ウィル・パワーのスポーツカーデビューはお預けに。デイトナ24時間出場を取りやめ

 1月28〜29日に開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦、デイトナ24時間レースへの出場が予定されていたインディカー王者ウィル・パワーが、急遽参戦を取りやめることとなった。代役はルカ・ストルツが務める。

アルゼンチン随一の”ハコ”使い、アグスティン・カナピノがJHRから電撃的フル参戦/インディカー

 2023年のNTTインディカー・シリーズに向け、イギリス出身の23歳カラム・アイロットの残留を決めているフンコス・ホリンジャー・レーシング(JHR)は、2台体制に拡充するもう1台のシボレー・ダラーラDW12に、アルゼンチン国内で通算15回のツーリングカー王者獲得経験を持つアグスティン・カナピノの起用を発表。現在32歳の“ハコ使い”が、北米最高峰のオープンホイールに電撃的フル参戦を果たす。

 アメリカ出身の実業家ブラッド・ホリンジャーとともに、チームオーナーとして2021年から新体制を敷いたアルゼンチン出身のリカルド・フンコスは、インディカーにひざびさの“チーム・アルゼンティーナ”をテーマとしたエントリーを実現するべく、1997年のCART時代にオール・アメリカン・レーサーズ(AAR)から参戦したファン-マヌエル・ファンジオ2世以来となる、フルタイムのアルゼンチン人ドライバーを誕生させる。

2021年NASCAR王者カイル・ラーソン、アロウ・マクラーレンSPから2024年のインディ500参戦へ

 2023年シーズンに向けパト・オワードとフェリックス・ローゼンクヴィストの残留に加えて、アレクサンダー・ロッシを迎えて強力な布陣を形成したアロウ・マクラーレンSPは、来季2024年のインディアナポリス500マイルレースでも、4台目のラインアップにビッグネームを加えることを発表した。

 NASCARカップシリーズでシボレーのトップチームとして君臨するヘンドリック・モータースポーツ(HMS)に所属し、2021年にはカップ王者にも輝いたカイル・ラーソンを起用し、同じくシボレーエンジンを搭載したダラーラDW12を託すことがアナウンスされた。

インディカー王者ウィル・パワーがデイトナ24時間に初参戦。メルセデスAMG GT3をドライブへ

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦するサンエナジー1レーシングは、NTTインディカー・シリーズの2022年チャンピオンで、インディ500優勝経験も持つウィル・パワーを、シーズン開幕戦のデイトナ24時間レースで起用すると発表した。

 1月28〜29日にアメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイを舞台に行われるロレックス24・アット・デイトナ(デイトナ24時間)で、パワーは同じくアメリカ在住オーストラリア人であり、サンエナジー1の代表を務めるケニー・ハブルとともに参戦を果たす。