敗戦もV-LMDhの信頼性に「感動した」とキャデラック陣営。課題はペース不足/デイトナ24時間

 チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)とアクション・エクスプレス・レーシング(AXR)は、デイトナ24時間レースでGTPクラスデビュー戦の優勝を逃したものの、新型LMDhプロトタイプカー『キャデラックV-LMDh』の信頼性に勇気づけられたという。

 キャデラック・レーシングを運営するCGRの2台と、ウェーレン・エンジニアリング・レーシングのバナーの下でIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の2023年シーズン開幕戦を戦ったアクション・エクスプレスの1台は、他のLMDhメーカー3社とは異なり車両に大きな遅れを生じさせるトラブルなくレースを完走した。

アキュラがLMDh新時代初戦のポールポジションを獲得。僅差でポルシェが続く/デイトナ24時間予選

 1月22日、アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで、2023年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間レースの予選が行われ、メイヤー・シャンク・レーシングの60号車アキュラARX-06(トム・ブロンクビスト/コリン・ブラウン/エリオ・カストロネベス/シモン・パジェノー)が最速タイムを記録。WEC世界耐久選手権と共通の新規定『LMDh』が導入された2023シーズン、記念すべき最初のポールポジションを獲得した。

キャデラック、WECハイパーカーデビューに向けIMSA開幕戦を“24時間テスト”として活用へ

 チップ・ガナッシ・レーシングのWEC世界耐久選手権チームは、1月28〜29日に開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間レースを、本番に向けた「24時間テスト」として捉えていると、ドライバーのリチャード・ウエストブルックは語った。

すべてはインディ500をもう一度勝つための決断。佐藤琢磨とチップ・ガナッシ・レーシングの最強タッグが誕生

 1月17日、佐藤琢磨がオンライン記者会見を開き、2023年NTTインディカー・シリーズへの参戦体制を発表した。

 今年はチップ・ガナッシ・レーシングに移籍し、カーナンバー11のマシンをドライブ。ルーキーのマーカス・アームストロングとシートをシェアする形でオーバルの5戦に出場する。

【速報】佐藤琢磨が名門チップ・ガナッシに移籍。3度目のインディ500制覇を目指しオーバル5戦に参戦

 2010年からインディカー・シリーズに参戦する佐藤琢磨が、17日に2023年の参戦体制をオンライン会見で発表。2023年はチップ・ガナッシ・レーシングに移籍し、インディ500優勝を焦点にオーバル5戦に参戦する。

赤と青に加え、ゴールドも。WECとIMSAに参戦する新型キャデラックV-LMDhのカラーリング発表

 1月12日、キャデラックは2023年のデイトナ24時間レースでデビューを果たす、3台の新型LMDh車両『キャデラックV-LMDh』のレースカラーリングを発表した。車体後部はブラックで統一されたうえで、3台それぞれのフロント側にテーマカラーが設定された形となっている。

チップ・ガナッシ、キャデラックでのWEC参戦へドイツに新拠点。ル・マンを見据えたアプローチはデイトナから

 2023年、WEC世界耐久選手権のハイパーカークラスに『キャデラックV-LMDh』で参戦するチップ・ガナッシ・レーシング(CGR)は、このWECプログラムのためにドイツに拠点を設ける予定だ。チームのオペレーション・ディレクターを務めるマイク・オガラによれば、ドイツでは現在インフラの整備が進められているという。

 また、チームはWEC/ル・マン参戦に向けたアプローチを、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦のデイトナ24時間レースから採用する予定だ。

■元ポルシェLMP1スタッフをマネージャーに起用