W13の予測不能な不調やトラブルに苦しんだハミルトン「失敗、エゴの打破、コミュニケーション強化の年だった」

 ルイス・ハミルトンは、2022年シーズン前半にメルセデスが見舞われた頻発する空力トラブルについて、まるで「マシンのなかに幽霊がいる」ように感じ、それが何度も戻ってくるようだったと述べている。

 2022年シーズンのメルセデスは、新世代のマシン『W13』の予期せぬ不調やトラブルに足を取られ、最初から劣勢にあった。メルセデスのエンジニアたちはバウンシングするマシンの予測不能な変化を理解するために調査に専念したが、進歩が垣間見られたと思うと、次には理解し難い後退をし、ドライバーたちは速さを発揮できなかった。

レッドブルのニューウェイ、F1ハイブリッド時代初期は「戴冠はないとわかっていたので気が滅入った」と振り返る

 レッドブルのチーフテクニカルオフィサーを務めるエイドリアン・ニューウェイは、2014年にエンジンの規定が変更された時のことを振り返り、「あれはリセットだった」と語った。

 レッドブルとセバスチャン・ベッテルは、2010年から2013年までF1を席巻した。ベッテルは4年連続で世界タイトルを獲得し、チームも同じく4年連続でコンストラクターズタイトルを手にした。この4年の間に他のチームが優勝できたのは、ほんの一握りのレースだけだった。

フェラーリF1新代表のバスールにサインツが期待「時間は必要だが、うまくやっていくはず」

 マッティア・ビノットの後任としてスクーデリア・フェラーリに加入し、チーム代表兼ゼネラルマネージャーに就任することが決まったフレデリック・バスールについて、ドライバーであるカルロス・サインツが期待を示した。

 ザウバーが運営するアルファロメオF1チームの代表を務めたバスールは、2023年1月9日にフェラーリに加入する。チームに新しい人材が入ることが2023年にフェラーリが復調するうえでの助けになると、サインツは考えている。

【動画】F1ドライバーたちがクリスマスプレゼントを贈り合い。一風変わったアイテムにも笑顔

 2022年も残りわずかとなった今日このごろ、F1の世界に今年もクリスマスがやってきた。F1公式YouTubeチャンネルの恒例企画『シークレット・サンタ』では、ドライバーたちがサンタ帽をかぶってプレゼントを贈りあった。

 F1ドライバーたちがリレー形式でクリスマスプレゼントを交換していくこの動画。互いを熟知した彼らは、今年も相手のことを考え抜いてプレゼントを選んだようだ。

1980年代のF1ドライバー、フィリップ・ストレイフが死去

 元F1ドライバーで、1980年代にF1に参戦したフィリップ・ストレイフが、12月23日に死去した。67歳だった。

 フランス出身のストレイフは、1984年から1988年にかけてF1に53回出走した。1984年最終戦でルノーからF1デビュー、リジェ、ティレル、AGSに所属した。最高位はリジェで走った1985年オーストラリアGPでの3位。1989年もAGSから参戦する予定だったが、ブラジル・リオデジャネイロで行われた開幕前のテストで大事故に遭い、頸椎が骨折、脊髄が広範囲にわたる損傷を受けたことにより、ストレイフは半身不随となり、ドライバーとしてのキャリアを断たれることになった。

レッドブルF1、2月にオーストラリアで開催のバサースト12時間レースでデモランを実施へ

 レッドブルは2011年のチャンピオンマシンであるRB7を2月にオーストラリアに送り出す。2月のバサースト12時間レースの週末に、マウント・パノラマでデモランを行う予定だ。このマシンのショーランを誰が行うのかについて、レッドブルはまだ明らかにしていない。

 デイビッド・クルサードは古巣のレッドブルのためによくデモランを行っているが、地元のファンは、すぐにも対応できるであろうレッドブルのリザーブドライバーのダニエル・リカルドが、オーストラリアの象徴的なレーストラックでのデモランを託されることを望んでいるに違いない。

角田&デ・フリースの新体制となるアルファタウリF1、2023年型『AT04』のカラーリングをニューヨークで発表へ

 スクーデリア・アルファタウリは、2023年型F1マシン『AT04』のカラーリングを2023年2月11日に公開することを明らかにした。発表会はニューヨークで行われる。

 アストンマーティン、フェラーリに続き、アルファタウリが12月23日、2023年型マシン発表会の日程を公表した。他の2チームより早い2月11日(土)に『AT04』のカラーリング発表会をニューヨーク市で実施する。

オコン、2022年はフィジオや広報担当者を起用し“コース外での個人チーム”を強化「ステップアップのために必要だった」

 アルピーヌのエステバン・オコンは、自分の時間のすべてをF1でのパフォーマンス向上に注いでおり、今はF1以外の“私生活がない”という代償を払って重要な2023年シーズンに備えていると述べている。

 26歳のオコンは2021年ハンガリーGPで自身初のF1優勝を果たしたが、2022年シーズンは同じレベルの成功を収めることはできなかった。それでもオコンは、ドライバーズ選手権を8位でフィニッシュ。昨年は優勢だったチームメイトのフェルナンド・アロンソをランキングで抜き、昨シーズンよりも18ポイント多くポイントを獲得した。

ベッテルとシューマッハー、2023年のレース・オブ・チャンピオンズで再びタッグ結成。チーム・ドイツでタイトルを狙う

 セバスチャン・ベッテルとミック・シューマッハーは、2023年1月にスウェーデンのピテ・ハブスバッドの雪と氷の上で開催されるレース・オブ・チャンピオンズ(ROC)でふたたびチームメイトとなる。

 ベッテルとシューマッハーはROCの個人戦に出場するが、ROCネイションズカップではチーム・ドイツを代表する。同大会でふたりがチームとなるのは3回目のことだ。

【独自ランキング:2022年F1トップ10ドライバー】7位:セルジオ・ペレス/短期間だがフェルスタッペンと互角に勝負

 2022年F1シーズンを通して、毎戦全20人のドライバーの評価/採点を行ったベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏が、シーズン全体を振り返り、独自の視点で2022年のトップ10ドライバーを選出した。10人のドライバーについての彼のレビューを添えて、カウントダウン方式で10位から1位までを紹介していく。