WEC参戦を目指すイソッタ・フラスキーニ、新開発ハイブリッドLMHマシンをシェイダウン

 イタリアのクラシックカー・メーカーであるイソッタ・フラスキーニは4月11日、WEC世界耐久選手権の最高峰カテゴリーへの投入を目指す新型ハイパーカー『ティーポ6 LMHコンペティツィオーネ』のシェイクダウンを実施したことを明らかにした。

 ローマの北に位置するバレルンガ・サーキットで最初のマイルを記録したティーポ6 LMHコンペティツィオーネは、このシェイクダウンの完了によりWECのホモロゲーションに向けた開発の新しい段階を開始した。

バトンがいよいよ初走行、ヘッドライトも装着へ。ル・マン特別参戦の改造版NASCARカマロ、耐久テストを強化

『NASCARガレージ56プロジェクト』は、2023年のル・マン24時間レースに特別枠から参戦予定の改造版のNASCAR“Next-Gen”車両『シボレー・カマロZL1』の耐久テストを強化していくと表明した。

 ヘンドリック・モータースポーツが主導するこのプロジェクトは今週、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイにて、水曜日の12時間連続走行を含む2日間のテストセッションを行う。

 1月28日にこのプログラムに加わることが発表された、2009年F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンも、このデイトナでのテストで初めてカマロZL1を走らせる。ル・マンでのチームメイトとなるジミー・ジョンソン、マイク・ロッケンフェラーもテストに出席するほか、リザーブドライバーを務めるコルベット・レーシングのジョーダン・テイラーもテストに加わる。

■すでに3200kmを走行。NASCARにはない悪天候で得たものも

ジェンソン・バトン、NASCAR車両でル・マン24時間参戦へ! ガレージ56枠で100周年大会出場を目指す

 ジミー・ジョンソン、マイク・ロッケンフェラー、ジェンソン・バトンが、ヘンドリック・モータースポーツがオペレートするNASCARガレージ56プロジェクトのドライバーとして、2023年のル・マン24時間レースへの参戦を目指すことが発表された。“オールスター”トリオは、6月10〜11日にかけて開催されるフランスの耐久クラシックレースの100周年記念大会に設けられる特別参戦枠『ガレージ56』に、改造版“Next Gen”車両のシボレー・カマロZL1で参戦する予定だ。

 このプロジェクトは、ヘンドリック、NASCAR、IMSA、グッドイヤーのコラボレーションとして、2022年のセブリング12時間レースで発表されていたもの。1月28日、彼らはIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦が開催されているデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで記者会見を開き、このドライバーラインアップを発表した。

スーパーセブリング消滅? WECがIMSAとの併催を再考「フォーマットを維持できない」とACO会長

 ACOフランス西部自動車クラブのピエール・フィヨン会長によると、WEC世界耐久選手権はセブリング・インターナショナル・レースウェイでのIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権との共同レースウイークエンドついて「再考」しているという。

 FIA国際自動車連盟とともにWECを共同運営するル・マン24時間レースの組織委員会のトップは、現在の“スーパーセブリング”のフォーマットが、ふたつのハイレベルなスポーツカーレース・シリーズそれぞれに関わる利害関係者に関わる問題を引き起こしていると説明した。

フェラーリ499P、セブリングで2日間のテストを完了「信頼性向上のための解決策」を試す

 2023年のWEC世界耐久選手権にデビューする新型ル・マン・ハイパーカー『フェラーリ499P』が、開幕戦の地であるアメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで、2日間のテストを行った。

LMDhかLMHか。フォード、将来のWEC/IMSAプロトタイプ開発の可能性示唆も「状況を注視する」

 フォード・パフォーマンス・グローバル・モータースポーツ・ディレクターのマーク・ラッシュブルックによると、フォードは将来的にトップクラスのプロトタイプレースに進出する場合、LMDhとLMHの両方のプラットフォームを検討するという。

 同氏はアメリカ、デトロイトのOEMがIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権とWEC世界耐久選手権で、それぞれGTPとハイパーカー・クラスのプログラムを実施することを検討し続けていることを認めた。一方、それらはまだ可能性の段階であり、決定されていないことを示唆している。

HPD社長がマイケル・アンドレッティの“野望”に反応。アキュラLMDhでのWEC参戦は「ホンダ次第」

 北米でホンダのモータースポーツ活動を担うHPD(ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント)の社長が、新型LMDh車両『アキュラARX-06』でWEC世界耐久選手権に参戦する可能性について「アキュラとHPDの立場に変わりはない」と改めて認めた。WEC参入可否はグローバルな、つまり日本の『ホンダ』の判断になるという。

 これは、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦するウェイン・テイラー・レーシング(WTR)・ウィズ・アンドレッティ・オートスポートの新共同オーナーであるマイケル・アンドレッティが、「今後数年のうちに」WECハイパーカークラスに参入したいという野望を表明したことを受けての、HPD側の反応だ。

キャデラック、WECハイパーカーデビューに向けIMSA開幕戦を“24時間テスト”として活用へ

 チップ・ガナッシ・レーシングのWEC世界耐久選手権チームは、1月28〜29日に開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間レースを、本番に向けた「24時間テスト」として捉えていると、ドライバーのリチャード・ウエストブルックは語った。

ポルシェ963カスタマーのハーツ・チーム・JOTA、ダ・コスタとスティーブンスの起用を発表/WEC

 2023年からWEC世界耐久選手権のハイパーカークラスにポルシェ963のカスタマーカーで参戦するハーツ・チーム・JOTAは1月18日、LMP2王者のアントニオ・フェリックス・ダ・コスタと、ウィル・スティーブンスを起用すると発表した。

フェラーリGTワークス史上初の女性ドライバー誕生。リル・ワドゥがWEC・LMGTEアマに参戦へ

 フェラーリは1月16日、リル・ワドゥーをファクトリーGTドライバーのラインアップに加えると発表した。ワドゥは、フェラーリ・ワークスの『コンペティツィオーネGT』に所属する初の女性ドライバーとなる。フランス籍で21歳の彼女は2023年、WEC世界耐久選手権LMGTEアマクラスで、AFコルセのフェラーリ488 GTE Evoをドライブする。