【未来のF1ドライバー候補紹介(4)ローソン】一貫性と適応能力をレッドブルが高く評価。2023年はSFタイトルを目指す

 2022年の新たなF1規則により、各チームはシーズンに2回、F1昇格を狙うドライバーを金曜プラクティスで起用した。これは、テストの機会が非常に限られる状況のなかで、若手ドライバーにF1マシンに乗るチャンスを与えるために、F1が導入した規定だ。FP1ドライバーとして選ばれた彼らはどのようなキャリアをたどってきたのか、そしてFP1で実際にどういう走りを見せたのかを、F1ジャーナリストのクリス・メッドランド氏がレポート、各チームが最も期待をかけている若手ドライバーの将来性を探る。ニック・デ・フリースユーリ・ビップスロバート・シュワルツマンに続く第4回は、第14戦ベルギーGPと第20戦メキシコGPでアルファタウリ、第22戦アブダビGPでレッドブルからFP1に出場したリアム・ローソンに焦点を当てた。

「野尻よりもいい結果を出さなければいけない」ローソンにキャシディ&ガスリーがアドバイス

 2022年のFIA F2で4勝を挙げてランキング3位に入り、スーパーライセンスポイント40点を獲得。さらに、レッドブルとアルファタウリのリザーブドライバーを務め、3度F1のフリー走行に出走するなど、レッドブル育成ドライバーの中でもっともF1に近い存在と目されるリアム・ローソンが、2023年の全日本スーパーフォーミュラ選手権にTEAM MUGENから参戦する。

 12月7〜8日に鈴鹿サーキットで行われたSF合同/ルーキーテストからTEAM MUGENに合流したローソンは、「スーパーフォーミュラの車両を走らせるのは楽しいし、鈴鹿サーキットは子供の頃からF1のゲームで慣れ親しんでいて、ずっと走りたいと思っていたサーキットだったから、ようやく走ることができて、素晴らしい経験だったね」とテストを振り返った。

ホンダ、2023年スーパーフォーミュラ参戦体制を発表。ローソン、太田、ハイマンがデビューへ

 12月12日、ホンダは東京・青山のウェルカムプラザ青山にて2023年モータースポーツ参戦体制の発表会を行った。全日本スーパーフォーミュラ選手権ではレッドブルジュニアドライバーのリアム・ローソン参戦のほか、若手のデビューやドライバー移籍が行われている。

チャンピオンエンジニアも関心するリアム・ローソンの成熟度「1号車と15号車、どちらのセットも乗れそう」

 12月7〜8日に鈴鹿サーキットで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権の合同/ルーキーテスト。多くの新人ドライバーがテストに参加したが、なかでも関係者からの注目を集めていたのは、20歳のレッドブルジュニアドライバー、リアム・ローソンだった。

 過去2シーズン、スーパーフォーミュラと車格の近いFIA F2選手権を経験していることもあり、ミドルフォーミュラからのステップアップ組とは一線を画す存在とも言える。

 今回のMUGENはローソンの15号車1台のみのテスト参加となったが、2021&2022年に野尻智紀とともにタイトルを獲得した一瀬俊浩エンジニアも現場に帯同していた。チャンピオンエンジニアである一瀬氏に、若きルーキーはどう映ったのだろう。テスト2日目の昼、3セッションを終えた段階で話を聞いた。

■器用で細かく、“日本人的”?
運転スタイルが近いのはアレックス・パロウ

「正直、首は筋肉痛だ」レッドブルジュニアのリアム・ローソンがスーパーフォーミュラ初テストで漏らした“本音”とは

 12月7日から鈴鹿サーキットで始まったスーパーフォーミュラの合同テスト/ルーキーテスト。ここ数年はコロナ禍の関係で外国人ドライバーの参戦ハードルが上がっていたが、入国規制も緩和された今年は多くの外国人ドライバーが、テストに参加している。

 なかでも注目を集めているのが、レッドブルのジュニアドライバーで2022年はFIA F2に参戦、F1ではレッドブルとアルファタウリのリザーブドライバーも務める20歳のリアム・ローソンだ。まだホンダ陣営の2023年体制発表は行われていない状況だが、パドックでは2023年シーズンのスーパーフォーミュラにレギュラー参戦することが濃厚とみられている。

■日本のコンビニ『ローソン』に驚き