12月15日、ドゥカティはイタリアのボローニャで2022年のMotoGP王者フランセスコ・バニャイアとスーパーバイク世界選手権(SBK)王者アルバロ・バウティスタのワールドタイトルを祝うパーティーを開催した。このイベントではバニャイアが鈴鹿8耐に参戦したいという夢が語られたほかレプリカバイクが披露された。
ドゥカティは2022年シーズンに、MotoGPでは2007年のケーシー・ストーナー以来、SBKでは2011年のカルロス・チェカ以来のチャンピオンを獲得。両カテゴリーでの王座を奪還したことによりパーティーが開催された。
ファンとともにMotoGPとSBKのダブルタイトルを祝うイベントの際には、バニャイアのデスモセディチGPとバウティスタのパニガーレV4 Rのカラーリングをイメージした、各選手モデルの世界タイトル限定モデルとなるドゥカティ パニガーレV4がお披露目された。
ライダーのサインがタンクに入れられ、260台ずつ計520台のバイクがアメリカとカナダで2023年秋に販売されることが明らかになった。
また、バニャイアは2023年にチャンピオンナンバーの『1』かパーソナルナンバーの『63』を使用し続けるかの質問に「確かに1は魅力的だけど、僕のナンバーは63だ。変更して63+1で64にしようかな」という冗談で返答した。
SBKへのワイルドカード参戦を望んでいるか聞かれた際には「SBKのバイクは試したいけど、鈴鹿8耐に出場したい。ドゥカティに鈴鹿8耐に出てほしいと思っているんだ」と語った。
「負担が大きいことはわかっているけど、すごく惹かれるものがあって、しばらくそれを言い続けてきた。もしかしたら誰かを説得できるかもしれないね。アルバロ・バウティスタとともに参戦できたら最高だね。魅力的なサーキットで、たくさん楽しむことができるだろう。何年も前からお願いしているんだ。遅かれ早かれたどり着くことになるだろう」
鈴鹿8耐は2022年と同様に2023年もMotoGPイギリスGPと日程が被っている。7月30日から8月6日にスケジュールが変更されたが、変更前はSBKチェコラウンドとバッティングするなど、バニャイアとバウティスタが参戦するには調整が大変となる。
しかし、BMWモトラッドが2019-2020シーズンからEWCにワークス体制で参戦しており、ドゥカティもプライベーターではあるがERC Endurance-DucatiがパニガーレV4 Rでエントリー。日本車以外のマシンも近年は増加傾向であるため、いずれは彼らが鈴鹿8耐に参戦することも不可能ではないだろう。