12月28日にアンドレッティ・オートスポートとの長期的パートナーシップを発表したウェイン・テイラー・レーシング(WTR)。両チームがスポーツカーレースで協力することになった背景と、この先のビジョンについて、チームオーナーのウェイン・テイラーが説明した。
ウェイン・テイラー・レーシングとアンドレッティ・オートスポートが提携発表。アキュラLMDh参戦体制も拡大?/IMSA
ウェイン・テイラー・レーシング(WTR)とアンドレッティ・オートスポートは12月28日、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦するため、このふたつのチャンピオン経験チームがリソースを結集し、新たな長期的パートナーシップを結ぶと発表した。
今回誕生することになった『ウェイン・テイラー・レーシング・ウィズ・アンドレッティ・オートスポート』は2023年、リッキー・テイラーとフィリペ・アルバカーキが乗る10号車アキュラARX-06をGTPクラスに投入。さらにこの組織は、レーサーズ・エッジ・モータースポーツとのジョイントにより、アシュトン・ハリソンとカイル・マーセリがドライブするGTDクラスのアキュラNSX GT3 Evo22のプログラムの背後にもつく予定だ。
開幕前公式テストでLMP2車両のパフォーマンスを引き下げへ。LMDhとの適切なギャップを目指す/IMSA
北米でスポーツカーレースを統括するIMSAは12月22日にテクニカル・ブルテンを発行、このなかで2023年1月のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間レース前の公式テスト『ロア・ビフォア・ザ・ロレックス24』における技術構成を発表し、LMP2クラスのパフォーマンスレベルが引き下げられることが明らかとなった。
チップ・ガナッシ、キャデラックでのWEC参戦へドイツに新拠点。ル・マンを見据えたアプローチはデイトナから
2023年、WEC世界耐久選手権のハイパーカークラスに『キャデラックV-LMDh』で参戦するチップ・ガナッシ・レーシング(CGR)は、このWECプログラムのためにドイツに拠点を設ける予定だ。チームのオペレーション・ディレクターを務めるマイク・オガラによれば、ドイツでは現在インフラの整備が進められているという。
また、チームはWEC/ル・マン参戦に向けたアプローチを、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦のデイトナ24時間レースから採用する予定だ。
■元ポルシェLMP1スタッフをマネージャーに起用
テストでトラブル発生も、ウィットマンとエングはBMWの進歩を楽観視「心配することではない」
BMWワークスドライバーのフィリップ・エングとマルコ・ウィットマンは、先週デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われたIMSA公認テストを終えたBMW MチームRLLの進歩に楽観的であり、最近の耐久テストの失敗の影響についても問題視していない。
エングとウィットマンはともに、2台のBMW MハイブリッドV8で周回を重ねた6人のドライバーのうちのひとりだった。
BMW Mハイブリッド V8に暗雲? ギヤボックス&エンジントラブルにより24時間テストを打ち切り
12月6〜7日、フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われたIMSA公認テストに2台目の『BMW Mハイブリッド V8』を投入したBMW。しかしこの公認テストの前、11月に予定していた24時間耐久テストは、メカニカルトラブルにより短縮されていたことが明らかとなった。
アキュラ、新型LMDhのエンジンやソフトウェアをアップデート。IMSA公認テストで「多くの発見」
ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)副社長のケルビン・フーによると、アキュラは今週デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われたIMSA公認テストで、アキュラARX-06のエンジンとソフトウェア関連のアップデートに取り組んだという。同氏は新型LMDhカーについて「まだ多くの発見がある」と語った。
ウェイン・テイラー・レーシング(WTR)と2022年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権DPiチャンピオンとなったメイヤー・シャンク・レーシング(MSR)は、12月6~7日に行われたテストの両日とも、非公式ながらタイムシートのトップ2を独占した。
BMWが2023年ワークスドライバー発表。ハータと元アウディのファントール&ウィーツが新加入
12月8日、BMWは2023年のモータースポーツ・プログラムおよび、同ブランドを代表する20名のワークスドライバーを発表した。この中でインディカードライバーのコルトン・ハータ、元アウディワークスドライバーのシャルル・ウィーツ、同じくアウディから移籍のドリス・ファントールが新メンバーとして追加された。
また、すでにミュンヘンに拠点を置くメーカーへの移籍がアナウンスされていたマキシム・マルタン、レネ・ラストについても、ファクトリードライバーのラインアップに加わっている。
LMDhほぼ全車にトラブル/GTPの新燃料/もっと早く始めればよかった醸造所etc.【GTPデイトナテスト最終日Topics】
12月6日から始まったデイトナ・インターナショナル・スピードウェイでのIMSA公認テストの2日目。7日(水)も前日と同じく、2台のアキュラARX-06が非公式タイムながらトップ2を占め好調をアピールした。また、テスト初日のセッションではタイムを記録しなかったマシンも走行を開始し、7週間後に迫ったIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦デイトナ24時間レースに向け、着々と準備が進められている。そんなGTPデイトナテスト最終日のパドックから、各種トピックスをお届けする。
■24号車BMWと01号車キャデラックが初走行
ハートレーは欠席/チームWRTがRLLをサポート/CGR経営陣の動きetc.【GTPデイトナテスト初日Topics】
ディフェンディングチャンピオンのアキュラ、王座奪還を狙うキャデラック、帰ってきた耐久の雄ポルシェ、そして新参のBMW。計4つの自動車メーカーがLMDhプラットフォームの基でまったく新しいプロトタイプカーを製造し覇を競い合う、2023年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTPクラスのスタートが約1カ月後に迫るのに先立ち、12月7~8日の2日間にわたって開幕戦の舞台となるデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで、IMSA公認テストが実施されている。新しい時代の幕開けを前に計9台のLMDhマシンが集ったGTPデイトナテスト初日のパドックから、各種トピックスをお届けする。