MDKモータースポーツで父ヤン・マグヌッセンと組み、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦であるデイトナ24時間レースに“親子参戦”する予定だったケビン・マグヌッセンが、手首の手術の影響で同レースを欠場することとなった。
ハースF1で活躍するケビン・マグヌッセンは、父親であるヤン・マグヌッセンとマーク・クヴァム、トレントン・エステップの3名とチームを組み、MDKモータースポーツの53号車ポルシェ911 GT3 Rをドライブする予定だった。
しかし、2021年のル・マン24時間レース以来となるはずだったマグヌッセン親子によるシェアシートの実現はここにきて流れ、MDKによるGTDクラスのエントリーはケビンからジェイソン・ハートに交代することになっている。
ケビンのデイトナ参戦については先週、手首の嚢胞を除去する手術を受ける必要があるという知らせを受けた後、1月末のレースへの出場が危ぶまれていた。
「ドクターから来週のレースに出ないように勧められた」と30歳のマグヌッセンは語った。
「手術はうまくいったけれど、F1シーズンに向けての準備を始める前にできるだけ休み、また戦えるようにしなければならない」
「残念だよ。あの素晴らしいレースを楽しみにしていたし、父とMDKモータースポーツでドライブする新しいチャンスを得ることも楽しみにしていたんだ。デイトナでチームが素晴らしい週末を過ごせるよう祈っている」
インディカー王者のウィル・パワーが、家庭の事情によって出場を取り消すことになったのに続き、今週は注目ドライバーがふたりデイトナ24時間のエントリーリストから離脱することとなった。
MDKモータースポーツのチームオーナー兼ドライバーであるクヴァムは、「ケビンの手術が成功したことをうれしく思う。すでに述べたように、ドライバーとチームメンバーの健康はつねに我々の最優先事項だ」とコメント。
「また、デイトナではケビンの代わりに、ポルシェカレラカップのドライバーであるジェイソン・ハートが参戦することをお知らせする」
「ジェイソンとは2022年のル・マンで一緒にレースをして、彼の長年の経験、才能、そして技術への献身に非常に感銘を受けた。MDKモータースポーツにとって、また新たなエキサイティングなチャレンジとなるだろう」