AFコルセ、ガルフ12時間でワン・ツー達成。栄冠はリタイア喫したジュンカデラのもとに/IGTC最終戦

 12月11日、IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ第4戦『ガルフ12時間』がアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行われ、アントニオ・フォコ/アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド組71号車フェラーリ488 GT3エボが、AFコルセの姉妹車50号車フェラーリとともにワン・ツー・フィニッシュを飾った。

 一方、選手権リーダーとしてシーズン最終戦に臨んだダニエル・ジュンカデラは、スタートから2時間までに98号車メルセデスAMG GT3(メルセデスAMG・チーム・グループMレーシング)がトラブルによってリタイアしたため0ポイントに終わるも、2022年IGTCドライバーズチャンピオンに輝いている。

NSX GT3でIMSA耐久カップ参戦。レーサーズ・エッジとWRTが共闘、デイトナではブリスコ―起用

 レーサーズ・エッジ・モータースポーツは、ウェイン・テイラー・レーシング(WTR)と提携し、来年2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権におけるミシュラン耐久カップのGTDクラスに、アシュトン・ハリソン、カイル・マルチェッリ、ダニー・フォーマルを起用したラインアップで参戦する。

 このトリオは、ハリソン・コントラクティングがスポンサーを務めるアキュラNSX GT3 Evo22を操り、来月末に開催される開幕戦デイトナでは、第4ドライバーとしてチームに合流するライアン・ブリスコーとともに24時間レースを戦う予定だ。

BMWが2023年ワークスドライバー発表。ハータと元アウディのファントール&ウィーツが新加入

 12月8日、BMWは2023年のモータースポーツ・プログラムおよび、同ブランドを代表する20名のワークスドライバーを発表した。この中でインディカードライバーのコルトン・ハータ、元アウディワークスドライバーのシャルル・ウィーツ、同じくアウディから移籍のドリス・ファントールが新メンバーとして追加された。

 また、すでにミュンヘンに拠点を置くメーカーへの移籍がアナウンスされていたマキシム・マルタン、レネ・ラストについても、ファクトリードライバーのラインアップに加わっている。

LMDhほぼ全車にトラブル/GTPの新燃料/もっと早く始めればよかった醸造所etc.【GTPデイトナテスト最終日Topics】

 12月6日から始まったデイトナ・インターナショナル・スピードウェイでのIMSA公認テストの2日目。7日(水)も前日と同じく、2台のアキュラARX-06が非公式タイムながらトップ2を占め好調をアピールした。また、テスト初日のセッションではタイムを記録しなかったマシンも走行を開始し、7週間後に迫ったIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦デイトナ24時間レースに向け、着々と準備が進められている。そんなGTPデイトナテスト最終日のパドックから、各種トピックスをお届けする。

■24号車BMWと01号車キャデラックが初走行

ハートレーは欠席/チームWRTがRLLをサポート/CGR経営陣の動きetc.【GTPデイトナテスト初日Topics】

 ディフェンディングチャンピオンのアキュラ、王座奪還を狙うキャデラック、帰ってきた耐久の雄ポルシェ、そして新参のBMW。計4つの自動車メーカーがLMDhプラットフォームの基でまったく新しいプロトタイプカーを製造し覇を競い合う、2023年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTPクラスのスタートが約1カ月後に迫るのに先立ち、12月7~8日の2日間にわたって開幕戦の舞台となるデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで、IMSA公認テストが実施されている。新しい時代の幕開けを前に計9台のLMDhマシンが集ったGTPデイトナテスト初日のパドックから、各種トピックスをお届けする。

■テスト初日は2台のアキュラARX-06がワン・ツーを占める

マグヌッセン親子も参戦するガルフ12時間、2022年は過去最多30台のGT3が集結/IGTC最終戦

 12月6日、IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ第4戦として、12月9~11日にアブダビで開催される『ガルフ12時間レース』のエントリーリストが発表された。2022年シーズンのフィナーレイベントとなる同レースには、過去最多30台のGT3カーが集結するほか、4台のポルシェカップカーがエントリーし合計34台がヤス・マリーナ・サーキットのグリッドに並ぶこととなった。

 中東で人気の耐久イベントであるガルフ12時間レース。同イベントは今年初めてIGTCのカレンダーに組み込まれ、シーズンの最終戦として実施されることが決まった。シリーズにはアウディ、フェラーリ、メルセデスAMG、ポルシェといったGT3メーカーが多数参加しており、このガルフ12時間にもこれらのブランドのGT3マシンが名を連ねている。

グロージャンがランボルギーニ入り。インディカーと並行して耐久レースに参戦、LMDh開発も担う

 元F1ドライバーのロマン・グロージャンが、ランボルギーニのワークスドライバーに就任した。2022年はNTTインディカー・シリーズで2年目のシーズンを過ごした彼は、イタリアのスーパーカーブランドが2024年にプロトタイププログラムを開始するのに先立ち、LMDh提携チームであるアイアン・リンクスの『ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2』で、2023年1月に開催されるデイトナ24時間レースにデビューすることになった。

 36歳のグロージャンは、来季2023年も引き続きアンドレッティ・オートスポートのフルタイムドライバーとしてインディカー・シリーズに参戦する。その一方で、ランボルギーニのワークスドライバーであるアンドレア・カルダレッリ、ミルコ・ボルトロッティ、そしてまだ発表されていないもうひとりの同僚とともに、アイアン・リンクスによるGTDプロキャンペーンの下、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦に参加する。