スクーデリア・フェラーリのチーム代表に、昨年までアルファロメオF1代表を務めていたフレデリック・バスールが就任した。フェラーリ黄金時代を築いたジャン・トッドに続く、フランス人ボスとなる。バスールとは、いったい何者なのだろう。
「モータースポーツ以外、能はないよ。たとえばレストランを開くのは、無理だろうね」と、バスールは愉快そうに語る。
だがフォーミュラ・ルノー、F3ユーロシリーズ、GP2、F2、GP3など、参戦したシングルシーターにおけるすべてのカテゴリーで、バスールは複数のタイトル獲得を達成してきた。その意味では、三ツ星のシェフ級の実績だ。