メルセデスF1との契約延長に前向きな姿勢を見せてきたハミルトン。新たに2年契約の締結を要求か

 7度のF1世界チャンピオンであるルイス・ハミルトンは、メルセデスとの2年契約の締結を求めており、契約金額は1億4200万ユーロ(約196億円)だと噂されている。

 ハミルトンとメルセデスとの話し合いの機密性を考慮すれば、高額の新契約の数字は鵜呑みにはできないが、この契約は2024年と2025年をカバーするもので、ハミルトンのF1における最後の期間になる可能性がある。フランスのスポーツビジネス系ウェブサイト『Sportune』によると、ハミルトンの報酬がシーズンあたり7000万ユーロ(約97億円)になれば、現在の年間4500万ユーロ(約62億円)の契約から大幅に上昇することになる。

F1マイアミGP、2023年の開催に向け路面の再舗装を実施。シケインなどのコースレイアウト変更は行わず

 F1マイアミGPの主催者は、レースの向上のためにコースの再舗装を行うことを決定した。また、2023年のレースに向けていくつか施設面の変更も行われる予定だ。

 マイアミGPは2022年5月にF1カレンダーに初めて登場した。初開催にして人気を博したが、チーム、ドライバー、そしてイベント主催者の全員が、コース上でのショーを改善するためにいくつかの変更が必要だという点で同意した。

F1が24戦カレンダーを断念した経緯。中国代替戦としてのポルトガルGP開催に大多数のチームが反対

 F1は、2023年中国GP中止を発表した後、ポルトガルGPを代替戦にすることを決めたものの、多数のチームの反対により断念、2023年F1シーズンは、当初予定していた24戦より1戦少ない23戦で行われることが確定した。

 F1 CEOステファノ・ドメニカリは、史上最多24戦の開催を強く望んでいた。最初のプランでは、中国GPを契約に基づいて4月16日に組み込んだ。ただ、中国はゼロコロナ政策を取っており、F1関係者が入国し、上海でグランプリを開催することが困難であることは予測できていた。結局、2022年12月に中国GPのオーガナイザーであるJuss Eventは、中止を申し出た。レースが開催できないことで、彼らはF1に対して、多額の支払いを行わなければならなくなった。

【F1チーム別技術レビュー:アルファタウリAT03】レッドブルとの提携関係が及ぼした負の影響

 F1技術レギュレーションが大幅に変更された2022年に主要チームが導入したマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが評価、それぞれの長所・短所、勝因・敗因について分析した。レッドブルRB18技術レビュー(1) と(2)フェラーリF1-75メルセデスW13 に続く今回は、アルファタウリAT03に焦点を当てる。

レッドブル・ジュニアチームが2023年のラインアップを発表。FIA F2には岩佐歩夢ら6人が参戦へ

 レッドブル・ジュニアチームは、2023年シーズンのドライバーラインアップを発表した。チームのプレスリリースによると、今年は日本人ドライバー2名を含む12名のドライバーが所属するという。

 まず、合計6名の若手ドライバーたちが、レッドブルの名を背負ってFIA F2を戦う。3名は新人で、それ以外の3名はこのカテゴリーで2シーズン目を迎える。

マクラーレンTD、F1マシンのポーパシング問題について「あれだけひどくなる可能性を誰もが見落とした」と振り返る

 マクラーレンのテクニカルディレクターを務めるジェームズ・キーは、2022年シーズン序盤に広がったポーパシングの問題をF1が予期していなかったことに驚いたことを認めている。

 新しい技術レギュレーションの導入には、グラウンドエフェクトの復活も含まれており、それが1980年代以来F1では発生していなかったポーパシング現象の再発につながった。不均一な路面では、高速ストレートを走行中にアンダーフロアと路面の間の負圧が断続的に失われる。つまりマシンは一瞬飛び上がってグリップを失うので、全体的にスピードとハンドリングに影響が出てしまう。過去には、動的にマシンのライドハイトを変更するアクティブサスペンションでこの現象を打ち消していたが、現在のルールでは禁止されている。

FIAがF1部門の新体制を発表。トンバジスをトップとする5人で構成、FOM から新スポーティングディレクターが加入

 FIAは、1月18日、2023年に向けたF1部門の新たな体制を発表した。ニコラス・トンバジスがシングルシーターディレクターに任命され、FOMでスポーティングディレクターを務めてきたスティーブ・ニールセンがFIAスポーティングディレクターに就任する。

 FIAがF1活動への投資とリソースを増やしつつあるなか、FIA会長モハメド・ビン・スライエムは、FIAの内部手順の見直しを行い、F1部門の再編成を決定した。

カーボンニュートラル推進の一環で風洞使用の全面禁止を目指すF1。ハースの空力責任者は方針に疑問を呈す

 ハースの空力責任者を務めるアロン・メルビンは、F1マシンの開発において風洞の使用を禁止することが、実際にチームのコスト削減につながり、F1の将来にとっていいことになるのかどうか疑問を呈している。

 風洞の使用をやめるかどうかは、現在各チームで議論が行われているところだ。これはチームが行うインフラ開発のうち最大のもののひとつであり、将来のパフォーマンスの根幹となるものだ。近年のコンピューターモデリングソフトウェア(CFD-数値流体力学)は、風洞のルーティン機能の多くを実行でき、2030年までに風洞使用を全面禁止するという話も出ている。

インディNXTへの参戦を決めたチャドウィックがウイリアムズ・ドライバー・アカデミーに残留「F1への夢を持ち続ける」

 ウイリアムズ・レーシングは、ジェイミー・チャドウィックが2023年もチームのドライバー・アカデミーにとどまることを発表した。

 女性のみが参加するレーシングシリーズWシリーズで、2019年、2021年、2022年に3回タイトルを獲得したチャドウィックは、今年、インディNXT byファイアストンにアンドレッティ・オートスポートから参加することが決まっている。

規則の解釈を誤ったチームは「常に遅れをとり、追いつくための努力が必要」とレッドブルF1のフェルスタッペン

 F1のレギュレーション刷新から1年が経ったが、2022年にルールの解釈を誤ったチームは、2023年シーズンも遅れを取り戻し続けなければならない可能性が高いと、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは述べている。

 レッドブルとフェラーリの新世代マシンは、2022年シーズン開幕時には彼らのライバルであるメルセデスをリードしていた。一方でメルセデスのマシンは、慢性的なポーパシング問題のせいで性能を発揮できなかった。この空力現象はフィールド全体に広がった問題で、メルセデスのエンジニアたちは最終的に夏の間に問題を軽減することができたが、メルセデスは特に大きな影響を受けてしまった。