ラリー選手権(ARC)でルーキー・オブ・ザ・イヤーも獲得したブロックは、その後もWRC世界ラリー選手権で通算25回の出走を数えるなど、ワールドレベルで活躍を演じるドライバーとなった。
全10戦の2023年カレンダー発表。2019年以来の欧州域外、南ア復活とアジア最終戦を予定/WorldRX
電動化初年度の最高峰クラス『RX1e』でも“絶対王者”ヨハン・クリストファーソン(KMS/フォルクスワーゲンRX1e)が自身5度目のドライバーズタイトル獲得を決めたWorldRX世界ラリークロス選手権は、変革を遂げた2022年シーズンを終え、12月7日付けで来季2023年のカレンダーを発表。象徴的なヨーロッパ各国の会場に加えて、2019年以来となる欧州域外ラウンドの南アフリカと、開催地未定ながらアジアでの最終戦がスケジュールされた。
来季2023年で、世界選手権化を果たして10年目を迎えるWorldRXは、ひさびさに復活のアフリカ大陸とアジアを歴訪する。発表されたカレンダーには、そうした興味をそそる新たな要素に加え、シリーズを象徴する会場や、このスポーツの伝説的な発祥の地を含む、お馴染みのトラック復活も予定されている。