昨季2022年シーズンのF1における“数字”を軸にアレコレ考えていく『2022年F1数字考』の第2回。今回はドライバーの通算勝利数と通算ポールポジション獲得回数の動向に目を向け、そこから話を展開していこう。2022年シーズンの数字、というよりは、2022年シーズンまでの数字、という色合いが濃くはなるが、この2大記録トップの数字が2022年はどちらも動かなかったわけで、それはけっこう歴史的な出来事であった。
年間最多新記録15勝をマークしたフェルスタッペン、その勝率は歴代何位?/2022年F1数字考第1回
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の圧勝に終わった2022年のF1。そこで生まれた“数字”についてのアレコレを全3回予定で考えてみたい。記録という枠だけにとらわれず、数字で考えられる部分を探っていこうという趣向だが、やはり数字の代表格は記録である。まず第1回はフェルスタッペンが樹立した年間最多勝記録に関する数字について、掘り進めていく。
2023年F1新車発表スケジュール:復活を目指すメルセデス、新型マシン『W14』を2月15日に発表へ
メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チームは、2023年シーズンを戦うマシン『W14 E PERFORMANCE』を2月15日(水)に発表すると明らかにした。
2014年から2021年までコンストラクターズ選手権を8連覇したメルセデスは、新しい技術規則が導入された2022年シーズンも大きな期待を背負っていた。ところがメルセデスはシーズン序盤からマシンが上下動するポーパシングに悩まされ、レッドブルやフェラーリに後れをとった。
【独自ランキング:2022年F1トップ10ドライバー】2位ルイス・ハミルトン/ワーストシーズンに見せた献身と真価
2022年F1シーズンを通して、毎戦全20人のドライバーの評価/採点を行ったベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏が、シーズン全体を振り返り、独自の視点で2022年のトップ10ドライバーを選出した。10人のドライバーについての彼のレビューを添えて、カウントダウン方式で10位から1位までを紹介していく。
【2022 F1新時代元年の敗者の理由(2)メルセデス】テスト制限が大きな足枷に “信頼性が高すぎる”PUは深刻な懸念材料
2022年、F1技術レギュレーションが一新されるにあたり、各チームの序列がリセットされ、新たな戦いが見られることが期待された。結果的にトップグループではレッドブルが独走し、フェラーリとメルセデスは大差で敗れることになった。なぜ彼らは大敗したのか。また、中団以下のチームは、なぜ上位争いに挑むチャンスをつかめなかったのか。その背景を、F1ジャーナリスト、サム・コリンズ氏が分析した(全3回)。「第1回フェラーリ:過去最大級のパワートレインの飛躍とリスク」 に続く今回は、メルセデスに焦点を当てた。
ハミルトンが2022年FIAアクション・オブ・ザ・イヤーを受賞。F1イギリスGPでのダブルオーバーテイクをファンが選出
FIAは、2022年の『FIAアクション・オブ・ザ・イヤー』を、メルセデスF1チームのルイス・ハミルトンに授与した。この賞は、さまざまなレースカテゴリーを対象としてシーズンを通して最も劇的な瞬間に贈られるもので、ファン投票によって決められる。今年はハミルトンがイギリスGPで見せたオーバーテイクが選ばれた。
レッドブルF1のマルコ「2023年に最大のライバルとなるのはメルセデス&ハミルトン」
レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、2023年にチームの最大のライバルになるのは、フェラーリよりもメルセデスであると予想している。
8年間にわたりF1コンストラクターズタイトルを獲得し続けたメルセデスだが、F1新レギュレーションが導入された2022年、新世代マシンの開発に躓き、低迷。7度のF1王者ルイス・ハミルトンは、F1キャリアで初めて勝利のないシーズンを過ごすことになった。