12月12日、ホンダは東京・青山のウェルカムプラザ青山にて2023年モータースポーツ参戦体制の発表会を行った。全日本スーパーフォーミュラ選手権ではレッドブルジュニアドライバーのリアム・ローソン参戦のほか、若手のデビューやドライバー移籍が行われている。
2022年のスーパーフォーミュラではディフェンディングチャンピオンであるTEAM MUGENの野尻智紀が2年連続で王者に輝き、TEAM MUGENもチームチャンピオンを獲得したホンダ/M-TECエンジン搭載陣営。迎える来季2023年シーズンは、再び野尻がTEAM MUGENの1号車をドライブすることになった。
そのチームメイトとしては、すでに12月7〜8日に鈴鹿サーキットで行われた合同/ルーキーテストで15号車のステアリングを握ったレッドブルジュニアドライバーのローソンが抜擢された。2022年に15号車をドライブした笹原右京に代わるかたちでスーパーフォーミュラデビューを果たすローソン。2022年のFIA F2でランキング3位に輝いたドライバーが日本でどんな走りを披露するか注目だろう。
DOCOMO TEAM DANDELION RACINGは、2022年も5号車をドライブした牧野任祐は変更なしとなったが、チームメイトとなる6号車にはホンダ育成の若手ドライバーである太田格之進がこちらも抜擢された。太田は合同/ルーキーテスト最終日のセッション4でレギュラーたちを抑え4番手に入るタイムを記録しているだけに、シーズン中には台風の目になるかもしれない。
また、ThreeBond Drago CORSEは2022年シーズン同様に1台体制での参戦となり、引き続き福住仁嶺が12号車を走らせる。B-MAX Racing Teamはひさびさに2台体制が復活。松下信治が昨年同様50号車をドライブすることは変わりないが、合同/ルーキーテストで51号車のステアリングを握ったラウル・ハイマンが正式にスーパーフォーミュラデビューを果たすことになった。
そして合同/ルーキーテストでは山本尚貴のチームメイトに若手ドライバーの佐藤蓮を起用したTCS NAKAJIMA RACINGについてはテスト同様、64号車に山本、65号車に佐藤というラインアップで2023年シーズンを戦う。鈴鹿テストでは印象的な走りを披露していたTCS NAKAJIMA RACING、その走りにも注目したいところだ。
なお、2022年シーズンにTCS NAKAJIMA RACINGから参戦した大湯都史樹、先日の合同/ルーキーテストでDOCOMO TEAM DANDELION RACINGのマシンをドライブした大津弘樹、そして合同/ルーキーテストにジェム・ボリュクバシを擁して参加していたTEAM TBDについては今回のラインアップには記載されておらず、2022年は10台だったホンダ/M-TECエンジン陣営は今回の発表では9台となった。
ただし、関係者によれば交渉中の事案もあるようで、開幕までに10〜11台に増える可能性もあるようだ。2023年のスーパーフォーミュラ開幕戦は4月7〜9日に静岡県の富士スピードウェイで行われる。
ホンダ/M-TECエンジン搭載
2023年スーパーフォーミュラ参戦チーム/ドライバー
No | Driver | Team |
---|---|---|
1 | 野尻智紀 | TEAM MUGEN |
15 | リアム・ローソン | TEAM MUGEN |
5 | 牧野任祐 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING |
6 | 太田格之進 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING |
12 | 福住仁嶺 | Threebond Drago CORSE |
50 | 松下信治 | B-Max Racing |
51 | ラウル・ハイマン | B-Max Racing |
64 | 山本尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING |
65 | 佐藤蓮 | TCS NAKAJIMA RACING |