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 シボレーは1月17日、同社のスポーツカーである『コルベット』に、6.2リッターLT2スモールブロックV8エンジンと電動AWDシステムを組み合わせた史上初の電動AWDモデル『コルベットE-Ray』を2024年モデルとして発表した。

 新型“E-Ray”は、ルーフを取り外せるクーペとハードトップコンバーチブルの2モデルに設定され、どこへでも、どんな季節でも安心して目的地に到着できるコルベットを目指して開発されたモデルだ。

 E-RayはAWDならではの力強い直進性や全天候型の信頼性、グランドツーリングとしての高い性能バランスを実現。さらに電動化によってドライビングエクスペリエンスもさらに向上している。

 またE-Rayは、6.2リッターV型8気筒自然吸気エンジンのパワーと電動化されたAWD駆動装置による鋭敏なレスポンスを提供するふたつの推進システムを組み合わせた唯一のスポーツカーであり、0〜60mph(約96.6km/h)を2.5秒、1/4マイル(約402m)を10.5秒で駆け抜ける、史上最速のコルベット量産車だ。

シボレーが2024年モデルとして発表した電動AWDモデルの『コルベットE-Ray』(カラー:リップタイドブルー)
シボレーが2024年モデルとして発表した電動AWDモデルの『コルベットE-Ray』(カラー:リップタイドブルー)
エレクトリックブルーの専用ストライプが施されたコルベットE-Rayのハードトップコンバーチブルモデル
エレクトリックブルーの専用ストライプが施されたコルベットE-Rayのハードトップコンバーチブルモデル

 コルベットのドライビングエクスペリエンスの中核である低速トルクからの素早い推進力はE-Rayにも備わっており、6.2リッターLT2スモールブロックV8エンジンは495馬力を発揮し、470lb.ftのトルクをリヤアクスルに伝達する。

 さらにシート間のフロアトンネルに設置された電気モーターが1.9kWhのバッテリーパックを介し、前輪に160馬力と125lb.ftのトルクを供給することで、E-Rayの最高出力は電気モーターとV8エンジン合計で655馬力を誇り、そのバッテリーは通常走行時だけでなく、惰性走行や制動時の回生エネルギーによって充電が行われる。

 また、E-Rayのインテリジェント電動AWDシステムは常に路面状況を検知し、トラクションの状態やドライバーのニーズに合わせてシームレスに反応。トラクションの低い路面や急発進時には前輪に駆動力を供給し、車両の安定性を高めるという。

 ゼネラル・モータース社長であるマーク・ロイスは「1953年に熱狂的な反響を呼んだ『シボレー・コルベット』のコンセプトは、その後70年にわたるパッション、パフォーマンス、そしてアメリカらしい創造力の幕開けとなった。コルベット初の電動AWD『E-Ray』は、さらに一歩進み、コルベットが何を提供できるか、その可能性を広げる」と述べた。

 この2024年型『コルベットE-Ray』は2023年の発売が予定され、価格はクーペが104,295ドル、コンバーチブルモデルが111,295ドルとなっており、ケンタッキー州のボウリンググリーン組立工場で生産される予定だ。なお、日本導入時期は未定とされている。コルベットE-Rayの詳細については英語版シボレー公式サイト(https://www.chevrolet.com/upcoming-vehicles/2024-corvette-e-ray)まで。

シボレー・コルベットE-Rayのコックピット(カラー:ナチュラルタン)
シボレー・コルベットE-Rayのコックピット(カラー:ナチュラルタン)
シボレー・コルベットE-Rayのインテリア(カラー:ナチュラルタン)
シボレー・コルベットE-Rayのインテリア(カラー:ナチュラルタン)
シボレー・コルベットE-Ray(フロント/カラー:シーウルフグレー)
シボレー・コルベットE-Ray(フロント/カラー:シーウルフグレー)
シボレー・コルベットE-Ray(リヤ/カラー:シーウルフグレー)
シボレー・コルベットE-Ray(リヤ/カラー:シーウルフグレー)