1月15日、全日本ロードレース選手権のJSB1000クラスに2022年から参戦しているYOSHIMURA SUZUKI RIDEWINは、2023年の活動計画とレース参戦体制を発表した。渡辺一樹がチームを離脱したことで、亀井雄大が新規加入することとなった。
YOSHIMURA SUZUKI RIDEWINは、Team KAGAYAMAと株式会社ヨシムラジャパンがタッグを組み誕生。2021年限りで現役を引退した加賀山就臣チームマネージャー、加藤陽平チームディレクター、ライダーに渡辺を起用して2022年から全日本ロードJSB1000を戦った。
しかし、ヤマハの中須賀克行と激闘を繰り広げ、ランキング2位に入る活躍を見せた渡辺は、2022年でヨシムラとの契約が満了となりチームを離脱することを12月27日に発表した。
そして今回、チームは2023年シーズンも引き継きJSB1000にヨシムラチューンのスズキGSX-R1000Rとブリヂストンタイヤのパッケージでフル参戦することを発表。さらに、Honda Suzuka Racing Teamでホンダのマシンを駆っていた亀井が移籍することに決めた。
亀井は2011年に全日本ロードにステップアップをして、J-GP3クラス、ST600クラスをそれぞれ3年間走った。2019年からはJSB1000クラスにエントリーし、ランキングははじめの2年間は11位、2021年は6位、2022年は5位と表彰台に上る飛躍を見せている。
YOSHIMURA SUZUKI RIDEWINはそんな亀井を年々速さを身につけ、上位争いの常連になってきたこと、自ら電気系を含むマシンセットも行ってきたことなどを評価。チームとしては2022年に培ったデータを最大限に活かし、勝利を目指すという。
■亀井雄大
「まず今回の移籍は、加賀山チームマネージャーをはじめ、スズキ株式会社様、株式会社ヨシムラジャパン様、そして多くのスポンサーの皆様のご理解とご協力があり実現することができました。本当にありがとうございます。また快く送り出してくれた鈴鹿レーシングや、お世話になった関係者の皆様にも心から感謝いたします」
「優勝を確実に狙える体制でチャレンジできることが今から楽しみで仕方がありません。初めてのマシンで学ぶことが沢山あると思いますが、早くGSX-R1000Rに慣れてチームのみんなで一丸となって優勝を目指し、全力で頑張ります!」
■加賀山就臣(チームマネージャー)
「2023年シーズンに向けてスタートできることを、スポンサー様、関係者様に感謝いたします。そして新規ライダーとして亀井選手を迎える事ができ、とてもうれしく思います。亀井選手のチーム移籍を快諾していただいた、鈴鹿レーシング様、関係者の皆様に御礼申し上げます」
「亀井選手は独自のレース経験から、マシンの作り込みからセットアップまでを主体となってレースに取り組んできました。今の時代には数少ない選手と言えるでしょう。私は亀井選手のライディングセンスとマシン技術力に魅力を感じ“共にレースをしたい”と思いました。彼の可能性を最大限に発揮できるように体制を整え、結果を求めていきます」
■加藤陽平(チームディレクター)
「亀井選手、YOSHIMURA SUZUKI RIDEWINを信頼し、共に前に進んでいく決断をしてくれて有難う。そして、この活動を継続するため尽力している加賀山チームマネージャーに感謝の意を表します」
「新チーム立ち上げ初年度となる2022年チームランキング2位は満足できる結果だったと感じておりますが、今年は抜群のスピードを持つ亀井選手と共にチャレンジし、あと一歩届かなかった優勝を勝ち取りたいと考えております。今シーズンも加賀山TMと共に、ファンの皆様に熱い戦いを届けたいと思いますので、YOSHIMURA SUZUKI RIDEWINへのこれまで以上のご声援を宜しくお願い致します」
参戦レース/2023MFJ全日本ロードレース選手権
カテゴリー/JSB1000クラス《ゼッケン5》
マシン/SUZUKI GSX-R1000R
タイヤ/BRIDGESTONE
チーム名称/YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN
チームマネージャー/加賀山就臣
チームディレクター/加藤陽平