チェコ出身23歳のエリック・カイス、2023年は新型『シュコダ・ファビアRSラリー2』にスイッチ/ERC

 来季も全8戦のスケジュールが発表された2023年のERCヨーロッパ・ラリー選手権に向け、これまでフォード・フィエスタ・ラリー2で戦ってきたチェコ共和国出身のエリック・カイスが、早くも新体制を発表。すでに来季からの本格デリバリーが予定されている新型『シュコダ・ファビアRSラリー2』にスイッチし、少なくとも5戦へのエントリーを見込んでいる。

 2021年にはドライバーズランキングで6位を記録した23歳のカイスは、今季2022年もフォードを操ってポルトガルの名物イベント『ラリー・セラ・デ・ファフェ・フェルゲイラス』と、地元戦の『バルム・チェコ・ラリー・ズリン』にエントリー。技術的なトラブルでポジションを下げるまでは、双方のイベントともトップ3に喰い込む印象的なパフォーマンスを披露していた。

4度のWRC王者ユハ・カンクネンがトヨタGRヤリス・ラリー2に感銘「とてもいいクルマだ」

 WRC世界ラリー選手権で4回ワールドチャンピオンに輝いた“レジェンド”ユハ・カンクネンは、TOYOTA GAZOO Racingがまだ開発期間があるにもかかわらず、すでにトヨタGRヤリス・ラリー2コンセプトでの目標を達成したと確信している。

 11月12日に、日本で開催されたWRC最終戦『ラリージャパン』のデイ3で、GRヤリス・ラリー2コンセプトのステアリングを握った4冠王者は、デモンストレーション走行を行ったクルマのパフォーマンスを絶賛。「とてもいいクルマだ」と述べた。

ERCの2023年カレンダー発表。元WRCスウェディッシュに”復帰組”のハンガリー含む全8戦を予定

 2022年は10月にも、WRC世界ラリー選手権とのジョイントで最終戦を実施したERCヨーロッパ・ラリー選手権が、11月25日付で来季2023年の選手権カレンダーを発表した。シリーズとしては初開催となる7月のスウェーデンと、こちらは“復帰組”のハンガリーを加えた全8戦のスケジュールが公開されている。

 10月20~22日に開催されたスペイン・カタルーニャ地方の名物イベント『ラリーRACC・カタルーニャ-コスタ・ドラダ』を前に、エフレン・ヤレーナ(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)が初タイトルを獲得した2022年シーズンを経て、シリーズは現在のプロモーター体制とフォーマットを採用して以降、初となるスカンジナビア戦を組み込んだ。