ペテランセル、サインツが揃ってクラッシュ。アル-アティヤ独走、トヨタがトップ4独占/ダカールラリー6日目

 1月6日、W2RC世界ラリーレイド選手権第1戦『第45回ダカールラリー2023』のステージ6が行われ、ディフェンディングチャンピオンであるナッサー・アル-アティヤ(TOYOTA GAZOO Racing)が2日続けてのステージウインを飾った。

“砂漠の王”ことアル-アティヤが通算47回目のステージ優勝を飾った6日(金)は、当初の予定からルートが変更された。これはハイルの次のビバーク地とされていたアル・ドゥワディミでのサービス設営が大雨の影響で困難になったためだ。

Mスポーツ離脱のガス・グリーンスミス、2023年は新型シュコダでWRC2にエントリー

 2022年限りでMスポーツ・フォードWRTを離れたガス・グリーンスミスは1月5日、自身のSNSで2023年の活動計画を明らかにした。イギリスのスタードライバーはシュコダ陣営に移籍し、新型ファビアRSラリー2でWRC2クラスに参戦する。

 8年間にわたってMスポーツ・フォードに在籍し、育成カテゴリーからトップカテゴリーまで上り詰めたグリーンスミス。2022年はMスポーツが開発したフォード・プーマ・ラリー1でWRC世界ラリー選手権のトップカテゴリーでフルシーズンを戦い、開幕戦モンテカルロでは自身初のステージウインも記録している。

ローブ、ステージ終盤にクラッシュ。ダカールラリー5日目は首位アル-アティヤが2度目のステージウイン

 サウジアラビアで開催されている『第45回ダカールラリー2023』は1月5日、競技5日目のステージ5が行われ、GRダカールハイラックスT1+をドライブするナッサー・アル-アティヤ(TOYOTA GAZOO Racing)が今大会2度目のステージ優勝を果たした。

 前日のステージ4に続き、ハイルのビバークを起点としたループステージで争われた競技5日目は、ハイルの東側に広がる砂漠地帯に設定された373kmのステージ5が戦いの舞台となった。

■ペテランセルが総合2番手に浮上

恒例のJRPA写真展『COMPETITION』が2月7日から東京で、6月20日から大阪で開催へ

 二輪・四輪のモータースポーツシーンの写真を世界各地で撮影するプロフェッショナル・モータースポーツフォトグラファーの日本唯一の団体である日本レース写真家協会(JRPA)が例年開催している恒例の写真展『COMPETITION』が、2023年2月7日(火)からキヤノンギャラリー銀座で、6月20日(火)からキヤノンギャラリー大阪でスタートする。

トヨタ、3台のGRダカールハイラックスT1+がトップ7を走行。連覇目指すアル-アティヤは首位浮上

 2022年12月31日に開幕した第45回『ダカールラリー』は1月4日、ステージ4までが終了した。2022年大会に続く大会連覇を狙うTOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、サウジアラビアで開催されている今大会に向けて改良を施した『GRダカールハイラックスT1+』の3台体制で参戦している。

 同チームのエースでディフェンディングチャンピオンであるナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組200号車は、3日(火)に行われたステージ3を終えた時点で総合首位に浮上。4日(水)も首位のポジションを守った。

トーヨータイヤ、急逝したケン・ブロックに追悼メッセージ。「無二の至宝として永遠に記憶される」

 1月3日、スノーモービルの事故での急逝が伝えられたケン・ブロック。日本メーカーとの繋がりも深く、トーヨータイヤのグローバルブランドアンバサダーも勤めていた人物だが、1月5日、トーヨータイヤは清水隆史代表取締役社長&CEOの名で、ブロックへの追悼メッセージをホームページに掲載した。

ケン・ブロックと競った仲間からも追悼の声「ダメだダメだ、受け入れられない!」/WorldRX

 2023年1月2日、世界中のクルマ好きを楽しませてきたケン・ブロックの急逝が伝えられ、多くのモータースポーツ・ファンが衝撃を受け、悲しみに暮れるなか、2014年から2017年にかけて参戦したWorldRX世界ラリークロス選手権のファミリーや競合ドライバーからも「彼はつねにシリーズの友人であり続けている」と、多くの追悼の声が寄せられた。

 2005年から本格的なモータースポーツのキャリアを開始し、地元アメリカの国内ラリー選手権(ARC)でルーキー・オブ・ザ・イヤーも獲得したブロックは、その後もWRC世界ラリー選手権で通算25回の出走を数えるなど、ワールドレベルで活躍を演じるドライバーとなった。

セバスチャン・ローブが意地のステージウイン。首位アル-アティヤはリードを拡大/ダカールラリー4日目

 1月4日、元日に本格的な競技がスタートした第45回ダカールラリー2023は競技4日目のステージ4が行われた。ハイルを起点に同地の北側に設定されたこのループステージでは、WRC世界ラリー選手権の元9連覇王者であるセバスチャン・ローブ(バーレーン・レイド・エクストリーム)が速さを見せ、今大会初のステージ優勝を飾っている。

 競技の初日こそ総合2番手につけていたものの、ステージ2とステージ3でそれぞれトラブルに見舞われ大きくポジションを下げてしまったWRCの“レジェンド”が意地を見せた1日だった。

首位サインツにトラブル発生。前年王者アル-アティヤがリードを奪う/ダカールラリー3日目

 1月3日、サウジアラビアで開催されているW2RC世界ラリーレイド選手権第1戦『ダカールラリー2023』のステージ3が行われ、BRXハンターT1+を駆るゲラン・シシェリ(GCKモータースポーツ)がステージウイナーとなった。

 第45回大会の競技3日目は、アル・ウラーからハイルへ向かう道中に設けられた全長447kmのステージで争われ、リエゾン(移動区間)を含めた1日の走行距離は669.15kmとなった。当該地域を襲った豪雨の影響で急きょ短縮を余儀なくされた同ステージで最速タイムを記録したのはGCKのシシェリで、ステージ2番手となったヘンク・ラテガン(TOYOTA GAZOO Racing)に3分26秒、3番手に入ったオーランド・テラノバ(バーレーン・レイド・エクストリーム)に5分04秒の差をつけた。

【動画】追悼ケン・ブロック。“億越え再生”誇る『ケン・ブロック・ジムカーナ』シリーズ一覧

 1月3日、スノーモービルの事故により急逝が伝えられたケン・ブロック。ラリーはもちろん、ラリークロスやドリフト、ヒルクライムなどモータースポーツ界で活躍してきた人物だが、一方でエクストリームスポーツで数多くの実績を残してきた人物だ。そんなブロックが共同で設立したDCシューズのYoutubeコンテンツのひとつとして生まれた動画『ケン・ブロック・ジムカーナ』シリーズで、ブロックの華麗なドライビング、そして陽気なキャラクターを悼みたい。