ウイリアムズF1、FIA F3参戦のフランコ・コラピントの育成プログラム加入を発表

 1月9日、ウイリアムズ・レーシングはFIA F3に参戦するフランコ・コラピントが、同チームのドライバー育成プログラムであるウイリアムズ・レーシング・ドライバー・アカデミーに加入したことを発表した。

 アルゼンチン出身のコラピントは2003年生まれの19歳。2018年のスペインF4選手権で4輪レースへステップアップすると2019年には同選手権のシリーズタイトルを獲得。2020年はフォーミュラ・ルノー・ユーロカップに参戦しシリーズランキング3位を獲得。また、同年のウインターシーズンにはトヨタ・レーシング・シリーズ(2023年よりフォーミュラ・リージョナル・オセアニアとして開催)に参戦し、イゴール・フラガ、リアム・ローソンに次ぐシリーズランキング3位となった。

【未来のF1ドライバー候補紹介(5)フィッティパルディ】オールマイティな能力に定評も、最大のチャンスをつかめず

 各F1チームがシーズンに2回、F1昇格を狙うドライバーを金曜プラクティスで起用しなければならないという規則が2022年に導入された。その目的は、テストの機会が非常に限られる状況のなかで、若手ドライバーにF1マシンに乗るチャンスを与えることだ。

 当連載では、F1ジャーナリストのクリス・メッドランド氏が、FP1ドライバーとして選ばれたドライバーひとりひとりのここまでのパフォーマンスを評価し、将来性を探る。今回はハースで走ったピエトロ・フィッティパルディに焦点を当てた。

『パンテーラ・チーム・アジア』がF1参戦の意向を示す。アジアを拠点としたプロジェクトを2019年に開始

 FIAが新規F1参入を希望する者に対して門戸を開く意向を示したことを受けて、『パンテーラ・チーム・アジア』が、2019年にスタートしたプロジェクトを推進し、2026年からのF1参戦を目指すと表明した。

 1月2日、FIA会長モハメド・ビン・スライエムは、新たにF1参入を希望する者の存在を確認するため、F1への参入(関心表明)プロセス(『Expressions of Interest process』)の開始を検討すると発表した。

デ・フリース「F1昇格は絶対に無理だと思っていた時の方が多かった」と明かす。モンツァでのレース後には状況が一変

 ニック・デ・フリースは、2022年シーズンのF1イタリアGPの後、多くの人から連絡を受け様々なことを要求されたため、そういったことから自分自身を守るためにもマネージャーを雇ったと、当時の状況の変化について語った。

 オランダ人ドライバーのデ・フリースは、2019年のFIA F2選手権を制し、F1への昇格が確定したように見えた。しかしフルタイムのレースシートを求めると、そこへ至る扉は閉ざされていた。デ・フリースはメルセデスから参戦した2021年のフォーミュラE世界選手権でチャンピオンになっても機会に恵まれず、グランプリのグリッドに立つチャンスを得ることはできないように思われた。

元F1ドライバーのクルサード、古巣レッドブルに対し「批判をただ受け入れなければいけない」と自論を展開

 元F1ドライバーのデイビッド・クルサードは、彼の古巣のチームであるレッドブルに対し、“くだらない”不当な攻撃に苛立ったり腹を立てるのではなく、メディアやファンからの批判を受け入れることを学ぶように忠告している。

 レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、2021年のタイトル争いが終わりに近づくにしたがって、メルセデスのトト・ウォルフとますます辛辣な論争を行うようになっていた。また、メキシコGPのレースウイーク中にレッドブルは『Sky Sports』をボイコットした。その前のレースでピットレーンレポーターのテッド・クラビッツが発したコメントに異議を唱えていたからだ。

マクラーレンF1のブラウン、裁判にも臆さなかったピアストリの性格に感銘を受ける「成熟した21歳を目にした」

 マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンは、2022年夏のアルピーヌとの契約問題のなかで、若手ホープのオスカー・ピアストリの人柄に特に感銘を受けたと述べている。

 ピアストリは、フェルナンド・アロンソがアルピーヌを離脱してアストンマーティンに移籍するという予想外の決定を下したことで、脚光を浴びることになった。アロンソの移籍でアルピーヌはジュニアドライバーを2023年のレースシートに昇格させ、エステバン・オコンのチームメイトにしなければならなかったのだ。

アンドレッティ・キャデラック、F1参戦に備えてすでにテクニカルディレクターを採用。ドライバーの有力候補はハータ

 アンドレッティ・キャデラックとしてF1参戦を目指すことを発表したマイケル・アンドレッティは、エントリーが認められた場合に備えて、すでにチームメンバーの採用を進めており、テクニカルディレクターも決定したと述べた。ドライバーラインアップとしては、少なくともひとりはアメリカ出身のドライバーを起用したい考えだ。

元メルセデス責任者のハウグ、多数のチャンピオンを輩出してきたドイツでのF1人気の衰退を嘆く

 元メルセデスのモータースポーツ部門責任者ノルベルト・ハウグは、ドイツのモータースポーツファンは国内でのF1を悲劇に変え、もはやグランプリが国内で開催されないことを恥じるべきだと語った。

 1950年の世界選手権の始まりからF1の歴史に深く関わってきたドイツは、2013年まで長年F1カレンダーに存在していた。何十年にもわたり、ホッケンハイムやニュルブルクリンクでのレースは多くの観客を集め、主催者はミハエル・シューマッハーのF1全盛期における成功を十分に活かしていた。

F1参戦目指すアンドレッティ・キャデラックとホンダの提携説が浮上「すでにPUサプライヤーと契約済み」とGM社長が発言

 F1参戦を目指しているアンドレッティ・キャデラックが、既存のパワーユニット(PU)サプライヤーとの契約をすでに結んでいると明かした。具体的なメーカー名は伏せられているが、ゼネラルモーターズ(GM)とホンダが電気自動車の分野で提携関係を深めつつあることから、契約相手はホンダなのではないかという推測が持ち上がっている。

2022年シーズンは「序盤に現実を直視しなければならなかった」とハミルトン。F1未勝利に終わるもチームの努力に感謝

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、2022年シーズンは2007年のF1デビュー以来最も不振なシーズンを送ったものの、F1を去る準備はまだできていないという。

 ハミルトンは少なくとも1回のポールポジションとレース優勝をどのシーズンでも獲得してきたが、その記録は2022年で途切れてしまった。メルセデスは2022年のシャシーの問題を克服するのに苦戦していたのだ。つまり、ハミルトンは2021年に信じられないような接戦の末にマックス・フェルスタッペンに敗北し、わずかのところで8度目の戴冠を逃した1年後に、チームメイトのジョージ・ラッセルよりも順位を落としランキング6位となってしまったということだ。