ハイテックGPとVAR。FIA F2新興勢力の意外な歴史【海外レーシングチーム解体新書/第3回】

 海外レーシングチームの歴史とバックグラウンドをお届けする不定期連載『海外レーシングチーム解体新書』。第3回は前回に引き続き、F1直下のフォーミュラシリーズ『FIA F2』からお届けする。今回登場するのは2020年代からFIA F2に参戦するハイテックGP、ファン・アメルスフォールト・レーシング(VAR)の2チームだ。FIA F2の新興勢力に数えられる彼らもまた、複雑な歴史を辿ってきた。

富士通、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェの安全対策強化にAI技術を活用

 1月23日、ニュルブルクリンクの安全対策を支援する富士通は、その取り組みの第一弾として『ノルドシュライフェ(通称:北コース)』にて、AI技術を活用した安全対策強化に向けたシステムの実証実験を実施し、2023年1月より同システムの本導入を開始すると発表した。

2023年FIA F2参戦に参戦する22名のドライバーラインアップが確定。新人は9名/エントリーリスト

 2023年シーズンもF1のサポートイベントとして全14大会28レースで争われるFIA F2。1月23日にMPモータースポーツがユアン・ダルバラの起用を発表し、これで2023年シーズンに参戦する22名のドライバーラインアップが揃うこととなった。ここでは2023年シーズンのFIA F2参戦ドライバー、そして新人ドライバーのエントリー状況をお届けする。

ティックフォードからジェイク・コステッキが離脱。新たにスーパー2王者デクラン・フレイザーを起用/RSC

 新規定車両”Gen3″の導入を控えるRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップにて、フォード陣営の一角を形成するティックフォード・レーシングは、新シーズンを前にジェイク・コステッキの離脱を発表。代わって、昨季2022年にステップアップ・シリーズのスーパー2でチャンピオンを獲得したデクラン・フレイザーを昇格させ、新型となる第7世代『フォード・マスタング・スーパーカー』の1台を託す。

FIA F3王者のビクトール・マルタンス、2023年はARTグランプリからFIA F2に参戦

 ARTグランプリは1月20日、2023年のFIA F2のドライバーとして、アルピーヌ育成のビクトール・マルタンスを起用することを発表した。マルタンスは2022年のFIA F3にARTグランプリから参戦し、ドライバーズタイトルを獲得している。

日本とオーストラリアのハーフ。飛雲・バーターがカンポス・レーシングからFIA F3に参戦

 1月20日、カンポス・レーシングは、飛雲(ヒュー)・バーターをFIA F3で起用すると発表した。オーストラリア人の父と日本人の母のもと、2005年に愛知県名古屋市で誕生し、オーストラリア・メルボルンで育った飛雲・バーターは現在17歳。2022年はフランスF4、スペインF4に参戦し、両シリーズでランキング2位を獲得した。

アレックス・パロウと父ラモンが『パロウ・モータースポーツ』を設立。ユーロカップ3へ参戦

 1月19日、2021年のインディカー・シリーズのチャンピオンに輝いたアレックス・パロウと、その父ラモン・パロウが新たに『パロウ・モータースポーツ』の設立を発表。若手ドライバーを起用し、2023年シーズンより母国スペインを中心に5カ国8大会が開催されるミドルフォーミュラシリーズのユーロカップ3へ参戦することを明らかにした。

トラビス・パストラーナがカップ戦に殴り込み。23XIのトヨタ・カムリでデイトナ500参戦へ/NASCAR

 来月に控えた2023年のNASCARカップシリーズ開幕戦『デイトナ500』に向け、モトクロスやラリークロスなど2輪4輪の本格競技からエクストリームスポーツまで、あらゆる才能を発揮するアメリカ随一のマルチタレント、トラビス・パストラーナの参戦が決定。トヨタ陣営の23XIレーシングから、ダレル“バッバ”ウォレスJr.と新規加入のタイラー・レディックに並び、3台目のマシンを走らせることがアナウンスされた。

電動化初年度もヨコハマタイヤがサポート。開幕予定だった“港湾”市街地戦は8月に移動/STCC

 今季2023年より完全電動化を表明し、新たにBEVシリーズに生まれ変わるSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権に向け、公式サプライヤーとして引き続きヨコハマタイヤが指名された。また年間カレンダーの改訂版もアナウンスされ、記念すべきEVシリーズ開幕戦はヘルシンボリ市街地近郊の“港湾地区”でスタートする計画だったが、人気コンサートとの日程衝突を避けるべくスケジュールを再調整。新たにファルケンベリが新時代のオープナーを務める。

レッドブル育成のセバスチャン・モントーヤ。2023年はハイテックGPからFIA F3に参戦

 1月18日、FIA F3に参戦するハイテックGPはセバスチャン・モントーヤの起用を発表した。元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤの息子であるセバスチャン・モントーヤは、2023年シーズンからレッドブルの育成プログラムであるレッドブル・ジュニア・チームに加入している。