12月8日、三重県の鈴鹿サーキットで2022年の全日本スーパーフォーミュラ選手権合同/ルーキーテストの2日目がスタート。2日目午前のセッション3では、宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が1分35秒535でトップタイムを記録した。2番手には山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)、3番手には山下健太(KONDO RACING)が続いている。
12月7日からスタートしたスーパーフォーミュラの合同/ルーキーテストは2日目を迎えた。この日も鈴鹿サーキットは晴天に恵まれ、気温は手元の計測で11度と、初日より3度ほど温かいコンディションだ。
このセッション3では前日に走行しなかった複数ドライバー登録のうち、KCMGの7号車に野中誠太、ThreeBond Drago CORSEの12号車に福住仁嶺、TEAM IMPULの20号車に関口雄飛、そしてKuo VANTELIN TEAM TOM’Sの36号車にはこのテスト注目のエントリーとなる笹原右京が乗り込んでいる。
また予定にはなかったが前日から車両のスワップを行うチームも存在した。まず立川祐路監督率いるINGING MOTORSPORTは38号車に阪口晴南、39号車に坪井翔が「38号車と39号車の車両比較(立川監督)」のために、セッション開始から40分ほどマシンを互いに交換して走行を行った。そしてTCS NAKAJIMA RACINGも64号車を佐藤蓮、65号車を山本尚貴がドライブしている。
そんなセッション3はスケジュールどおりの9時から2時間の走行をが開始されたが、10分ほど経過したときにダンロップコーナー立ち上がりでラウル・ハイマン(B-MAX RACING TEAM)がマシンを止めてしまい1度目の赤旗中断となった。
セッションは9時16分にリスタート。再開後は順調に各マシンが走行を行い、序盤のトップは38号車に乗る阪口が記録した1分36秒010。その後は宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が1分36秒628で2番手に浮上してくると、レッドブルジュニアドライバーのルーキーであるリアム・ローソン(MUGEN)が1分37秒188をマークして3番手に上がってくる。
走行開始から30分後には、多くのマシンがピットにマシンを収め、コース上で周回を重ねるマシンは少なくなった。そんななか、イゴール・フラガ(TEAM IMPUL)が7番手にタイムをあげてくる。そして今日が今回のテストで初走行となる福住が4番手タイムを記録してくる。
さらに続いて車両スワップを行ったTCS NAKAJIMA RACINGの山本が1分37秒433で4番手、佐藤が1分37秒480で6番手という位置につける。そして2023年シーズンにKONDO RACINGからフル参戦を果たす小高一斗も1分36秒643で3番手にポジションを上げてくる。残り37分では松下信治(B-MAX RACING TEAM)が2番手に。さらに関口雄飛(TEAM IMPUL)が5番手へと上がると、その後は大きな順位の変動はなく走行は進んでいく。
セッション終了10分前には各車ピットでニュータイヤへ履き替えてアタックシミュレーションが開始される。セッション1最速の佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)が2番手に浮上するも、直後に大津弘樹(DANDELION RACING)が1分36秒162で佐藤を上回る。ルーキーの野中も1分36秒846にタイムを更新して10番手に飛び込む。また、終了3分前には太田格之進(DANDELION RACING)が1分36秒061で2番手に浮上して周囲を驚かせると、その後には宮田がセクター1〜3すべてで全体ベストを記録しながらアタックを行い、1分35秒535を記録してトップタイムをマーク。山下が1分35秒952で2番手に入るも、チェッカーと同時に山本が1分35秒690を記録して山下を上回って2番手となる。
ルーキー勢のなかでは太田が5番手タイムで最上位に。14番手にローソン、16番手にボリュクバシ、17番手にフラガ、20番手にハイマンと続いている。スーパーフォーミュラ鈴鹿合同/ルーキーテストはセッション3を終え、最後のセッションはこのあと14時より予定されている。