アキュラがワン・ツー発進/セット数制限が緩和/“戦略的”クラス変更etc.【デイトナ24時間テスト&予選直前Topics】

 1月28〜29日に決勝レースが行われる、2023年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦、デイトナ24時間レース(ロレックス24・アット・デイトナ)。決勝のレースウイークに先立ち、前週の20〜22日にかけては開幕前公式テストの『ロア・ビフォア・ザ・ロレックス』が行われ、その最終日には決勝スターティンググリッドを決する予選のセッションも予定されている。

 新たに4メーカーのLMDh車両が顔をそろえて耐久レース新時代の幕開けを飾るこのテストウイークに向けた各種トピックスを、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイのパドックからお届けする。

■走行初日はメイヤー・シャンク・レーシングのアキュラARX-06が首位

ケビン・マグヌッセン、デイトナ24時間での親子参戦を断念。手首の手術は成功/IMSA

 MDKモータースポーツで父ヤン・マグヌッセンと組み、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦であるデイトナ24時間レースに“親子参戦”する予定だったケビン・マグヌッセンが、手首の手術の影響で同レースを欠場することとなった。

 ハースF1で活躍するケビン・マグヌッセンは、父親であるヤンとマーク・クヴァム、トレントン・エステップの3名とチームを組み、MDKモータースポーツの53号車ポルシェ911 GT3 Rをドライブする予定だった。

ウィル・パワーのスポーツカーデビューはお預けに。デイトナ24時間出場を取りやめ

 1月28〜29日に開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦、デイトナ24時間レースへの出場が予定されていたインディカー王者ウィル・パワーが、急遽参戦を取りやめることとなった。代役はルカ・ストルツが務める。

耐久テストなしでデイトナ24時間にデビューするアキュラARX-06。頼りにするのは“チーム力”?

 ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)社長兼テクニカルディレクターのデビッド・ソルターズによれば、アキュラは1月末のデイトナ24時間レースに向けてARX-06の耐久テストを行っていないため、ふたつのタイトル獲得経験チームの強みを活かすことになる、という。

■長距離連続走行はなくとも、パーツへの負荷はかけている

金丸ユウがLMP3でデイトナ24時間デビューへ「インパクトが残せるようにしたい」

 1月26〜29日、アメリカのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間。GTPクラスでは新世代のLMDhカーがデビューするなど注目を集める一戦だが、このレースに長年ヨーロッパで戦ってきた金丸ユウが参戦する。金丸に参戦までのいきさつと意気込みを聞いた。

GTDプロにBMWが追加参戦。ターナー・モータースポーツが95号車M4 GT3の出場クラスを変更

 ターナー・モータースポーツは、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦のチームラインナップにブルーノ・シュペングラーを加え、95号車BMW M4 GT3をデイトナ24時間でGTDプロクラスに移行させることを確認した。また、残りのIMSAミシュラン・エンデュランスカップ・ラウンドにもGTDクラスから参戦する見込みだ。

 この決定により、1月28~29日にアメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催される24時間レースでは、GTDプロに参加するメーカーが9つとなり、8車種9台によって争われることとなる。

ケビン・マグヌッセンが手首を手術へ。親子でのデイトナ24時間出場は困難か

 ケビン・マグヌッセンが来週に手の手術を受ける準備をしていると発表したことで、1月28〜29日に開催が控えるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間レースへの出場が危ぶまれている。

赤と青に加え、ゴールドも。WECとIMSAに参戦する新型キャデラックV-LMDhのカラーリング発表

 1月12日、キャデラックは2023年のデイトナ24時間レースでデビューを果たす、3台の新型LMDh車両『キャデラックV-LMDh』のレースカラーリングを発表した。車体後部はブラックで統一されたうえで、3台それぞれのフロント側にテーマカラーが設定された形となっている。

計9台のLMDhが走り出す2023年開幕戦デイトナ24時間のフルエントリーリストが発表/IMSA

 IMSAは1月11日、ウェザーテック・スポーツカー選手権のオープニングイベントであるデイトナ24時間レースのフルエントリーリストを公開し、全61台分のドライバーラインアップを明らかにした。

 11日(水)に発表されたリストは、事前にシリーズから発表されていたとおり、新設のGTPクラスで9台、LMP2が10台、LMP3は9台、GTDプロ8台、そしてGTDの25台で構成されている。

インディカー王者ウィル・パワーがデイトナ24時間に初参戦。メルセデスAMG GT3をドライブへ

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦するサンエナジー1レーシングは、NTTインディカー・シリーズの2022年チャンピオンで、インディ500優勝経験も持つウィル・パワーを、シーズン開幕戦のデイトナ24時間レースで起用すると発表した。

 1月28〜29日にアメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイを舞台に行われるロレックス24・アット・デイトナ(デイトナ24時間)で、パワーは同じくアメリカ在住オーストラリア人であり、サンエナジー1の代表を務めるケニー・ハブルとともに参戦を果たす。