ホンダが2023年スーパーGT GT500クラス参戦体制を発表。大幅刷新でARTAが2台体制に

　12月12日、ホンダは東京都港区のHondaウエルカムプラザ青山で2023年のモータースポーツ活動計画について発表会を行い、このなかで2023年のスーパーGT GT500クラスの参戦体制が発表された。5台のホンダNSX-GTでの参戦は変わらないが、チーム体制を刷新。渡辺康治HRC社長が「必達目標」とする3年ぶりのタイトルを目指す。

　2022年のスーパーGT GT500クラスでは合計でシーズン3勝を飾ったものの、山本尚貴／牧野任祐組STANLEY NSX-GTがランキング3位、塚越広大／松下信治組Astemo NSX-GTがランキング4位と、チャンピオンには届かなかったホンダ。2023年に向けたこのオフは早い段階からチーム体制の刷新が囁かれていたが、驚きのラインアップが明らかにされた。

　まずチーム数が、これまでの5チームから4チームに改められた。新たにGT500での2台体制となったのはARTAで、8号車、16号車を走らせることになる。詳細なメンテナンス等の体制はチームからの発表を待たなければならないが、2022年までTEAM MUGENとして参戦していた16号車がARTAとなることから、無限が関わることが予想される。またGT300の参戦体制にARTAの名はない。

　ドライブするのは、8号車に野尻智紀が残留する一方、新たなパートナーに大湯都史樹が加わった。一方16号車には、2022年まで8号車をドライブしていた福住仁嶺が移り、Modulo Nakajima Racingから移籍する大津弘樹とコンビを組む。

　大津が抜けたModulo Nakajima Racingには、伊沢拓也のパートナーとして、GT500初年度となる太田格之進が加わった。太田は2022年にスーパーGT GT300クラス、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権でスピードと結果を残しており、楽しみな存在と言える。

　チーム体制が変わらないのは、ランキング4位のAstemo REAL RACINGとランキング3位のTEAM KUNIMITSUの2チーム。Astemo REAL RACINGは塚越と松下、TEAM KUNIMITSUは山本と牧野が継続参戦する。

　今回の発表ではタイヤメーカーについては触れられていないが、ARTAの2台がともにブリヂストンを使用する可能性が高い。今回の体制刷新で、ホンダ全体の底上げが為されたのは間違いないだろう。

2023年スーパーGT GT500クラス
ホンダNSX-GT 使用チーム参戦体制