12月10日、株式会社ティー・プロ・イノベーションは、埼玉県のサーキット秋ヶ瀬で『T.Proファン☆フェスタ2022』を開催した。全日本ロードレース選手権を中心に活動するT.Pro所属のライダーが集まり、ファンへ「感謝の気持ちを届ける場」を提供してイベントを楽しんだ。
イベントには全日本ロードに日本郵便HondaDream TPから参戦している小山知良、高橋裕紀、岡崎静夏、伊藤和輝、岩田悟(Team ATJ)、TOHO Racingの國峰啄磨と國川浩道、渡辺一馬(Astemo Honda Dream SI Racing)、ブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB)にエントリーしていた高橋巧(Honda Racing UK)といった、2022年の鈴鹿8耐ウイナーやST1000のランキングトップ3など豪華なT.Proファミリーライダーが参加した。
まずは、9名のライダーによるサイン会が行われ、午後のレースイベントの参加者や来場したファンが交流。サイン会のなかではライダーとの撮影や談笑するなどの光景が見られた。
正午からはホンダPCX e:HEVを使用したファン参加型のレース『ATLED cup』が開催された。1チームに参加者各5名と、上記の9名のライダーと手島雄介代表を含めた10名でチームに分かれ、10チーム60名によるエコな耐久レースで競われた。
決められた時間内で最高速度30km/hの制限に周回数、バッテリー残量、ピットアウトの際のクイズ大会の総合結果で順位が決められるため、最低限のプロテクターで参加可能となり速く走ることではなく事故ゼロで終わることが目的とされている。
ピットレーンではT.Proライダーがバイクを押すことが原則で、チームが制限速度をオーバーするとT.Proライダーが腕立て伏せをするペナルティがあるなど楽しめるレースだ。
上記の通り、手島代表もレースにエントリー。2016年の鈴鹿8耐に日本郵便 Honda 熊本レーシングから参戦したレーシングスーツで久々にレーシングライダーとしてコースを周回する貴重な姿が見られた。
このATLED cupの優勝はチーム渡辺一馬、2位にチーム岡崎静夏、3位にチーム伊藤和輝となった。
その後はスーパー・ミニバイク74Daijiroを使用したプロライダー対子供達による『74ダービー』がスタート。体格差がハンデとなるポケバイにT.Proライダーは苦戦するが、走行と途中の借り物競争でペースを見せた伊藤が勝利した。
ゲストとして呼ばれた74Daijiroライダーの子供達4人は、半周差ほどのハンデを巻き返す走りを見せ、周囲を驚かせた。
最後の『カート対決』は、3レース行われ、小山、岡崎、國峰がそれぞれファンとともに四輪のカートをライド。また、タンデムライドやじゃんけん大会によるプレゼント争奪戦など、ファンにはたまらない濃密なイベントとなった。