74歳のポルシェ使いに新型911 GT3 Rが与えた衝撃「やりたいことをやるべき」と予定外のフル参戦へ/デイトナ24時間

 2023年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕の舞台となる、伝統のデイトナ24時間レース。今年、このレースに19年ぶりに参戦する74歳のブロンズドライバーは、テストでの新型ポルシェ911 GT3 Rの走りに感銘を受け、当初予定になかったシーズンフル参戦を決めたという。

 GTDクラスにケリーモス・ウィズ・ライリーの92号車から参戦するデビッド・ブルーレは、ポルシェのワンメイクレースにおけるベテランだ。

【2023年デイトナ24時間:全車総覧2】フェラーリとポルシェの新型GT3が初登場/GTDプロ&GTDクラス編

 2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権は、1月28〜29日に決勝が行われる伝統のデイトナ24時間レースで開幕を迎える。毎年恒例、耐久レースシーズンの到来をいち早く告げるこのイベント参戦のため、アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイには61台ものマシンが集結した。

 決勝レースに先立ち、1月20〜22日に行われた公式テスト『ロア・ビフォア・ザ・ロレックス』より、うなりをあげる(=ロア)マシンたちの勇姿をお届けしよう。前回のGTP&LMP2&LMP3クラス編に続き、ここではGTDプロ&GTDクラスの参戦車両を掲載する。

デビュー戦で苦闘する新型911も変更なし。IMSAがデイトナ24時間向け性能調整を発表

 IMSAは1月24日にテクニカル・ブルテンを発行し、1月28〜29日にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われるウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間レース向けのBoP(性能調整)を発表した。

 1月20〜22日に行われた予選含む公式テスト『ロア・ビフォア・ザ・ロレックス』においては、GTDプロおよびGTDクラスに正式デビューした992型のポルシェ911 GT3 Rの遅さが際立っていたが、今回のBoPではGTクラスの性能調整値に大きな変更は加えられていない。

HPD社長がマイケル・アンドレッティの“野望”に反応。アキュラLMDhでのWEC参戦は「ホンダ次第」

 北米でホンダのモータースポーツ活動を担うHPD(ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント)の社長が、新型LMDh車両『アキュラARX-06』でWEC世界耐久選手権に参戦する可能性について「アキュラとHPDの立場に変わりはない」と改めて認めた。WEC参入可否はグローバルな、つまり日本の『ホンダ』の判断になるという。

 これは、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦するウェイン・テイラー・レーシング(WTR)・ウィズ・アンドレッティ・オートスポートの新共同オーナーであるマイケル・アンドレッティが、「今後数年のうちに」WECハイパーカークラスに参入したいという野望を表明したことを受けての、HPD側の反応だ。

【2023年デイトナ24時間:全車総覧1】スポーツカー新時代、いよいよ始まる/GTP&LMP2&LMP3クラス編

 2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権は、1月28〜29日に決勝が行われる伝統のデイトナ24時間レースで開幕を迎える。毎年恒例、スポーツカーレース・シーズンの到来を告げるこのイベント参戦のため、アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイには61台ものマシンが集まった。

 今年は最高峰クラスがこれまでのDPiからGTPへと生まれ変わった。このクラスには、WEC世界耐久選手権との共通規定『LMDh』に基づいたマシンが4メーカーから9台参戦し、耐久レースの新時代が幕を開ける。

「スタート位置はどうでもいい」BMWと、キャデラックが散らした火花。新型911は苦悩中?【デイトナ24時間予選日Topics】

 1月22日、アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間レースの予選。翌週28〜29日にかけて行われる決勝は、予選で最速タイムをマークしたメイヤー・シャンク・レーシング(MSR)の60号車アキュラARX-06(トム・ブロンクビスト/コリン・ブラウン/エリオ・カストロネベス/シモン・パジェノー)が先頭からスタートすることになった。

 WEC世界耐久選手権と共通の新規定・LMDhが採用される初のレースということで注目を集めている2023年デイトナ24時間レース。20日から3日間の走行となった公式テスト『ロア・ビフォア・ザ・ロレックス』を通じた話題を含め、予選ウイークのパドックから各種トピックスをお届けする。

LMDh参入の余波でLMP2とLMP3がバトルに? 回転数制限による性能調整が大きく影響/デイトナ24時間

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のLMP2クラスに参戦するドライバーたちが、第1戦デイトナ24時間を前にした公式テスト『ロア・ビフォア・ザ・ロレックス』でのマシンの性能低下の程度に、懸念を表明している。

 新たなトップカテゴリー、GTPクラスを走るLMDhマシンとの間に充分なペース差を確保することを目的にLMP2車両に実施された措置により、LMP2はより遅いLMP3カテゴリーの後塵を拝すのではないかと複数のLMP2クラス参戦者が指摘しているのである。

“LMDh初クラッシュ”はポルシェ963のタンディ。ポールが視野に入る好走も、痛恨のミス【デイトナ24時間予選】

 LMDh車両のデビューレースとなった2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間レース。1月22日に行われた予選のセッションでは、ポールポジション獲得に向けて邁進していたポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの6号車ポルシェ963が、アタック中にクラッシュを喫する場面があった。いったい、何があったのだろうか。

■「これまで経験したことがない」感触

アキュラがLMDh新時代初戦のポールポジションを獲得。僅差でポルシェが続く/デイトナ24時間予選

 1月22日、アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで、2023年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間レースの予選が行われ、メイヤー・シャンク・レーシングの60号車アキュラARX-06(トム・ブロンクビスト/コリン・ブラウン/エリオ・カストロネベス/シモン・パジェノー)が最速タイムを記録。WEC世界耐久選手権と共通の新規定『LMDh』が導入された2023シーズン、記念すべき最初のポールポジションを獲得した。

キャデラック、WECハイパーカーデビューに向けIMSA開幕戦を“24時間テスト”として活用へ

 チップ・ガナッシ・レーシングのWEC世界耐久選手権チームは、1月28〜29日に開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間レースを、本番に向けた「24時間テスト」として捉えていると、ドライバーのリチャード・ウエストブルックは語った。