【未来のF1ドライバー候補紹介(7)ドルゴヴィッチ】ライバルも認める実力でF2王者に。F1リザーブの座が突破口になるか

 各F1チームがシーズンに2回、F1昇格を狙うドライバーを金曜プラクティスで起用しなければならないという規則が2022年に導入された。その目的は、テストの機会が非常に限られる状況のなかで、若手ドライバーにF1マシンに乗るチャンスを与えることだ。

 当連載では、F1ジャーナリストのクリス・メッドランド氏が、FP1ドライバーとして選ばれたドライバーひとりひとりのここまでのパフォーマンスを評価し、将来性を探る。今回はアストンマーティンで走ったフェリペ・ドルゴヴィッチに焦点を当てた。

ピアストリとの初シーズンに臨むマクラーレンF1代表、ルーキー起用のリスクを否定

 マクラーレンF1の新代表であるアンドレア・ステラは、2023年シーズン、ルーキードライバーを迎えることがチームにとって問題になるとは思わないと語った。今年、ランド・ノリスのチームメイトとして、オスカー・ピアストリがマクラーレンに加入した。

 2022年のF1コンストラクターズ選手権において、マクラーレンは5位に順位を落とした。ダニエル・リカルドがMCL36でノリスに匹敵するパフォーマンスを出せなかったことが大きな要因だ。マクラーレンは、不調が続くリカルドとの契約を1年前倒しで終了することを決め、2023年に向けてFIA F2元チャンピオンのピアストリと契約した。

「実はミックをマシンに乗せたかった」アルファタウリF1代表トストが語るガスリーの後任探し

 アルファタウリF1のフランツ・トスト代表は、「政治的な理由」による妨げがなければ、ピエール・ガスリーの後任としてミック・シューマッハーと契約していた可能性があったことを明かした。

 2022年シーズン限りでハースを離脱したシューマッハーは、他チームのレギュラーシートを得ることができず、2023年はメルセデスのリザーブドライバーとして過ごすことになった。しかし、もし条件が揃っていれば、彼はアルファタウリで角田裕毅のチームメイトになっていた可能性もあったようだ。

アルピーヌF1、2023年型『A523』をファイアアップ、ルノーのエンジンサウンドを公開

 アルピーヌF1チームが、2023年型マシン『A523』の始動を行い、ルノーのエンジンサウンドを公開した。

 2022年、アルピーヌは、マクラーレンとの戦いを制し、コンストラクターズ選手権4位を獲得した。アルピーヌへのチーム名変更から3年目となる2023年には、エステバン・オコンのチームメイトとしてピエール・ガスリーが加入し、オールフランス体制で、ビッグ3チームへと挑んでいく。

アルファタウリF1、PKNオーレンとのプリンシパルパートナー契約を発表。2023年型マシン『AT04』のリヤウイングにロゴ

 1月27日、スクーデリア・アルファタウリは、2023年シーズンに向けて、中央ヨーロッパ最大クラスの石油・ガス会社PKNオーレンと、複数年にわたるプリンシパルパートナー契約を結んだことを発表した。PKNオーレンは、2020年からアルファロメオF1チームのタイトルスポンサーを務めてきたが、アルファロメオは、2023年からオンラインカジノとスポーツベットのプラットフォーム『ステーク』とタイトルパートナーシップ契約を結んだ。

アルファロメオF1チームが新タイトルスポンサー『ステーク』と契約、名称変更へ。オーレンはアルファタウリをサポート

 アルファロメオF1チームは、2023年に向けて、世界有数のエンターテインメントおよびライフスタイルブランド『ステーク』と新たなタイトルパートナーシップ契約を結んだことを発表した。チームの名称は『アルファロメオF1チーム・ステーク』に変更される。なお、昨年までタイトルパートナーを務めたPKNオーレンは、スクーデリア・アルファタウリのプリンシパルパートナーになる。

フェラーリF1新代表バスールの人物像:数々の実績を上げてきた生粋のレース屋。優れたチーム運営能力で成功をもたらすか

 スクーデリア・フェラーリのチーム代表に、昨年までアルファロメオF1代表を務めていたフレデリック・バスールが就任した。フェラーリ黄金時代を築いたジャン・トッドに続く、フランス人ボスとなる。バスールとは、いったい何者なのだろう。

「モータースポーツ以外、能はないよ。たとえばレストランを開くのは、無理だろうね」と、バスールは愉快そうに語る。

 だがフォーミュラ・ルノー、F3ユーロシリーズ、GP2、F2、GP3など、参戦したシングルシーターにおけるすべてのカテゴリーで、バスールは複数のタイトル獲得を達成してきた。その意味では、三ツ星のシェフ級の実績だ。

マクラーレンF1、メルセデスPU搭載の2023年型ニューマシンを初始動。新代表&ピアストリらが立ち会う

 マクラーレンF1チームが、2023年型マシンを初始動、1月26日、その様子を示す動画を公開した。

 チームは、本拠マクラーレン・テクノロジー・センターにおいて、メルセデスPUを搭載する2023年型F1マシンの初始動を行い、CEOザク・ブラウン、新チーム代表アンドレア・ステラ、今年チームからF1デビューを果たすオスカー・ピアストリ他、多数のチームメンバーがその瞬間に立ち会った。

フェラーリF1の“ウェイクアップ・テスト”最終日にルクレールがSF21で走行。新代表バスールも登場

 スクーデリア・フェラーリのフィオラノでのプライベートテストが1月26日、3日目最終日を迎え、レースドライバーのシャルル・ルクレールが登場、2021年型SF21のステアリングを握った。この日は、新チーム代表フレデリック・バスールもサーキットを訪れ、テストの様子を見守った。

アルファロメオF1のチーム代表が決定。ザウバーのマネージングディレクターが兼任、CEOザイドルと役割分担

 アルファロメオF1チームは、1月26日、チームを運営するザウバー・グループのマネージングディレクター、アレッサンドロ・アルンニ・ブラービをチームの代表者(Team Representative)に任命したことを発表した。

 2017年からザウバー・グループの一員であるアルンニ・ラービは、同グループでの役職に加え、2023年シーズン以降はF1チームの代表としての役割も果たすことになる。