BMW、バレンティーノ・ロッシとワークスドライバー契約を結ぶ。チームWRT以外のプログラムは後日発表

 BMW Mモータースポーツは12月22日、元MotoGPライダーのバレンティーノ・ロッシとファクトリードライバー契約を結んだと発表した。これによりロッシは、すでに発表されているチームWRTとのプログラム以外のレースにも参戦できることになった。

【スタッフ選出2022総集編Best 3/WEC編】克服したプレッシャー。緊迫のトラブルで光った“耐久力”

 2022年シーズンも各カテゴリーで熱戦が繰り広げられたモータースポーツ界。現在は2023年シーズンへ向けた束の間の“充電期間”に突入しているわけですが、当企画ではオートスポーツwebの各カテゴリー担当編集が、2022年の戦いを『ベスト3』という切り口で振り返ります。

 ここではWEC世界耐久選手権を担当する編集部Nが、『ドライバー・ベスト3』をセレクトします。

ポルシェセンター岡崎が2023年GTワールドチャレンジ・アジアにフル参戦へ。新型911 GT3 Rを投入

 12月21日、国内外でさまざまな活動を行うポルシェセンター岡崎/ナインレーシングは、2023年のファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWSにフル参戦すると発表した。永井宏明/上村優太というお馴染みのコンビだが、新たにタイプ992の新型ポルシェ911 GTR Rを投入し、シリーズチャンピオンを目指す。

強豪トリプルエイト、豪州スーパーカー王者SVGを含むバサースト12時間のラインアップを発表

 トリプルエイト・レースエンジニアリングが、2023年2月3~5日に開催されるリキモリ・バサースト12時間に参戦するドライバーラインアップを発表し、シェーン-ヴァン・ギスバーゲン、ブロック・フィーニー、マキシミリアン・ゲーツのトリオでIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの開幕戦に挑むことを明らかにした。

 オーストラリアの伝説的なチームは、2023年に復活する同レースのプロクラスに888号車メルセデスAMG GT3をエントリーさせる予定だ。

ジャービス、シャヒン、パターソンが2台目をシェア。ユナイテッドAS、アジアン・ル・マンの布陣確定

 AsLMSアジアン・ル・マン・シリーズに参戦するユナイテッド・オートスポーツは12月19日、2台目のオレカ07ギブソンのドライバーに、オリバー・ジャービス、ヤッサー・シャヒン、ガーネット・パターソンを起用すると発表した。

 ジャービス、シャヒン、パターソンのトリオは、2023年2月に開催される4ラウンドのシーズンにおいて、すでに発表されたフィル・ハンソン、ポール・ディ・レスタ、ジム・マクガイアがシェアするユナイテッドの22号車とともに、英米チームの23号車のパイロットを務めることになる。

オリバー・ジャービス、デイトナ24時間に参戦へ。優勝経験持つEraモータースポーツに加わる

 元マツダ・ファクトリードライバーであるオリバー・ジャービスが、来月1月に行われる2023年シーズン開幕戦デイトナ24時間レースにLMP2ドライバーとして参加することが決定した。

 2022年にはメイヤー・シャンク・レーシング(MSR)のアキュラARX-05を駆り、コンビを組んだトム・ブロンクビストとともにIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権DPiクラスのシリーズチャンピオンを獲得したジャービス。

あなたもアキュラARX-05のオーナーに? コニカミノルタカラーの10号車が競売にかけられる

 HPDホンダ・パフォーマンス・デベロップメントが、2022年にIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のDPiクラスを戦っていたウェイン・テイラー・レーシング(WTR)の10号車アキュラARX-05をオークションに出品している。近代的なプロトタイプ・レーシングカーが、このような形で売りに出されるのは珍しい。

バレンティーノ・ロッシ、BMW M4 GT3でバサースト12時間デビューへ。WRT46号車のカラーリングも発表

 12月16日、チームWRTは2023年にBMW M4 GT3を走らせるシリーズ/レースにおけるドライバーラインアップを発表した。既報のとおり『BMW Mチーム WRT』としての公式デビューは2月4〜5日のリキモリ・バサースト12時間レースとなるが、元MotoGPライダーのバレンティーノ・ロッシが同イベントへ初出場することが明らかとなった。

ポルシェ963のドライバーラインアップ発表。ロッテラー、マコウィッキのWEC参戦が決定

 ポルシェは12月17日、2023年のWEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に投入する新型LMDhマシン『ポルシェ963』の、ファクトリープログラムにおけるドライバーラインアップを発表した。

 すでに10名のワークスドライバーが明らかにされていたが、今回ポルシェのシーズンエンド表彰式である『ナイト・オブ・チャンピオンズ』のタイミングでは、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツからWECに参戦する2台の6名、そしてIMSAに挑む2台4名のレギュラードライバーの組み合わせが明らかにされた形だ。

チップ・ガナッシ、キャデラックでのWEC参戦へドイツに新拠点。ル・マンを見据えたアプローチはデイトナから

 2023年、WEC世界耐久選手権のハイパーカークラスに『キャデラックV-LMDh』で参戦するチップ・ガナッシ・レーシング(CGR)は、このWECプログラムのためにドイツに拠点を設ける予定だ。チームのオペレーション・ディレクターを務めるマイク・オガラによれば、ドイツでは現在インフラの整備が進められているという。

 また、チームはWEC/ル・マン参戦に向けたアプローチを、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦のデイトナ24時間レースから採用する予定だ。

■元ポルシェLMP1スタッフをマネージャーに起用