ラリー・オブ・嬬恋、2023年大会の無観客開催を発表。2月3~5日に全日本ラリー開幕戦を予定

 1月18日、Rally of Tsumagoi大会事務局は、2023年2月3~5日に開催予定の全日本ラリー選手権第1戦『ラリー・オブ・嬬恋』について、同イベントを無観客で実施すると発表した。

 2019年に全日本ラリー開幕戦として開催されたのを最後に、2020年以降はコロナ禍の影響で開催が見送られてきたラリー・オブ・嬬恋。近年はスノーラリーとして行われてきた同大会は2023年、実に4年ぶりにシリーズカレンダーへの復帰を果たし、ふたたびシーズンのオープニングイベントに位置づけられている。

新王者ロバンペラ「昨年より落ち着いてスタートを切れるはず」/2023年WRC第1戦モンテカルロ 事前コメント

 伝統の『ラリー・モンテカルロ』は1年の始まりとしてWRCファンにはお馴染みのイベントだ。1月19日から22日にかけて同イベントが実施される2023年も、この場所から世界ラリー選手権の新しいシーズンの幕が開け、11月に予定されている最終戦『ラリージャパン』まで続いていく。

 そんな開幕戦モンテカルロを前に“ラリー1規定”2年目のシーズンを戦うTOYOTA GAZOO Racing WRT、ヒョンデ・シェル・モビスWRT、Mスポーツ・フォードWRTの3陣営からドライバーたちのコメントが届いている。

■Mスポーツ・フォードWRT

世界的“DJ”カール・コックスが自身の新チームを創設。2023年シーズン3からエクストリームE参戦へ

 世界的に高く評価される伝説的なDJであり、エレクトロニック・アーティストでもあるカール・コックスが、今季2023年で創設3年目を迎えるワンメイク電動オフロード選手権『エクストリームE』への新規参入を表明。自身の名を冠したカール・コックス・モータースポーツ・エクストリームEチームを率いて、モータースポーツ界の錚々たる“ビッグネーム”に挑む。

カルロス・サインツ、ダカールラリー9日目のクラッシュで背骨2箇所を骨折。帰国後の再検査で判明

 1月15日に閉幕した2023年のダカールラリーに自身4度目となる総合優勝を目指して参戦したカルロス・サインツは翌16日、自身のSNSで大会中のアクシデントにより背骨を2箇所骨折していたことを明らかにした。

 WRC世界ラリー選手権で2度ワールドチャンピオンとなっている60歳のレジェンドは、2022年に引き続きチーム・アウディスポーツの一員として“世界一過酷なラリー”として知られるダカールラリーに参戦した。

オートサロンのトーヨーブースではブロック追悼コーナーも。新ブランドアンバサダーに木下隆之

 1月3日、スノーモービルの事故での急逝が伝えられたケン・ブロック。1月13〜15日に千葉県の幕張メッセで開催された東京オートサロン2023では、深い関係にあったトーヨータイヤがブース内で、アウディS1・フーニトロンを展示。追悼メッセージの寄せ書きのコーナーも設けられた。また一方で、トーヨーはレーシングドライバーでモータージャーナリストの木下隆之とアンバサダー契約を締結した。

2023年開幕戦のシェイクダウンも無料配信。1月19日、17時30分スタート/WRCモンテカルロ

 1月19日(木)から22日(日)にかけて、WRC世界ラリー選手権第1戦『ラリー・モンテカルロ』がモナコとフランスで開催される。その大会初日の木曜日に行われるシェイクダウンの模様がWRC公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/@wrc)で無料ライブ配信されることが決まった。

 WRCにおけるシェイクダウンは、各ラウンドごとに設定される最初の走行枠のこと。ラリーの本番を前に、選手たちがマシンを走らせクルマの状態を確認し、ときにセットアップの変更や調整を行う大事なセッションだ。とくに事前のテストが禁止されている欧州域外のイベントではその重要度が高まる傾向にある。日本ラウンド『ラリージャパン』もそのうちのひとつだ。

