12月26日、レーシングライダーの川﨑祥吾は、オンライン会議サービスのzoomを使用して2022年報告会を行い、今季参戦したイタリア選手権(CIV)を振り返り、2023年の参戦体制を発表した。
弱冠20歳の川﨑は、ポケバイやミニバイクを経て、2015年にFIMアジアカップロードレースのタイラウンドで1位、台湾ラウンドで2位を獲得。2016年にはアジア・タレント・カップ(ATC)に参戦し、2017年は筑波ロードレース選手権J-GP3クラスでチャンピオンに輝いた。
2018・2019年はイタリア選手権(CIV)SS300に参戦して2年目にランキング15位となり、2021年はスーパースポーツ世界選手権(WSS)に出場し、世界選手権を経験した。そして、2022年はCIVのスーパースポーツ600(SS600)でしのぎを削った。
CIVのSS600にエントリーした2022年は、全6戦11レースが開催されたが、川﨑の最高順位は総合16位(CIV内順位は6位)だった。8レースで完走、うち2レースは「自分のミスで焦って転倒した」と振り返った。
「予選やフリー走行で攻めた結果転倒があり、去年よりも転倒が目立つシーズンになってしまったので、来年は頭に余裕を持って、熱くなっていても頭は冷静で、転倒を減らして一歩一歩進んでいくシーズンにしたいと思っています」
そんな川﨑は、2023年もイタリア選手権(CIV)のスーパースポーツ600(SS600)に参戦すると発表した。チームはTeam Speed ActionからチャンピオンチームとなったAXON-SEVEN TEAM CTBKに移り、マシンはヤマハYZF-R6、タイヤはピレリを使用する。
「来年もチャンピオンを獲ったライダーが継続なので、そのライダーとチームメイトになります。チャンピオンチームに移籍して、チャンピオンの彼から技術や取り組み方を学んでいきます。最初は着いていくだけになるかもしれませんが、最終的には彼の横で、前でゴールできるように進歩ある一年にしたいと思っています」
来季の目標は「CIV SS600の年間チャンピオン獲得」で、中長期目標ではWSS、スーパーバイク世界選手権(SBK)の参戦とチャンピオン獲得という川﨑。現在20歳の彼が、イタリアから世界へとステップアップして活躍することに期待したい。