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 1月13日、全日本ロードレース選手権に参戦しているOGURA CLUTCH ORC with RIDE INが東京オートサロン2023の小倉クラッチブースで2023年度参戦体制を発表。ST600クラスで活躍していた横山尚太が加わり、新井久美との2台体制でST1000クラスにフルエントリーする。

 昨年、ライダー兼監督としてJSB1000クラスを走った武田雄一は、鈴鹿2&4レースにスポット参戦し、鈴鹿8耐トライアウト突破を目指す。チーム代表の坂本崇は、昨年、転倒し完走できなかったSUGOラウンドにスポット参戦して今年こそチェッカーを受ける。また、昨年初参戦した鈴鹿8耐にも再挑戦する。そして、レースクイーンは清原れなさんが継続する。

「昨年は、岩﨑哲朗との約束であり目標であった鈴鹿8耐に出場することができました。チェッカーフラッグを受けることはできたのですが、途中トラブルもあり、完走扱いにはならなかったのが心残りでした。そんな想いを汲んでくださった小倉康宏社長が“このままじゃ終われないよな”とお声がけいただき、今年も鈴鹿8耐を目指します。また、OGURA CLUTCH ORC with RIDE IN第二章として岩﨑とのもうひとつの約束でもある若手育成を武田監督と共に行っていきます。横山選手を起用したことも、その一端です」と坂本代表。

 武田監督は「去年からOGURA CLUTCH ORC with RIDE INに合流させていただき久しぶりにレースにも参戦させていただきました。今年は、横山選手を起用し、上位を目指していきます。新井選手にも昨年は、ライダーとして走っていたために、あまりアドバイスできなかったので、今年は、コースでしっかり見て力になれるようにサポートしていきます。小倉クラッチのスリッパークラッチは、昨年使わせていただき、すごく完成度が高いのが分かりました。ヤマハのみならず、他メーカーにも対応しているので、もっとユーザーが増えるお手伝いができればと思っています」とコメント。

2023年も全日本ロードに参戦するOGURA CLUTCH ORC with RIDE IN
2023年も全日本ロードに参戦するOGURA CLUTCH ORC with RIDE IN

 そして新たに加わった横山は「昨年、鈴鹿8耐に出場させていただき、1000ccでレースをしたいと思っていたところOGURA CLUTCH ORC with RIDE INに加わらせていただけることになりました。ST600で4年間培ってきた経験を生かして、開幕戦からいい結果を残せるように全力を尽くします」と意気込みを語った。

「昨年、初めて全日本ロードST1000クラスにフル参戦させていただきましたが、岡山の事前テストで転倒し負傷してしまい2戦を欠場せざるを得ませんでした。今シーズンは、すべてのレースで転ばずに完走して、ポイント獲得できるように頑張ります」と全日本ロード2年目を迎える新井。

小倉クラッチ株式会社の小倉康宏代表取締役社長
小倉クラッチ株式会社の小倉康宏代表取締役社長

「岩﨑哲朗との第一章は、彼が不慮の事故で亡くなってからも、坂本代表を始め、武田監督などスペシャリストが加わりチームを築き上げて鈴鹿8耐を戦いました。第二章としては、横山選手が加わり、この環境で、いいものを開発して提供していきたいと思っているので、ご期待ください」と小倉社長。

 第二章の主軸となる若手育成としてポケバイや74daijiro、ミニバイクからのステップアップ、JP250などを経て世界につながるルート構築を目指す。

2023年も全日本ロードに参戦するOGURA CLUTCH ORC with RIDE IN
2023年も全日本ロードに参戦するOGURA CLUTCH ORC with RIDE IN