2023年はフォードブルー基調に。Mスポーツ、カラーリングを一新したプーマ・ラリー1を公開

 1月16日、WRC世界ラリー選手権に参戦しているMスポーツ・フォードWRTは、2022年引き続きシリーズの最高峰カテゴリーに投入されるフォード・プーマ・ラリー1の新しいカラーリングを公開した。

 WRCハイブリッド時代の幕開けを告げるラリー1規定が導入された2022年シーズンのオープニングイベントで歴史的なワン・スリー・フィニッシュを飾り、4年ぶりの勝利を味わったMスポーツ・フォード。あれから約1年、イギリスの名門ラリーチームは新シーズンに向け、2019年王者のオット・タナクと成長著しいピエール-ルイ・ルーベのふたりをレギュラードライバーに迎え、まもなくラリー・モンテカルロで開幕する2023年の戦いをスタートさせる。

ダカール2連覇のアル-アティヤ「最高の気分。多くの人に感謝したい」トヨタGRは3台全車がトップ5入り

 1月15日、2022年の大晦日から16日間にわたって激戦が繰り広げられたダカールラリー2023がフィニッシュを迎えた。世界一過酷なラリーとして知られるイベントに計3台の『GRダカールハイラックスT1+』で参戦したTOYOTA GAZOO Racingは、競技3日目にトップに立って以来、最終日まで順位を守ったナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組が後続を1時間20分以上引き離す圧勝で大会2連覇を達成。通算5勝目を挙げた。

 チームメイトのジニエル・ド・ヴィリエール/デニス・マーフィ組は総合4位でフィニッシュし、ダカールラリー3度目の挑戦となったヘンク・ラテガン/ブレット・カミングス組が総合5位で続いた。TOYOTA GAZOO Racingは参戦車3台がいずれもトップ5フィニッシュを果たす強さを見せた。

トヨタ、ダカールラリー連覇「挑み続けることで“もっといいクルマ”に」豊田章男社長コメント全文

 2022年12月31日から年を跨いで2023年1月15日にかけて、サウジアラビアを舞台にW2RC世界ラリーレイド選手権開幕戦『第45回ダカールラリー2023』が行われ、TOYOTA GAZOO Racingのナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組(GRダカールハイラックスT1+)が前年大会に続く2連覇を達成した。同ラリーの終了後、トヨタ自動車の豊田章男社長よりコメントが発表された。

 豊田社長のコメントには3台体制で大会連覇を目指したTOYOTA GAZOO Racingに向けたメッセージのほか、四輪市販車部門に新型トヨタ・ランドクルーザー・GRスポーツを投入し、ロナルド・バソ/ジャン・ミッシェル・ポラト組と、三浦昂/ローラン・リシトロイシター組がワン・ツーでクラス10連覇を決めたチームランドクルーザー・トヨタオートボデーに対するコメント、さらにトラック部門10位でフィニッシュした日野チームスガワラの菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組(日野600ハイブリッド)を労う言葉が含まれている。

トヨタGR WRCチャレンジ2期生3名がラップランド・ラリーに参戦。大竹がクラス2位フィニッシュ

 TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの2期生である、大竹直生、小暮ひかる、山本雄紀は1月12日~14日、フィンランド・ラリー選手権第1戦『アークティック・ラップランド・ラリー』に参戦した。2023年の初戦として3名が挑んだ同イベントでは、大竹と山本がSM3クラスでステージトップタイムを記録。また、大竹/マルコ・サルミネン組は2期生のプログラムで過去最高のクラス2位となっている。

 フィンランド・ラリー選手権の開幕戦として行われたアークティック・ラップランド・ラリーは、13日(金)と14日(土)の2日間にわたって合計11本、総距離230.27kmのスペシャルステージ(SS)で争われた。