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 12月20日、トライアンフモーターサイクルズは英国ヒンクリーにあるグローバル研究開発施設内に、新たにサスティナブル燃料の開発テストチームを設置したと発表した。

 ロードレース世界選手権は、2024年までにMoto2のE40(40%非化石由来の持続可能な燃料)への移行を実現し、最終的には2027年までにE100(100%非化石由来の持続可能な燃料)への移行を目指している。

 それに伴い、Moto2クラスのエンジンサプライヤーであるトライアンフは、MotoGPを統括するドルナスポーツとの提携に基づき、その新燃料の開発テストチームを設置して燃料をテストしていくことになる。

2022MotoGP第16戦日本GP:Moto2決勝レース
2022MotoGP第16戦日本GP:Moto2決勝レース

 新しい燃料規格には、競争力があるだけではなく、ライダーが求める三気筒のパワーやトルク、記録を打ち破る性能が求められるといい、高性能なサスティナブル燃料の開発はレース用エンジンのあらゆる要素を考慮して行う必要があるとしている。

 トライアンフは、「TE-1プロトタイプで実証された電動バイクの技術開発や、欧州と世界の現行法規を上回る脱炭素、その他の排出物削減努力と同じように、ライダーとファンが末永くバイクを楽しめるよう、責任をもってこの燃料開発を進めて行くつもりです」と目標を明らかにした。

■スティーブ・サージェント(チーフ・プロダクト・オフィサー)
「最終的にはレースから得た知見をすべてのロードバイクに反映させ、パフォーマンスだけでなく環境への影響も、より良いものにすることが私たちの目標だ。モーターサイクルの歴史上極めて重要な時期に、このような開発に携わることができて、トライアンフの社員一同、とても喜んでいる」

スティーブ・サージェント(トライアンフのチーフ・プロダクト・オフィサー)
スティーブ・サージェント(トライアンフのチーフ・プロダクト・オフィサー)