千葉県の幕張メッセで行われている東京オートサロン2023に出展しているルノー・ジャポン/アルピーヌ・ジャポンは1月13日(金)にプレスカンファレンスを開き、メガーヌR.S.ウルティムの実車を世界初公開した。
■世界1976台限定。600万円台中盤を予定
長年メガーヌR.S.やクリオR.S.など、ルノーのスポーツモデルの開発やモータースポーツ活動に携わってきたルノー・スポールだが、2021年に組織変更が行われ、ルノーグループのスポーツブランドは、アルピーヌ・カーズが担うこととなった。
それに伴い、ルノー・スポールとしての最終モデルとなるメガーヌR.S.ウルティム(ULTIME)が登場。1月11日にはフランスで“デジタル・アンベイル”が行われたが、実車の公開は、今回の東京オートサロンが世界初となった。
このメガーヌR.S.ウルティムの世界初公開に合わせて、同車の開発ドライバーを務めたロラン・ウルゴンが来日した。2004年からルノー・スポールの開発テストドライバーとしてさまざまな車両に携わり、歴代メガーヌはもちろん、アルピーヌA110Rの開発も務めたという。
ウルゴンにとってもこの最終モデルは思い入れがあるようで、「僕がルノー・スポールに携わった約20年間のパッションが、このクルマにすべて注ぎ込まれている。改めてルノー・スポールにありがとうと言いたいのと同時に、皆さんのおかげで、こういったクルマを開発し、世に送り出すことができた。それを誇りに思っている。長年のノウハウが注ぎ込まれた最終モデルを、ぜひ日本の皆さんに乗っていただいて、購入してほしい」と語った。
なお、ウルゴンをはじめスポーツブランドの開発に携わっていたチームは、今後はアルピーヌで活躍していくことになるという。
ルノー・スポールが設立された1976年にちなんで、世界1976台限定での販売で、価格は600万円台中盤を予定。販売開始は2023年春頃になる見込みで、詳細が決まり次第、後日明らかにされるという。
プレスカンファレンスに登場したルノー・ジャポンの代表取締役社長で、アルピーヌ・ジャポンのCEOも務める小川隼平氏は「正式発表の際に日本での販売台数もご案内いたしますが、メガーヌR.S.の販売台数では世界ナンバー1を誇る日本ですので、充分な数を確保できるよう希望しております」と述べた。