GRヤリス・ラリー2導入のトヨタの意図と覚悟。クルマの性能とともに問われるサポート体制

 2022年11月のラリージャパンで世界初公開された『GRヤリス・ラリー2コンセプト』は、トヨタが今後しばらくラリーにコミットし続けるという強い決意の証である。

 トップカテゴリーであるWRカーやラリー1でのWRC世界ラリー選手権参戦は、企業のプロモーション活動としての役割が大きく、世界中の人々にトヨタのモータースポーツイメージを植え付けることに成功した。しかしF1と同様に、ラリー1は限られた選手だけがステアリングを握ることができるエリート用マシンであり、一般的なラリードライバーにとっては夢を描くことが難しい。

4度のWRC王者ユハ・カンクネンがトヨタGRヤリス・ラリー2に感銘「とてもいいクルマだ」

 WRC世界ラリー選手権で4回ワールドチャンピオンに輝いた“レジェンド”ユハ・カンクネンは、TOYOTA GAZOO Racingがまだ開発期間があるにもかかわらず、すでにトヨタGRヤリス・ラリー2コンセプトでの目標を達成したと確信している。

 11月12日に、日本で開催されたWRC最終戦『ラリージャパン』のデイ3で、GRヤリス・ラリー2コンセプトのステアリングを握った4冠王者は、デモンストレーション走行を行ったクルマのパフォーマンスを絶賛。「とてもいいクルマだ」と述べた。