12月13日、相模原市は同市緑区出身のF1ドライバー角田裕毅を『相模原市ホームタウンアスリート』に認定したことを発表した。また、12月29日には相模原市役所本庁舎本館1階ロビーにて角田も出席する認定式が行われ、135席程度の一般観覧席が設けられる。
F1への参戦を画策するアウディとポルシェの確執を解説【大谷達也のモータースポーツ時評】
モータースポーツだけでなく、クルマの最新技術から環境問題までワールドワイドに取材を重ねる自動車ジャーナリスト、大谷達也氏。本コラムでは、さまざまな現場をその目で見てきたからこそ語れる大谷氏の本音トークで、国内外のモータースポーツ界の課題を浮き彫りにしていきます。今回は、同じフォルクスワーゲン·グループに属しながらともにF1への参戦を画策するアウディとポルシェ、両者の関係と立場をその歴史から掘り下げてお伝えします。
獲得ポイント数に応じて変動するF1のエントリー料。レッドブルF1は2023年に向け約8億4300万円を支払いへ
レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、F1で世界チャンピオンになればそれなりの代償を求められることを知っている。しかしそんな彼でも、2023年シーズンのF1参戦にあたってレッドブルがFIAに支払わなければならない額を目にしたとき、驚かずにはいられなかった。
2022年のレッドブルは絶好調で、コンストラクターズタイトルとドライバーズタイトルの両方を獲得した。マックス・フェルスタッペンは前人未踏のシーズン15勝を達成し、チームメイトのセルジオ・ペレスは自らの優勝記録に2勝を加えた。
「F1では適正な管理が機能しなければならない」とFIA会長。一方で組織内に“大きな課題“があることも認める
FIA会長のモハメド・ビン・スライエムは、モータースポーツの統治機関を率いた最初の年を振り返り、F1は混乱に陥らないようにするために厳格な管理が必要だと警告した。
この数カ月、レース運営や現在のF1のレギュレーションの全体的な管理について多くの論争が起きており、FIAは批判にさらされてきた。2021年シーズンの最終戦アブダビGPは、レースコントロールの刷新とレースディレクターのマイケル・マシの辞任につながった。それでも2022年には、さらに疑わしい状況がモナコ、イタリア、鈴鹿で発生することになった。
ホンダのF1プランを注視する既存マニュファクチャラーたち。レッドブルの不当なアドバンテージを警戒
12月12日に行われた2023年ホンダモータースポーツ活動計画発表会の場で、ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長が、2026年からスタートする新たなF1テクニカルレギュレーションの時代に向けて、パワーユニット・マニュファクチャラーとしてFIAへの登録を行ったことを明かした。F1に参戦することを決定したわけではないと渡辺社長は述べているものの、ホンダがもしも2026年以降もレッドブルの技術パートナーとしてF1に関わり続けるのであれば、レッドブル・パワートレインズが新規参入者としての優遇措置を受けるのは不当であると既存マニュファクチャラーらは考えており、これに関する対策を講じようとしている。
アンドレアス・ザイドルがザウバーにCEOとして加入。マクラーレンは新代表にエグゼクティブディレクターのステラを起用
ザウバーは、アルファロメオF1チーム・オーレンのチーム代表でありザウバー・モータースポーツのCEOフレデリック・バスールの離脱を発表した約2時間後、マクラーレン代表を務めてきたアンドレアス・ザイドルを新たなCEOに任命することを発表した。バスールは2023年1月にザウバーを離脱、1月9日にスクーデリア・フェラーリに、チーム代表兼ゼネラルマネージャーとして加入する。一方、マクラーレンは、ザイドルに代わり、新チーム代表の座に、レース担当エグゼクティブディレクターを務めてきたアンドレア・ステラが即時就任することを発表した。
アルファロメオF1のバスール代表、2023年1月よりフェラーリのチーム代表兼ゼネラルマネージャーに就任
12月13日(火)、アルファロメオF1チーム・オーレンは、チーム代表を務めるフレデリック・バスールが2023年1月にチームを離れると発表した。そしてスクーデリア・フェラーリは、2023年1月9日よりバスールがチーム代表兼ゼネラルマネージャーに就任することを明らかにした。
2017年に現在のアルファロメオF1の前身であるザウバーF1チームの代表に就任したバスールは、2022年シーズンまでの6年間にわたってチーム代表を務めた。2018年にはアルファロメオがタイトルスポンサーに就任し、チームはアルファロメオ・ザウバーF1チームとなった。
HRC、2023年も『HONDA』ロゴを使用へ。2026年以降のF1パワーユニット製造者登録を行ったことも明らかに
12月12日に行われたホンダの『2023 モータースポーツ活動計画発表』において、HRC(ホンダ・レーシング・コーポレーション)が2026年以降のF1のパワーユニット(PU)製造者登録を行ったことが明らかになった。
8月に行われた世界モータースポーツ評議会において、F1では2026年よりPUに関する新しい規則が導入されることが正式に承認された。この規則については、コストキャップの導入をはじめ、100%持続可能な燃料の使用や、電力の割合の引き上げ、MGU-H(熱エネルギー回生システム)の廃止などが決まっている。
シューマッハー、ハースF1オーナーの考えを受け入れるも「若手が慣れるには少なくとも3年かかる」という意見に同意
ミック・シューマッハーは、モータースポーツのジュニアシリーズでは通常2シーズン目に大きな飛躍を見せていたが、2022年のF1においてはそうはならなかった。FIA F3でもF2でも、シューマッハーの成長には同様の傾向があった。彼は1シーズン目にカテゴリーの特性を把握し、2シーズン目には学んだことと洗練したスキルを発揮して大きな結果を出していた。
しかしF1直下のカテゴリーでは、1年ごとに技術面で発展が見られることはほとんどなかった。だがF1では事情が違う。F1ではマシンは年ごとに大きく進化し得る。ハースF1チームもF1の新レギュレーションの下で、新世代マシンに移行したことは言うまでもない。
ナンバー1の地位を確立したフェルスタッペンは「チーム内でより楽な状況にあるはず」と元F1王者が推察
元F1チャンピオンのニコ・ロズベルグは、自身がメルセデスでルイス・ハミルトンと経験したライバル関係と比較すると、レッドブルでマックス・フェルスタッペンが明確にナンバー1ドライバーの立場にいることは、彼にとってより楽な状況だろうと述べている。
2013年から2016年までチームメイトだったロズベルグとハミルトンは、当初は調和のとれた関係を築いていたが、何度かの熾烈なコース上のバトルと同士討ちを経て敵対するようになり、それにはチーム代表のトト・ウォルフも対処するのが非常に困難だった。2016年に、ロズベルグは最終的にハミルトンよりも優位に立ちタイトルを獲得。しかしロズベルグは全身全霊をかけて戦ってきたために精神的に疲弊し、節目となる業績を達成した数日後にF1から引退した。