WRC世界ラリー選手権で4回ワールドチャンピオンに輝いた“レジェンド”ユハ・カンクネンは、TOYOTA GAZOO Racingがまだ開発期間があるにもかかわらず、すでにトヨタGRヤリス・ラリー2コンセプトでの目標を達成したと確信している。
11月12日に、日本で開催されたWRC最終戦『ラリージャパン』のデイ3で、GRヤリス・ラリー2コンセプトのステアリングを握った4冠王者は、デモンストレーション走行を行ったクルマのパフォーマンスを絶賛。「とてもいいクルマだ」と述べた。
「もっとも重要なのは、ドライブしやすいクルマだということだ。この(WRC2)レベルのコンペティションでは、これが必要になる」とカンクネンはWRC.comに語った。
「速く走るためにこのクルマに乗るのであれば、最初から100%信頼できることが必要だ。もしも不安要素があり、最初のコーナーでクルマと戦い始めれば結果を出すことはできない」
「このGRヤリスでは、すぐに快適なフィーリングを得ることができた。それは非常にうれしいことだ」
カンクネンは来年2023年シーズンもこのクルマでテストができるようにと、自分の名前を記した帽子を投げ込んだとも付け加えた。
「チームもエンジニアも、その他の関係者も、自分たちが正しい方向に進んでいるかどうかを知るために、できるだけ多くのドライバーからのフィードバックを望んでいると思う」と続けたカンクネン。
「私はとにかく、これらのクルマをすべてドライブしてきたので、自分の考えを述べることができるし、クルマをもう少し改善できるところはどこかということを自分の意見として言うことが可能だ。また、そのことに集中できる」
「ラップランドで(フォード・)フィエスタR5に乗り、フルスパイク(タイヤ)のテストをしたのだけど、このクルマ(GRヤリス・ラリー2コンセプト)で行ってみるのもいいかもしれないね。その場所まで乗って行きたいくらいだよ」