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 1月10日、スーパースポーツ世界選手権(WSS)に参戦しているVFT Racing Yamahaは、2023年シーズンに向けた準備を開始し、阿部真生騎(あべまいき)とニコラス・スピネリがテストを行っていると発表した。

 ロードレース世界選手権MotoGP(WGP)で活躍した故・阿部典史(ノリック)の長男である阿部真生騎は、2018年にロードレースをはじめ、2021年にST600クラスから全日本ロードレース選手権にデビューした。

 2022年はST600にフル参戦する傍ら、第2戦鈴鹿2&4と第3戦オートポリス2&4にはトレーニングを兼ねてJSB1000にも出場。さらに、鈴鹿8耐でも1000ccバイクを走らせた。

 ヤマハとロッシが若手ライダーの育成を目指す『VR46ライダーズアカデミー』にも参加するなど経験を積んでいた彼は、2023年にヤマハYZF-R6を駆りVFT Racing Yamahaから世界戦となるWSSに挑戦する。

ヤマハVR46マスターキャンプに参加した阿部真生騎。最後には念願のロッシとの対面も
ヤマハVR46マスターキャンプに参加した阿部真生騎。最後には念願のロッシとの対面も

 阿部は12月末からスペインに滞在しているようで、チームと合流。スペインを含むヨーロッパのサーキットでWSS仕様のマシンを慣らしており、チームメイトとなるCIVで王者となったニコラス・スピネリとともに2023年シーズンの準備を進めている。

 阿部は「チームマネージャーのファビオ(・メンギ)のチームとの最初のアプローチは、とてもポジティブなものでした。彼らはとても優秀でプロフェッショナルなチームであり、彼らのアドバイスは僕のライディングスタイルを向上させるために非常に貴重なものです。VFTで過ごす時間は、これからの人生において、とても大切な時間になると思います。これを可能にしてくれたすべての人に感謝します」とコメントした。

 2023年のWSSにはカワサキZX-6Rを駆る岡谷雄太(Prodina Kawasaki Racing WorldSSP)も参戦するため、スーパーバイク世界選手権(SBK)とともに注目を集めることになるだろう。