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 ランボルギーニチームのアイアン・リンクスは、1月28~29日に開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦『デイトナ24時間レース』に同チームから参戦するドライバーラインアップを明らかにした。

 2022年11月にフェラーリからランボルギーニにメーカーをスイッチすることを発表したイタリアのチームは、2023年シーズンの開幕戦に計3台のランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2を投入する予定だ。

 ランボルギーニのファクトリードライバーであるロマン・グロージャン、アンドレア・カルダレッリ、ミルコ・ボルトロッティは、陣営のエースカーでGTDプロにエントリーする63号車ランボルギーニでジョーダン・ペッパーとチームを組む。

 元F1ドライバーのグロージャンは2022年12月にランボルギーニ・スクアドラ・コルセのファクトリードライバーとなった。彼はイタリアのスーパーカーブランドでレースドライバーを務めるとともに、ランボルギーニとアイアン・リンクスが共同で行う2024年のLMDhプログラムの開発も担う。

 日本のスーパーGTでも活躍したカルダレッリ、DTMドイツ・ツーリングカー選手権で表彰台に立ったボルトロッティは、それぞれポール・ミラー・レーシングとグラッサー・レーシング・チームからデイトナ24時間に出場しGTDクラスで優勝した経験を持つ。そのカルダレッリとペアを組んでファナテック・GTワールドチャレンジ・アメリカに出場した元ベントレー・ボーイズのペッパーは2021年シーズンに同シリーズのタイトルを獲得している。

2022年末にランボルギーニ・ワークスドライバーとなったロマン・グロージャン
2022年末にランボルギーニ・ワークスドライバーとなったロマン・グロージャン

 アイアン・リンクスはまた、プロ・アマカテゴリーであるGTDクラスに参戦する83号車と19号車のラインアップについてもアナウンスし、アイアン・デイムスによるエントリーとなる前者に、ミシェル・ガッティン、ドリアーヌ・ピン、ラヘル・フレイ、サラ・ボビーという4名の女性ドライバーが乗り込むことを確認した。

 一方19号車には、フランク・ペレラ、ロルフ・イネイシェン、ラファエレ・ジャンマリア、そしてブロンズドライバーのクラウディオ・スキアボーニが乗り込む。DTMで活躍するイネイシェンは2018年と2019年のデイトナでGTDクラスを制したグラッサー・レーシング・チームの一員であり、ペレラはその2回のうち最初の大会に参加していた。

 アイアン・リンクスは、GTDプロエントリーのドライバーのうち、デイトナ24時間にのみ参加するドライバーを明らかにしていないが、63号車とともにデイトナ、セブリング、ワトキンス・グレン、ロード・アトランタの計4つの耐久イベントからなる“ミシュラン・エンデュランスカップ”に参戦する83号車ではフレイ、ピン、ガッティンが残ることとなっている。

「今月末に開催されるロレックス・デイトナ24時間に向け、素晴らしいドライバーラインアップと3台のマシンで参戦することを発表できたこと。また、IMSAミシュラン・エンデュランスカップに初参加できることを嬉しく思っている」と語るのは、チーム代表であるアンドレア・ピッチーニ。

「2022年のセブリング1000マイルでの素晴らしいサポートに続き、アイアン・デイムスをアメリカに招き、アメリカでのファン作りに貢献できることは素晴らしいことだ」

「今シーズンを迎えるにあたり、これまでの激しいシーズンから学んだことを活かし、モータースポーツで勝つための豊富な知識を持つ新旧ドライバーを組み合わせ、同じ精神と姿勢で2023年に臨みたいと思う」

 アイアン・リンクスはアメリカ、フロリダ州で行われる耐久クラシックでのデビューに先立ち、先月デイトナ・インターナショナル・スピードウェイでテストを実施した。