アウディ、2026年からのF1参入に向けて開発ドライバーを雇う予定だと明かす。PU開発に起用へ

 アウディは、F1参戦の準備と2026年から使用するパワーユニットの開発に協力してもらうために、2023年の後半に開発ドライバーを起用すると述べている。

 アウディは2026年にF1のグリッドに加わる。同社のインゴルシュタットのファクトリーでは独自のF1エンジンが開発される一方、ザウバーの株式を取得し、同社と提携してシャシーの開発も行われる。アウディのF1責任者アダム・ベイカーは、2026年のドライバーラインアップについて話をするのは早すぎると述べているが、ノイブルクの拠点では、非常に重要なシミュレーター作業を行う開発ドライバーを頼ることになるという。

トト・ウォルフ、メルセデスのフォーミュラE撤退理由について“投資利益率の小ささ”を挙げる。F1へのリソース投入に集中

 メルセデスのモータースポーツを統括するトト・ウォルフは、メルセデスのフォーミュラE撤退の理由について、テレビ視聴数の少なさに続き、投資利益率の低さを挙げた。

 メルセデスはフォーミュラEに3シーズン参戦し、この2年は連続してニック・デ・フリースとストフェル・バンドーンとともにタイトルを獲得した。

『マネーグラム・ハースF1チーム』が始動、チーム名変更に伴い新ロゴを発表

 ハースF1チームは、2023年シーズンに向けてタイトルスポンサーを獲得し、正式名称を『マネーグラム・ハースF1チーム』に変更したことに伴い、新しいロゴを発表した。

 2022年10月、ハースF1チームは、P2Pデジタル決済サービスを行うマネーグラム・インターナショナル社とタイトルスポンサーシップ契約を結んだことを発表、2023年のチーム名は『マネーグラム・ハースF1チーム』となることを明らかにした。

ウォーターポンプのトラブルに悩まされたルノー/アルピーヌ。2023年はコンセプトを変更し、解決に期待

 アルピーヌのエンジンサプライヤーであるルノーは、2022年にマシンの信頼性に影響を与えたウォーターポンプの問題を、2023年に解決できると確信を持っている。

 2022年シーズンのアルピーヌのパフォーマンス改善は、ルノーがパワーユニットを大幅に刷新したことも一部貢献している。刷新された部分は、内燃機関、ERS、ターボとその配置のほか、メルセデスが2014年に先駆けて開発したスプリットターボへの切り替えなど、すべての領域における広範な構造の変更が含まれている。

2023年F1新車発表スケジュール:アルピーヌが『A523』の発表会をロンドンで開催へ

 アルピーヌF1チームが、2023年型マシン『A523』を2月16日(木)に発表することを明らかにした。

 2023年にはエステバン・オコンのチームメイトとして、フェルナンド・アロンソに代わりピエール・ガスリーが加入、アルピーヌはオールフランスチームとしてF1で戦うことになる。ルノー時代の2019年から3年連続でコンストラクターズ選手権5位だったアルピーヌだが、2022年、繰り返しマシントラブルに見舞われながらもランキング4位を獲得、ビッグ3チームに一歩近づいた。

アウディF1責任者、2026年からのF1参入は「魅力的」だと語る。3年目に優勝を飾るためのプランを設定

 アウディのF1責任者であるアダム・ベイカーによると、グランプリレースでの成功を目指すアウディは、2026年から3カ年計画を遂行していくという。

 アウディのF1への野望については、何年にもわたって憶測が流れていたが、2022年の夏にようやくF1参入が発表された。アウディは、F1が新パワーユニットサイクルを導入する2026年からグリッドに並ぶ。シャシーを設計するザウバーと提携し、シャシーに搭載するアウディ製ハイブリッドエンジンを、現在建設中のノイブルクのファクトリーで製造することになる。

FIAが新規F1チーム受け入れの可能性示す。チーム選定プロセスをスタートへ

 FIA会長モハメド・ビン・スライエムが、新チームをF1に迎えるための計画の一端を発表した。FIAは、F1チームを立ち上げることに関心を持つ者を確認するためのプロセスをスタートするという。これは、F1参戦プロジェクトを始動しているアンドレッティ・グローバルにとって朗報と言えるだろう。

 ビン・スライエム会長は、1月2日、Twitterを通して、「FIAの我がチームに対し、FIA F1世界選手権の新チーム候補の関心表明プロセスを開始することを検討するよう要請した」というメッセージを発信した。

レッドブルF1のマルコ、2023年の空力テスト制限に懸念なし「大成功を収めた2022年型車をベースに開発していくだけ」

 レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、空力テスト制限のペナルティを受けることもあり、2023年のF1タイトル争いは、前年よりは難しいものになると予想している。しかし2023年型車の開発を行うにあたり、レッドブルには優れた基礎パッケージがあり、大きな技術レギュレーション変更もないため、深刻な懸念はないという。

F1中国GPが2023年カレンダーへの復帰を申し入れ。F1側との交渉スタートも、大きなハードルに直面

 F1中国GPの2023年開催は正式に中止されたものの、プロモーターが2023年カレンダーへの復帰を目指して、正式にF1に申し入れを行ったことが分かった。

 元々、中国GPは合計24戦から成る2023年F1カレンダーの第4戦として、4月14~16日に組み込まれていた。しかし、F1中国GPのプロモーターである『JussEvents』が、F1とFIAに対し、中国のゼロコロナ政策の下ではグランプリ開催は不可能であると確認、2022年12月2日に中止が発表された。F1 CEOステファノ・ドメニカリと彼のチームは、代替レースの選定に取りかかり、ポルトガルのポルティマオと基本合意に達したとみられている。

【角田裕毅F1密着】ドライバーを平等に扱うアルファタウリ。3年目に求められるのは「僚友とともにいいマシンを作ること」

 レーシングカーという道具を使用して戦うモータースポーツでは、アスリートであるドライバーのパフォーマンスは、レーシングカーの性能に大きく左右される。そのことは、7冠王者のルイス・ハミルトン(メルセデス)でさえ、2022年に1勝もできなかったことでもわかる。

 2022年にコンストラクターズ選手権9位に沈んだアルファタウリのマシンでポイントを獲得するには、巡ってきた運を確実に結果に結びつけることが何よりも重要となる。2022年の第10戦イギリスGPはまさにそんなグランプリだった。1回目のスタートで多重クラッシュが起き、レース再開後、角田裕毅は早々にポイント圏内を走行していた。チャンスが巡ってきたわけだ。