F1ドライバーの政治的発言を取り締まるFIAの方針にボッタスが懸念を示す「僕たちには望むことを話す権利があるはず」

 ドライバーたちが政治的発言をする場としてF1を利用することを、FIAが取り締まることについて、アルファロメオのバルテリ・ボッタスは懸念を表明した。

 2022年末に、FIAは国際スポーツ法典を改正した。現在では、FIAによる事前の承認なしにドライバーが「政治的、宗教的、個人的声明」を表明または掲示することを禁じる条項が追加されている。FIAによるこの決定は、数年間にわたりF1において政治や環境に関する活動が行われたことを受けてのことだ。ルイス・ハミルトンやセバスチャン・ベッテルらは、レースデーに社会的不公平や不平等、また、環境変化の問題について非難を表明することがしばしばあった。

アルファロメオF1、展示&チャリティ用のアートカーを披露。新タイトルスポンサー『ステーク』のロゴが表示

 アルファロメオF1チーム・ステークは、ドイツ人アーティスト、BOOGIEとのコラボレーションによるカラーリングを施した『アートカー』を発表した。このマシンは何度か展示が行われた後に、チャリティのためのオークションにかけられる。

 赤を基調とした文字を全体に施したこのデザインは、ドイツ生まれでスイス在住のグラフィックアーティストおよびイラストレーターであるBOOGIEによるもの。チームは「この芸術プロジェクトは、単なるPR目的ではなく、ファンとチームの距離を縮めるための活動の始まりである」と述べている。

イタリアメディアがフェラーリPUの馬力アップを報道も、バスール新代表が否定「進歩があったのは信頼性の面」

 フェラーリF1の新代表フレデリック・バスールは、2023年シーズンに向けてチームがすでにパワーユニットの出力を30馬力上げることができたという報道に冷や水を浴びせた。

 2023年シーズンはエンジン開発が正式に凍結されているが、各チームは既存のパワーユニットの信頼性を向上させ、効率を上げるための作業を行うことはできる。イタリアのメディアは今週、アブダビで2022年シーズンが終了して以降、オフシーズンの休暇の間にフェラーリのエンジニアがマラネロで大幅にパフォーマンスを上げることができたと報じた。

ハースF1『VF-23』:タイトルパートナー加入で「洗練された」カラーリングに。ミックのスポンサーは消滅、11日に初走行

 マネーグラム・ハースF1チームは1月31日、2023年型F1マシン『VF-23』の新しいカラーリングを発表した。昨年型VF-22は白を基調に赤が配されたデザインだったが、今年は黒の面積が増え、タイトルパートナー、マネーグラムのロゴが大きく配置された。

 P2Pデジタル決済サービスを行うマネーグラム・インターナショナル社のロゴは、フロントウイング、ノーズ、エンジンカバーに大きく飾られている。一方、2021年と2022年に所属したミック・シューマッハーをサポートするドイツの通信事業者1&1のロゴは消えた。

【ギャラリー】マネーグラム・ハースF1 2023年型マシン『VF-23』カラーリング

 1月31日に発表されたマネーグラム・ハースF1チームの2023年型マシン『VF-23』のカラーリングをギャラリー形式でお届け。2023年シーズンはケビン・マグヌッセンとニコ・ヒュルケンベルグというベテランドライバーを揃え、新たにマネーグラム社がタイトルスポンサーに就任したハースF1。公開されたマシンにもマネーグラムのロゴが入り、ブラックを基調にホワイトとレッドが入るカラーリングによって精悍な印象を与える。

ハースF1、2023年シーズンを戦う新マシン『VF-23』のカラーリングを発表。ブラック基調のデザインに

 1月31日、マネーグラム・ハースF1チームは、2023年型マシン『VF-23』のカラーリングを発表した。

 2022年のハースは、コンストラクターズ選手権を8位で終えた。2022年に新しい技術規則が導入されることを見据えて、2021年シーズンの戦いを諦めてVF-22の開発に力を注いできたハースは、開幕戦で5位に入賞するという最高のシーズンスタートを切った。

ニキータ・マゼピン、2月にアジアン・ル・マン・シリーズに出場へ。99レーシングからLMP2クラスに参戦

 元F1ドライバーのニキータ・マゼピンは、来月ドバイで開催されるアジアン・ル・マン・シリーズの新シーズン開幕戦において、ふたたびレーシングマシンのステアリングを握ることになる。

 23歳でロシア出身のマゼピンは、GP3とFIA F2を経て2021年にハースでF1のシートを獲得したが、これは彼の父親の会社『ウラルカリ』社とチームとのスポンサー契約のおかげでもあった。しかしロシアがウクライナに侵攻したことから、すぐにFIAはロシア国籍のすべてのドライバーと企業に対し制裁措置を取った。ハースは昨年の初めにマゼピンを放出し、代わりにケビン・マグヌッセンを起用。ハースとウラルカリ社とのタイトルスポンサー契約も解除された。

【新シーズンF1読本(後編)】正念場を迎える角田裕毅。真のマニュファクチャラー参入への期待と史上最多開催の課題

 2023年F1始動が近づきつつあるなか、ベテランモータースポーツジャーナリスト、ピーター・ナイガード氏が、来るシーズンに注目する10の項目を挙げた。前編「フェラーリに黄金期以来のフランス人代表。アロンソのハネムーン時代の限界点とハミルトンの去就」 に続く後編では「重要な一年を迎える角田裕毅」「時間切れが迫るウイリアムズ」「新ラスベガスGPのビジネスプラン」「新たなマニュファクチャラー参入への期待」「史上最多開催数のシーズン」について紹介する。

ハースF1代表、アメリカ人ドライバー起用に関心を持つも人材不足を指摘。現時点では経験を優先するチーム事情にも言及

 ハースF1のチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、将来アメリカ人ドライバーと契約することに関心があると述べているが、現時点では必要な経験を持つアメリカ出身のドライバーが不足していると主張している。

 直近でF1に参戦したアメリカ人ドライバーはアレクサンダー・ロッシで、2015年にマノー・マルシャから5戦に出場した。2023年シーズンはフロリダ生まれのローガン・サージェントがFIA F2から昇格し、ウイリアムズでフルタイムのシートを得ている。しかしシュタイナーは、サージェントのF1での経験が十分ではないことから、彼は今年のハースの候補にはならなかったと述べている。

フェラーリF1代表、ルクレールとサインツは対等な立場にあると明言。一方で必要に応じてチームオーダーを発動か

 フェラーリのチーム代表であるフレデリック・バスールは、2023年シーズンのフェラーリにはナンバー1ドライバーは存在しないが、チームオーダーが必要な状況になったら「行動を起こす」だろうと述べている。

 2022年シーズンの序盤、シャルル・ルクレールはレッドブルのマックス・フェルスタッペンとともにタイトル争いを繰り広げ、開幕3戦のうち2戦で優勝し、チームメイトのカルロス・サインツを上回っていた。しかしフェラーリは次第に足元をすくわれるようになり、ルクレールの挑戦は最終的に勢いを失った。