1月30日、2023年シーズンのF1開幕も徐々に近づくなか、レッドブルが2021年のチャンピオンマシン『RB16B』と新幹線が並走する驚きの映像作品『BAKUSOU』の一部をレッドブルモータースポーツのオフィシャルTwiiterアカウントに投稿した。この東海道新幹線とF1マシンが並走するという前代未聞の動画については、レッドブルのオフィシャルサイトでもその舞台裏が綴られている。
アウディ、2026年のF1参戦に向けてザウバー・グループの少数株式を取得
1月30日、ザウバー・グループは、アウディがザウバーの少数株式を取得したことを発表した。
2022年8月、アウディはパワーユニット(PU)の規則が一新される2026年より、PUマニュファクチャラーとしてF1に参戦することを発表した。10月には、F1プロジェクトの戦略的パートナーとしてザウバーとファクトリーチーム契約を結び、株式を取得する計画であることも明らかになった。なおザウバーは現在アルファロメオとスポンサー契約を結んでいるが、この契約は2023年末で終了となる。
通算最多ポール&勝利記録のハミルトンが歴史的初停滞。揺らぐ“ポールの概念”/2022年F1数字考第2回
昨季2022年シーズンのF1における“数字”を軸にアレコレ考えていく『2022年F1数字考』の第2回。今回はドライバーの通算勝利数と通算ポールポジション獲得回数の動向に目を向け、そこから話を展開していこう。2022年シーズンの数字、というよりは、2022年シーズンまでの数字、という色合いが濃くはなるが、この2大記録トップの数字が2022年はどちらも動かなかったわけで、それはけっこう歴史的な出来事であった。
次世代のレースディレクターを育成するプログラムが発足。F1レースディレクターのニールス・ヴィティヒが責任者に
F1レースディレクターのニールス・ヴィティヒは、2023年も引き続きグランプリでレースディレクターを務めるが、次世代のレースディレクターを育成するためのプログラム推進の責任者も務める予定だ。
ヴィティヒは、2021年のシーズン最終戦アブダビGPを巡る論争を受けて職務を退いたマイケル・マシの後を引き継いで、エドゥアルド・フレイタスと共にレースディレクターに就任した。当初の計画では、ヴィティヒはエドゥアルド・フレイタスと交代でレースディレクターを務めることになっていた。このポジションの責任は、ひとりの人物が対処するには大きすぎるものになったと考えられたためだ。
【新シーズンF1読本(前編)】フェラーリに黄金期以来のフランス人代表。アロンソのハネムーン時代の限界点とハミルトンの去就
2023年F1始動が近づきつつあるなか、ベテランモータースポーツジャーナリスト、ピーター・ナイガード氏が、来るシーズンに注目する10の項目を挙げた。前編・後編に分けて掲載、今回は「新代表を迎えるフェラーリ」「アロンソとアストンマーティンの関係」「もう言い訳が許されないハース」「マグヌッセンはF1で生き残れるか」「メルセデスの将来のドライバー選択」について紹介する。
今のフェラーリF1には「勝つためのすべてがそろっている」と新代表バスール。改善の継続を重視
フェラーリF1の新チーム代表であるフレデリック・バスールは、チームにはF1タイトルを勝ち取るために「必要なあらゆるものがそろっている」と述べているが、タイトル獲得のためには「すべてをまとめ上げなければならない」という。
2022年までアルファロメオF1のチーム代表だったバスールは、マッティア・ビノットが11月に辞任したことを受け、彼の後任としてフェラーリF1のチーム代表となった。バスールは上位チームの指揮にあたることになるが、昨シーズンのフェラーリは、レッドブル・レーシングを相手に序盤の勢いを維持できず、不手際や戦略ミス、また、エンジンの信頼性の問題でつまづいていた。
【F1開発ルール解説】抜け穴を探るチームとFIAの戦い。ファクトリーの活動と予算はどう監視されているのか
モータースポーツの世界で戦うチームは、レギュレーションのグレーゾーンがあればそれを利用してメリットを得ようとするものだ。自動車メーカーのワークスチームの場合、不正を行ってそれが発覚した場合、ブランドに傷がつくおそれがあるため、スタッフをガイドラインに厳格に従わせる。しかしそれ以外のチームにとっては、ルールを多少曲げることが有利に働くなら、ばれないことを願いつつ、実行に移す傾向にある。それをFIAがどう監視しているのかを説明していく。
イギリス貴族院議員がFIA会長に対し人権問題などへの懸念を示した書簡を送るも、約1年にわたり返事がないことを批判
イギリス貴族院議員のポール・スクリブンは、FIA会長のモハメド・ビン・スライエムが人権問題に関する手紙に返信していないことについて、「無礼でプロ意識に欠ける」行動だと批判した。
FIAが、事前の承認なしにドライバーがレースウイーク中に「政治的、宗教的、個人的声明」を表明または掲示することを禁じたことについて、自由民主党議員のスクリブンは懸念を示す書簡をビン・スライエムに送っていた。この規則は、FIAの国際スポーツ法典に修正条項として追加されている。
フェルスタッペン、プライベートジェットを改造し機内にF1シミュレーターを設置へ
2度のF1世界チャンピオンであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、コース上でもプライベートジェットで飛行中のときも、F1に全力を注いでいる。レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、フェルスタッペンが彼のプライベートジェットのダッソー・ファルコン900EXのキャビンスペースに、シミュレーターを設置しようとしていると明かした。
チーム・レッドラインとともに仮想空間で戦う、熱心なトップレベルのシムレーサーであるフェルスタッペンは、レースをしていないときは自宅のシミュレーターで多くの時間を過ごしている。
メルセデスF1代表、若くして父親を亡くした経験がその後の人生に影響を与えたと明かす「自分の人生をよくしたいと思った」
メルセデスF1のチーム代表であるトト・ウォルフは、子供の頃に父親を亡くしたことで家族が経済的に厳しい状況に陥った経験が、最終的に「自分のためによりよい人生を歩む」という決意を強めることになったと述べている。
1972年にウィーンの家庭に生まれたウォルフは、脳腫瘍との長い闘病生活を送っていた父親を15歳で亡くすという悲劇に見舞われた。医師だったウォルフの母親は、ウォルフとウォルフの姉妹を養育するために最善を尽くしたが、やりくりするのは困難なことだった。