ナンバー1の地位を確立したフェルスタッペンは「チーム内でより楽な状況にあるはず」と元F1王者が推察

 元F1チャンピオンのニコ・ロズベルグは、自身がメルセデスでルイス・ハミルトンと経験したライバル関係と比較すると、レッドブルでマックス・フェルスタッペンが明確にナンバー1ドライバーの立場にいることは、彼にとってより楽な状況だろうと述べている。

 2013年から2016年までチームメイトだったロズベルグとハミルトンは、当初は調和のとれた関係を築いていたが、何度かの熾烈なコース上のバトルと同士討ちを経て敵対するようになり、それにはチーム代表のトト・ウォルフも対処するのが非常に困難だった。2016年に、ロズベルグは最終的にハミルトンよりも優位に立ちタイトルを獲得。しかしロズベルグは全身全霊をかけて戦ってきたために精神的に疲弊し、節目となる業績を達成した数日後にF1から引退した。

2023年は“内省”の時間を取ると明かしたリカルド「2024年がF1に戻るのにベストかどうかを明確にする」

 ダニエル・リカルドは、2023年シーズンも片足をF1パドックに残しておくが、もう片方は他の場所に置くことになるだろう。彼は2023年にいくつか重要な質問を自問自答し、答えを見つけたいと思っている。

 マクラーレンを去ったリカルドはレッドブル・レーシングに戻り、2023年はリザーブドライバーを務めながらチームで多くのマーケティング業務に携わる予定だ。リカルドはパートタイムで関与することでF1とのつながりを維持し、そこでの出来事をフォローしたり、2024年にフルタイムのシートに戻れるチャンスが生まれた時には対応したりすることができるだろう。

「E10燃料の強みがアドバンテージになった」サインツ、シェル社の技術がフェラーリF1の成長に繋がったと語る

 カルロス・サインツは、フェラーリの一番古いテクニカルパートナーが、ある重要な領域において2022年シーズンのチームにアドバンテージを与えてくれたと考えている。

 フェラーリは今年、シーズン後半にレッドブルとマックス・フェルスタッペンに大きく引き離されるまでは、世界タイトル争いに加わっていた。F1の新レギュレーションが施行された最初の年である2022年のフェラーリのパフォーマンスは、昨年と比べると大幅に改善。夏にシルバーストンで初めてのグランプリ優勝を飾ったサインツは、今年義務化されたE10燃料の生産にあたり、長年のパートナーであるシェル社の技術の進歩がフェラーリの成績に大きく貢献したと考えている。

ウイリアムズF1、チーム代表カピートとテクニカルディレクターの退任を発表。後任は後日明らかに

 ウイリアムズ・レーシングは、12月13日、F1チームのCEOおよびチーム代表を2年にわたって務めたヨースト・カピートが、2023年シーズンを前に退任することを発表した。チームは同時に、2021年に加入したテクニカルディレクター、フランソワ-グザビエ・ドゥメゾンの退任も明らかにした。

 後任のチーム代表およびテクニカルディレクターは、後日発表するということだ。

レッドブルF1が凱旋イベント。フェルスタッペン&ペレスが2011年型RB7でデモラン

 2022年にF1ダブルタイトルを獲得したレッドブル・レーシングは、12月10日、ファクトリーが位置するミルトン・キーンズでデモランイベントを実施、ファンの前で2022年チャンピオンのマックス・フェルスタッペンとドライバーズランキング3位のセルジオ・ペレスが走行を行った。

「このトロフィーは予算制限対象外だよ」FIA会長とレッドブル代表の間でかわされた気まずい会話

 2022年FIA授賞式において、F1コンストラクターズタイトルを獲得したレッドブル・レーシングを代表して出席したチーム代表クリスチャン・ホーナーとFIA会長モハメド・ビン・スライエムが、バジェットキャップ違反やF1レギュレーションの不備に触れ、気まずい雰囲気が流れた。

 12月9日にイタリア・ボローニャで実施された授賞式において、ビン・スライエムFIA会長は、ホーナーにトロフィーを手渡す際、「クリスチャン、このカップはコストキャップとは関係ないからね。これはFIAからだ。君たちのコスト上限額から差し引くつもりはない」と述べた。レッドブルは、2021年にレギュレーションで定められた予算上限額を超えた額を使ったことが明らかになり、今年10月にペナルティを受けることが決定した。

ハミルトンが2022年FIAアクション・オブ・ザ・イヤーを受賞。F1イギリスGPでのダブルオーバーテイクをファンが選出

 FIAは、2022年の『FIAアクション・オブ・ザ・イヤー』を、メルセデスF1チームのルイス・ハミルトンに授与した。この賞は、さまざまなレースカテゴリーを対象としてシーズンを通して最も劇的な瞬間に贈られるもので、ファン投票によって決められる。今年はハミルトンがイギリスGPで見せたオーバーテイクが選ばれた。

F1マシンの後方視界改善に苦慮するFIA。リヤビューカメラ導入には問題点、2023年にはミラーサイズ拡大で対応

 F1ドライバーたちが長年、後方視界の悪さを訴えているため、以前からF1マシンにリヤビューカメラを設置し、車内のスクリーンで映像を流すという方法を取り入れることが検討されている。しかしFIAのシングルシーター・テクニカルディレクターのニコラス・トンバジスは、このソリューションにはいくつかの問題点があるとして、現時点では導入できないと述べている。

レッドブル社新CEOがF1活動にもたらす影響。新人育成プログラムを担うマルコの引退が早まる可能性

 レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、2022年F1最終戦アブダビGPの週末、「その気になれば、いつでもF1の世界から去ることができる」と発言した。同時に、現時点で引退する意向はないとも述べたマルコだが、レッドブル社の体制変更により、F1から去る日が早まる可能性はある。

 現在79歳のマルコは、レッドブル社の創設者でありCEOを務めたディートリッヒ・マテシッツとの強いつながりの下で、長年、レッドブルのF1活動と若手育成プロジェクトを監督してきた。マテシッツ氏は今年の10月に死去し、レッドブル社の運営体制が変わり、飲料事業CEOフランツ・ワツラウィック、最高財務責任者CFOアレクサンダー・キルヒマイヤー、企業プロジェクトおよび投資担当CEOオリバー・ミンツラフの3人の取締役会が社を率いていくことになった。

「2022年をルイスの隣で過ごしたことは大きな経験だった」ラッセル、F1タイトル争いに向け準備万端と語る

 メルセデスのジョージ・ラッセルは、チームでの2年目に向けて高い目標を掲げている。彼は2023年に世界チャンピオンに挑戦するのに「準備は万全」だと主張している。

 ラッセルは2019年のオーストラリアGPでウイリアムズからF1デビューを飾って3シーズンを過ごした後、2022年初めにメルセデスへの昇格を果たした。今年のラッセルは、第21戦ブラジルGPでのF1初優勝も含め、表彰台に8回登壇。最終的なドライバーズランキングでは、ルイス・ハミルトンのふたつ上の4位につけた。