「エンジンは間違いなく優れている」アストンマーティンF1加入のアロンソが感じたメルセデスPU

 2023年シーズンはアストンマーティンF1に移籍するフェルナンド・アロンソは、アブダビで行われた初テストを終え、メルセデス製パワーユニット(PU)のポテンシャルの高さを感じたようだ。

 2021年のF1復帰以来、2年をアルピーヌで過ごしたアロンソは、来季アストンマーティンに移籍する。アロンソはアビダビでの最終戦を終えると、早速新チームからピレリのタイヤテストに参加。『Sport1』によると、初走行を終えた彼の口から飛び出したのは、パワーユニットに関するコメントだった。

F1の歴史を変えたブラウンGP。悲願の王者を獲得したバトンが振り返るジェットコースターのような日々

 F1はドライバーズ選手権の意味合いが強いが、参加チームが『コンストラクター』となって独自にマシンを開発して参戦しなければならない。ここが他のカテゴリーと大きく違う。F1はドライバーの戦いであると同時に技術の戦いでもある所以だ。

 ただ、これがF1をある意味“特異”なカテゴリーにしてしまっているとも言える。資金力と技術力が優れたチームが必然的に高いポテンシャルのマシンを生み出しやすい傾向にある、一種の『パワーバランスの偏り』だ。2010年以降のドライバーズチャンピオン輩出チームを見れば、レッドブルとメルセデスの2チームだけなのだからそれは顕著に現れている。(2010年からレッドブルの4連覇、2014年からメルセデスの8連覇、2021年から再びレッドブルが連覇中……)。これより前の時代を見ると、長くフェラーリ、マクラーレン、ウイリアムズ以外にチャンスはなかった(たまに英・エンストンに拠点を置くチームが割り込むこともあったが)。

F1の歴史を変えたブラウンGP。悲願の王者を獲得したバトンが振り返るジェットコースターのような日々

 F1はドライバーズ選手権の意味合いが強いが、参加チームが『コンストラクター』となって独自にマシンを開発して参戦しなければならない。ここが他のカテゴリーと大きく違う。F1はドライバーの戦いであると同時に技術の戦いでもある所以だ。

 ただ、これがF1をある意味“特異”なカテゴリーにしてしまっているとも言える。資金力と技術力が優れたチームが必然的に高いポテンシャルのマシンを生み出しやすい傾向にある、一種の『パワーバランスの偏り』だ。2010年以降のドライバーズチャンピオン輩出チームを見れば、レッドブルとメルセデスの2チームだけなのだからそれは顕著に現れている。(2010年からレッドブルの4連覇、2014年からメルセデスの8連覇、2021年から再びレッドブルが連覇中……)。これより前の時代を見ると、長くフェラーリ、マクラーレン、ウイリアムズ以外にチャンスはなかった(たまに英・エンストンに拠点を置くチームが割り込むこともあったが)。

女性だけの新レースシリーズ『F1アカデミー』の参戦チームが決定。F2、F3のタイトル獲得経験を持つ5チームが各3台体制

 2023年にスタートする女性ドライバーのみが参加するレースシリーズ『F1アカデミー』に、5チームがエントリーし、2023年から2025年シーズンを戦うことが決定した。

 F1アカデミーは、才能ある若い女性ドライバーが、F3、F2、F1といったシングルシーター・シリーズのなかでステップアップしていくことを支援することを目的として新設された。低予算での参戦を可能にすることを目指す同シリーズは、1台につき15万ユーロ(約2000万円)の補助金を出し、ドライバーが同額を用意し、各チームが残りの予算を負担する仕組みとなっている。2023年の最初のシーズンには、7大会が実施され、1大会3レース制で合計21レースが行われる予定だ。使用されるシャシーはタトゥースT421で、オートテクニカが165馬力のターボエンジンを供給、タイヤはF1と同じくピレリが使用される。

年間15勝を記録したフェルスタッペン、2023年のF1スーパーライセンス費用は過去最高の約1億3900万円に

 レッドブル・レーシングと同様に、マックス・フェルスタッペンも2023年にF1に参戦する特権のために過去最高額をFIAに支払うことになる。

 レッドブルは2022年に17勝を挙げ、コンストラクターズタイトルを獲得するという最高の年を過ごしたが、それによってFIAに支払う2023年のエントリーフィーが624万2636ドル(約8億4700万円)になったことが明らかになった。レッドブルが支払う一時金は、基本料金の他に1ポイントごとに7411ドル(約100万円)が加算される。

F1 Topic:ホンダロゴを継続使用の2023年、レッドブル&アルファタウリのエンジンは『Honda RBPT』に

 12月14日、国際自動車連盟(FIA)は2023年のエントリーリストを発表。それによれば、2023年にレッドブルとアルファタウリに搭載されるパワーユニットのエンジン名は『Honda RBPT』であることが判明した。

 ホンダにとってF1参戦ラストイヤーとなった2021年は、『Honda』としてエントリーしていた。2022年はレッドブルの要請を受けてパワーユニットの開発・製造を引き続き行っていたものの、パワーユニットのFIAのエントリー名はレッドブルが新たに立ち上げたレッドブル・パワートレインズの略称である『RBPT』として登録されていた。

アストンマーティンF1、2023年型マシン『AMR23』を2月13日に発表へ

 アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チームは、2023年シーズンを戦うマシン『AMR23』を2023年2月13日(月)に発表することを明らかにした。

 2022年のアストンマーティンは、前年に引き続きセバスチャン・ベッテルとランス・ストロールを起用。シーズン前半戦は振るわないレースが続いたが、そんななか、ドライバーズタイトルを4度獲得しているベッテルが、7月末に2022年シーズン限りでの引退を発表した。

マクラーレンF1新代表のステラ、2023年は風洞などインフラ構築の完了を目指す。空力面の強化も進める

 新たにマクラーレンF1チームのチーム代表となったアンドレア・ステラは、前任者のアンドレアス・ザイドルが描いたロードマップを踏襲すると述べているが、空力の面でもマクラーレンを強化したいと考えているという。

 今週はザウバー/アルファロメオ、フェラーリ、マクラーレンで上級職の交代が目まぐるしく行われた。マクラーレンではエグゼクティブディレクターを務めていたステラが、ザウバーに移籍するザイドルの後任になった。51歳のステラは、フェラーリで14年を過ごした後、2015年からマクラーレンでのキャリアをスタートさせた。マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンによると、ステラは常にチーム代表の第一候補だったという。

フェラーリF1、ミック・シューマッハーとの契約終了を発表。メルセデスへと旅立つミックの活躍を祈る

 12月15日、メルセデスF1チームがミック・シューマッハーを2023年のリザーブドライバーに起用することを発表した直後、シューマッハーとドライバーアカデミー契約を結んでいたフェラーリが、この契約を延長しないことで合意したことを明らかにした。

 シューマッハーは2019年にフェラーリの若手ドライバー育成プログラム、フェラーリ・ドライバー・アカデミーの一員になり、FIA F2に2シーズン参戦、2020年にはタイトルを獲得した。2021年にハースからF1デビューを飾り、今年2年目のシーズンを送ったシューマッハーだが、ハースとの契約を延長することができず、2022年末でF1レギュラーシートを失った。

FIAが2023年F1全23戦のタイムスケジュールを発表。日本GP決勝は9月24日14時スタート

 FIAは12月15日、2023年F1シーズンに開催する23戦のタイムスケジュールを発表した。当初は24戦が予定されていたが、中国GPの中止が決定したため、現時点では23戦のカレンダーとなっており、そのうち6戦がスプリントフォーマットで実施される。