2023年よりEVとハイブリッドの導入が正式承認「本格的に持続可能性への道が開ける」/ETRC

 2023年は全9戦へのスケジュール復帰拡大が決まったETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップだが、兼ねてより代替パワートレインとして導入の協議が続けられてきたフル電動EVとハイブリッド・ユニットに関して、技術規則の改訂により2023年から正式承認されることが確定した。

 現在は総重量5.3t、最高出力1100PS超えの13リッター直列6気筒、内燃機関レーシングディーゼルを搭載するETRCの“レーシング・ジャイアント”だが、2021年には100%持続可能な燃料(HVO)が導入されるなど、欧州の物流市場を牽引するチャンピオンシップの責務として、さまざまな施策が取り入れられてきた。

全9戦に拡大の2023年ETRCカレンダーが確定。ポーランドの古都ポズナンにFIA選手権として初上陸

 FIA(国際自動車連盟)年次総会の一環として、イタリアのボローニャで開催されたFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)にて、ETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップの2023年カレンダーが正式承認され、ポーランドの新会場を含む全9戦のスケジュールがアナウンスされた。

 終盤は2週連続開催の“バック・トゥ・バック”となった2022年ETRCだが、その前半週に早くも王座が確定し、ノルベルト・キス(レベス・レーシング/MAN)が2014-2015年に続き、2021-2022年の連覇による自身4度目の戴冠を決めた。