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 12月12日に東京・青山のウェルカムプラザ青山で行われたホンダの2023年モータースポーツ参戦体制発表。このなかでホンダは幅広い層の人にモータースポーツの魅力を伝えることを目的としたさまざまな活動を2023年も行っていくことを明らかしている。

 ホンダが販売する軽自動車『N-ONE』を使用して行われているナンバー付き車両スプリントレースが『N-ONEオーナーズカップ』。この参加型モータースポーツは、レース入門者をはじめとした、より多くの方が気軽に参加し、走る喜びと操る喜びを感じてもらえるように2014年から開催されてきた。

 そんなN-ONEオーナーズカップは、好評のコンセプトはそのままに2023年も鈴鹿サーキット、モビリティリゾートもてぎ、岡山国際サーキット、富士スピードウェイ、オートポリス、スポーツランドSUGO、十勝スピードウェイ、筑波サーキットという8つのサーキットで開催されることになった。

 また、ホンダ・フィットRSのレース仕様車両を使用し、操る・磨く・競うをコンセプトにモータースポーツの楽しさをだれでも気軽に体感できるプログラムが『ホンダ・スポーツドライビング・プログラム(スクール)』だ。

 このプログラムでは、マシンはもちろん、ヘルメットやレーシングスーツ、グローブといった装備品のレンタルも準備されており、手ぶらで参加できるのが大きな魅力のひとつ。さらに、プログラム内で各種ライセンス取得も可能で、モータースポーツ初心者からレース出場を見据える人まで、幅広い人が楽しむことができる。

 2012年から開催されてきた『ホンダ・スポーツ&エコ・プログラム』を2022年新たにリニューアルしたこのホンダ・スポーツドライビング・プログラム(スクール)だが、2023年も鈴鹿サーキットおよびモビリティリゾートもてぎでの開催が決定した。

『Honda Sports&Eco Program(ホンダ・スポーツ&エコ・プログラム)』の様子
『Honda Sports&Eco Program(ホンダ・スポーツ&エコ・プログラム)』の様子

 さらにホンダでは、創造力と自由な発想、技術を集結したマシンを使用して、1リッターのガソリンで何km走行できるかを競う『ホンダ・エコ・マイレッジ・チャレンジ』を1981年から開催しているが、こちらも2023年は鈴鹿サーキット、モビリティリゾートもてぎの西コースとスーパースピードウェイ、HRC九州サーキットコースでの開催が予定されている。

 そして二輪では、ホンダのモータースポーツ活動を担うホンダ・レーシング(HRC)によるワンメイクレースが、モータースポーツを楽しむカテゴリーと、将来のロードレース世界選手権MotoGPライダー育成を目的としたカテゴリーに分かれ、全国30カ所のサーキットで開催されている。

『HRC GROM Cup』『CBR NSF250R Dream Cup』『CBR250RR Dream Cup』といった市販車両を使用したレースをはじめ、HRCの市販レーサーを使用したミニバイククラスの『NSF100 HRCトロフィー』や、将来のMotoGPライダーを育成するための『HRC NSF250R Challenge』も開催されている。

 これらのHRCワンメイクレースシリーズは全国各地のサーキットで開催され、一定の条件を満たした参加者を対象に全国大会の実施や、育成クラスのステップアップ支援制度など、参加者がレースを楽しんだり、夢を実現したりするプログラムが2023年も展開されていくという。

 また例年のシーズン終了後、ホンダファン、モータースポーツファンの人たちに応援への感謝を込めて行われる『ホンダレーシングサンクスデー』についても、2023年シーズン終了後に開催されることが明らかにされた。こちらの日程やプログラムなどは決定次第発表されるとのことだ。

モビリティリゾートもてぎで行われた2022年のホンダレーシングサンクスデー
モビリティリゾートもてぎで行われた2022年のホンダレーシングサンクスデー