フェラーリがF1ウエットタイヤのテスト。サインツとルクレールが走行

 スクーデリア・フェラーリは、12月6日~7日、フィオラノにて、ピレリF1ウエットタイヤのテストを行い、レギュラードライバーのカルロス・サインツとシャルル・ルクレールが走行した。

 F1の過密スケジュールを考慮し、ピレリは、タイヤ開発テストを、シーズン中ではなく、2023年開幕前に実施することを決めた。6回のテストを予定し、協力を希望した5チームが走行する予定となっている。

【動画】2022年FIA授賞式が開催。F1チャンピオン、フェルスタッペン&レッドブルがトロフィーを受け取る

 2022年FIA授賞式が12月9日、イタリア・ボローニャで開催され、各カテゴリーのチャンピオンたちにトロフィーが授与された。2022年F1ドライバーズタイトルを獲得したマックス・フェルスタッペンと、コンストラクターズチャンピオンのレッドブルを代表してクリスチャン・ホーナーが出席、ランキング2位のシャルル・ルクレール、3位のセルジオ・ペレスも登場した。

シルバーストン、2023年シーズンに向け一部区間のフェンスの設置場所を変更。FIAとFIMも承認

 イギリスのシルバーストン・サーキットは、ウェリントンストレートからブルックランズとルフィールドに至る場所のフェンスの設置を変更し、2023年シーズンに間に合うように準備を進めている。

 フェンスの設置場所を変えることで、ファンがより近くで観戦できるようになることが期待されている。F1イギリスGPの主催者は、ドライバーと観戦用ファンゾーンの観客に安全上の悪影響がないことを保証している。フェンスは全長248mで、スイス企業のジェオブルッグ社が提供するものだ。フェンスは15m前に設置されるのでファンはより近づくことができ、コース上の光景がよく見えるようになる。

「マックスはコース上のモンスターで、勝てるマシンがある」元F1ドライバーのクルサードがフェルスタッペンを絶賛

 元F1ドライバーのデイビッド・クルサードは、2度のF1世界チャンピオンであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、すでにF1の偉大なドライバーであり、彼の成功がマシンのおかげだと言うのは「相当の愚か者」だけだと述べている。

 2022年のフェルスタッペンはシーズン終盤の4戦を残して、2度目のドライバーズタイトルを獲得した。彼は最終的にF1ドライバーの1シーズンあたりの最多勝利数となる15勝を挙げ、最高の年を飾った。

2023モータースポーツファン感謝デーの開催が決定。鈴鹿サーキットで3月4~5日実施へ

 12月9日、ホンダモビリティランドは『2023鈴鹿サーキット モータースポーツファン感謝デー』の開催が決定したと発表した。開催日は2023年3月4~5日、会場は三重県の鈴鹿サーキットだ。

 例年モータースポーツシーズンの開幕を直前に控えた3月に開催されている鈴鹿サーキット・ファン感デーが、2023年も日本が世界に誇るグランプリサーキットで実施される。

FIA、物議を醸したメルセデスF1のフロントウイングを2023年レギュレーションで禁止

 FIAが発表した2023年F1技術レギュレーション最新版により、メルセデスが2022年アメリカGPに持ち込み、結局使用しなかったフロントウイングデザインが、正式に禁止されたことが明らかになった。

 メルセデスは、アメリカにいくつかのアップデートを持ち込んだが、新フロントウイングについては、導入を見合わせた。通常どおりの手続きとして、メルセデスはこのウイングを製造する前にFIAの許可を得ていたものの、レギュレーション上、問題がある懸念が生じたためだった。

シーズンを通して復調を見せたチームを「誇りに思う」とメルセデスF1代表。2022年は失敗と間違いから学ぶ1年に

 メルセデスF1のチーム代表であるトト・ウォルフは、チームにとって非常に期待はずれだった2022年シーズンについて前向きな解釈をしており、前進するためには失敗しなければならないと説明している。

 メルセデスは2021年まで8年連続でコンストラクターズタイトルを獲得し、ハイブリッド時代を支配していたが、2022年はマシンの問題によってレッドブルとフェラーリに次ぐ3位に落ちてしまった。また、ルイス・ハミルトンにとっては2007年のF1デビュー以来初めてレースで優勝できなかったシーズンとなったが、チームメイトのジョージ・ラッセルは第21戦ブラジルGPで優勝を飾ることができた。

ウイリアムズF1のシートを失ったラティフィ。苦戦した2022年シーズンは「3年間のなかで最悪の年になった」

 ウイリアムズを離脱するニコラス・ラティフィは、先月の最終戦アブダビGPがF1での最後の出走ということになりそうだ。このシーズンの締めくくりは、ラティフィのF1での3シーズンのなかでも最悪のものになった。

 ラティフィがグランプリドライバーとしての3年間で獲得したのはわずか9ポイントで、そのうち7ポイントは2021年に獲得し、2022年は10月の日本GPを9位でフィニッシュして2ポイントを獲得した。相対的に言えば、ラティフィは2020年と2021年にチームメイトのジョージ・ラッセルと肩を並べることはできず、今シーズンもアレクサンダー・アルボンを相手に苦戦が続いた。

【未来のF1ドライバー候補紹介(3)シュワルツマン】フェラーリの支援を得るもキャリアが停滞。一発の速さに課題か

 2022年の新たなF1規則により、各チームはシーズンに最低2回、F1昇格を狙うドライバーを金曜プラクティスで起用することを義務付けられた。これは、テストの機会が非常に限られる状況のなかで、若手ドライバーにF1マシンに乗るチャンスを与えるために、F1が導入した規定だ。FP1ドライバーとして選ばれた彼らはどのようなキャリアをたどってきたのか、そしてFP1で実際にどういう走りを見せたのかを、F1ジャーナリストのクリス・メッドランド氏がレポート、各チームが最も期待をかけている若手ドライバーの将来性を探る。シーズン前半に紹介したニック・デ・フリースとユーリ・ビップスに続く第3回は、第19戦アメリカGPと第22戦アブダビGPにフェラーリからFP1に出場したロバート・シュワルツマンに焦点を当てた。

ベッテル、フェラーリF1時代の僚友ルクレールには「まるで若い頃の自分を見ているような感じがした」と振り返る

 4度のF1世界チャンピオンであるセバスチャン・ベッテルは、F1キャリアのなかで様々なチームメイトとレースをしてきたが、彼はフェラーリで2年間チームメイトだったシャルル・ルクレールに、若い頃の自分を見たと語っている。

 ベッテルは2019年に初めてルクレールとペアを組み、すぐに協力して仕事をするようになった。しかしながら当時の協力関係において、彼らはそれぞれキャリアのまったく異なる段階にいた。急成長中の才能の持ち主だったルクレールはF1で2年目を迎えていたが、ベッテルはフェラーリで苦難の数シーズンを経ており、キャリアを終えることが頭をよぎり始めていた。