元F1ドライバーのブランドル、ザイドルのマクラーレン離脱は痛手だと指摘「チームが求めたことではない」

 マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、マクラーレンF1チームを、信頼の厚い新チーム代表のアンドレア・ステラの手に託した。しかし元F1ドライバーのマーティン・ブランドルは、アンドレアス・ザイドルを失ったのはマクラーレンにとって「よくない知らせ」だと主張する。

 ザイドルがマクラーレンからザウバーに移籍するという発表はまさに青天の霹靂であり、その時点でザイドルとマクラーレンの間にはまだ3年の契約期間が残っていた。しかしその後ブラウンが明かしたところによると、ザイドルの契約満了前の退任は数カ月も前に合意ができていたという。

【独自ランキング:2022年F1トップ10ドライバー】9位バルテリ・ボッタス/アルファロメオに6位をもたらした立役者

 2022年F1シーズンを通して、毎戦全20人のドライバーの評価/採点を行ってくれたベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏が、シーズン全体を振り返り、独自の視点で2022年のトップ10ドライバーを選出した。10人のドライバーについての彼のレビューを添えて、カウントダウン方式で10位から1位までを紹介していく。

レッドブルF1のニューウェイ「空力テスト削減のペナルティは2023年のパフォーマンスに影響する」

 レッドブル・レーシングが2021年にF1レギュレーションで定められている支出額の上限を超過したことでペナルティを受けることが決まっているが、2023年に空力テストにおいて制限を科されることについて、チーフテクニカルオフィサーを務めるエイドリアン・ニューウェイは、コース上のパフォーマンスに影響するとして懸念を示した。

 レッドブルは多額の罰金を科されただけでなく、2023年には風洞とCFD(数値流体力学)における開発時間を10パーセント減らされることになった。

結論の出ないアルファタウリF1のリーダー問題。角田裕毅は「速い人間がチームを引っ張っていく」と固執せず

 角田裕毅は、結果的には「より速い」ドライバーが2023年のアルファタウリF1を率いていくことになると語り、現時点でのチームリーダーの立場にはこだわっていないことを明かした。

 角田とニック・デ・フリースという布陣で2023年シーズンを戦うアルファタウリにとって、現時点で最大のトピックと言えるのが、どちらのドライバーがチームを率いる立場になるのかという問題だ。

【独自ランキング:2022年F1トップ10ドライバー】10位セバスチャン・ベッテル/じっとこらえて見事に戦った最後の1年

 2022年F1シーズンを通して、毎戦全20人のドライバーの評価/採点を行ってくれたベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏が、シーズン全体を振り返り、独自の視点で2022年のトップ10ドライバーを選出した。10人のドライバーについての彼のレビューを添えて、カウントダウン方式で10位から1位までを紹介していく。

F1フランスGPのプロモーターが解散へ。2024年以降の開催計画は消滅か

 フランスGPが2024年にF1カレンダーに戻ってくるチャンスはかなり小さくなったように思われる。ポール・リカールでのレースを主催する、異なる公的機関が集まってできた企業が、今年末までに解散する見通しとなった。

 これを公表したのは、この団体を5年間率い、かつてロータスとマクラーレンのチーム代表を務めたエリック・ブーリエだ。フランスの日刊紙『L’Equipe』のインタビューでブーリエは次のように認めた。

アルファタウリF1の2022年不振原因は「重量オーバー」が原因とガスリー。対応の遅れも影響

 ピエール・ガスリーは、2022年シーズンにアルファタウリF1が不振に陥った原因はマシンの「重量オーバー」にあると指摘した。

 新レギュレーションの施行により飛躍が期待されたアルファタウリの2022年シーズンは、終わってみれば苦戦の1年となった。ガスリーは2021年の9位から14位にドライバーズランキングの順位を下げ、チームもコンストラクターズランキング6位から9位に転落した。

フェラーリF1を去るビノット、キャリアのなかで最も困難だった瞬間に“ベッテルに契約終了を告げたこと”を挙げる

 フェラーリのチーム代表を退任するマッティア・ビノットは、2020年5月にセバスチャン・ベッテルに電話したことをいつまでも覚えているだろうと述べている。それはビノットのプロとしてのキャリアのなかで直面した「最も困難な仕事」のひとつだったという。

 当時、新型コロナウイルスの影響でF1シーズンは大きく混乱し、開幕が4カ月遅れたが、フェラーリはシーズンが始まる前に、2021年のドライバーラインアップについて発表するという異例の決断を下した。この発表は、ベッテルとの契約を更新しないというフェラーリの決断であり、ビノット個人にも影響を与えるものだった。

【未来のF1ドライバー候補紹介(4)ローソン】一貫性と適応能力をレッドブルが高く評価。2023年はSFタイトルを目指す

 2022年の新たなF1規則により、各チームはシーズンに2回、F1昇格を狙うドライバーを金曜プラクティスで起用した。これは、テストの機会が非常に限られる状況のなかで、若手ドライバーにF1マシンに乗るチャンスを与えるために、F1が導入した規定だ。FP1ドライバーとして選ばれた彼らはどのようなキャリアをたどってきたのか、そしてFP1で実際にどういう走りを見せたのかを、F1ジャーナリストのクリス・メッドランド氏がレポート、各チームが最も期待をかけている若手ドライバーの将来性を探る。ニック・デ・フリースユーリ・ビップスロバート・シュワルツマンに続く第4回は、第14戦ベルギーGPと第20戦メキシコGPでアルファタウリ、第22戦アブダビGPでレッドブルからFP1に出場したリアム・ローソンに焦点を当てた。

マクラーレンF1のブラウン、パワーユニット変更の噂を一蹴「我々はメルセデスに満足している」

 マクラーレンF1のザク・ブラウンCEOは、チームが2026年以降ポルシェのパワーユニット(PU)に切り替えるのではないかという噂に対し、現状のメルセデス製パワーユニットに満足していることを強調した。

 2026年以降のF1参入を目指すポルシェは、レッドブルとパートナーシップ締結に向けた交渉を進めてきた。この交渉は2022年9月に決裂したものの、ポルシェはその後も参入に向けて提携先を模索していると報じられており、ウイリアムズがその候補として有力視されている。